表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

公式企画に参加してみた ④ 2023年 なろうラジオ大賞5 

そしてたまごの花火職人は夜空に打ち上がり、美しいコスモスの華を咲かせた

作者: モモル24号



 ヒュルルル――――――――ドッパーン!


 冬の夜空に浮かぶ花火は美しい。


 この町では雪景色と雪山があるため、花火が上がるたびに七色に輝いて映る。


 幻想的な花火を打ち上げるのは、たまごの花火職人。


 おいおい、たまごって事は、ド素人当然じゃないかって。


 味噌漬けにされた熟成たまごのように、味わい深い色味を出せるのが、熟練のたまごの花火職人ってものだぜ。


 玉屋って言いたいんだろうって?


 フッ……青いな坊や。青色の輝きを出すために積み重ねた努力を知らずに、言葉だけを聞きかじったな。まったく青いおしりが隠せていないぜ。


 おっといけねぇ、お喋りに花を咲かせている場合じゃないな。



 今夜の冬の花火大会は御嬢が彼氏を連れて来ている。事件の解決に乗り出したと見せかけての、デートなのさ。


 御嬢と彼氏と金星人のマヤと金魚人、それにジーコや黒いコスモスが金魚ビール片手に大盛りあがりしている。


 真冬に花火と金魚とビールなんて風情がないなんて野暮は言っちゃいかんよ。


 雪景色に澄んだ空気、美しく咲く大輪の花。鮮明さと美しさは冬の花火が上なのさ。


 たまごの花火職人だと言葉がぶれていけねぇぜ。思わず、おいらって言っちまう。


 なんだ、まだいたのか坊や。今ならロマンチストの黒いコスモスも手折るチャンスだぜ。


 とっておきの花火をあげてやるから|告白(言っちゃえ)よ。


 どデカい花火の種に火をつけてやる。


 ヒュルルル――――…


 ()()()()()!!


 特大花火は、今夜一番の高さで大きく咲く。派手に消え散るのもまた、告白という花火の醍醐味だ。


 たまごの花火職人としては、坊やが夜空を彩るコスモスと、打上げ花火のコスモスと、言葉選びに気をつければ咲く花もあると思っているのさ。



「そのとっておきのはずの花火は、私が咲かせるタイミングを指示したはずだよね」


 おっと、御嬢の目が三日月より細く刺すような視線になったぜ。


 すまねぇ、坊や。たまごの花火職人が手助け出来るのはこれまでだ。


 怒り狂った御嬢は、たまごの花火職人の私のおしりに火をつけた。こいつは不味い。


 たまごの殻ごと焼くと、熱さで爆発する。御嬢の炎は電子レンジと同じだ。


 私は慌てて花火の筒に逃げ込み、火薬に点火した。


 花火には色の変わるものがあるのだよ、御嬢。


 ヒュルルル――――……パァーン!


 煙に紛れて入れ替わり、私の変わり身となったたまごの花火は、夜空に綺麗な黄金色のコスモスの花を咲かせた。


 私は別の花火で宙に飛び、パラシュートで夜闇に消えた。


 


 


 

 お読みいただき、ありがとうございました。この物語は、なろうラジオ大賞5の投稿作品となります。


 青いおしりとひよこの殻と、表現に迷いましたが、文字数の都合で青いおしりに。


 レンチンたまごで破裂を小ネタにするため、たまごが殻ごと焼かれるネタになりました。加熱により熱くなり過ぎるて破裂するのは、電子レンジと同じ模様。


 爆散するものとして、悲しい被害の代表はレンチンたまごでしょうが、他にも薄かった封筒を突き破るレンチン銀杏、フタをするのを忘れたフライパンのポップコーン、自販機から勢いよく出てくるコーラの開栓時、シャンパンのコルクなど挙げると結構開封時も危険ですね。


 応援、いいね、評価、ご感想等があればよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 味噌漬けたまご...俺は、醤油漬けたまごかなぁ...って、卵かけご飯やないかい!!(味玉ってのも、ある) 青い尻が隠せてないぜ→刺さるぜ... 金魚ビール?コップに、金魚が書いてあるや…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ