授業、何のため
さて、ここからは主人公にとって退屈な授業編です。
主人公が受けている退屈さを、読者にも追体験してもらえればと思います。
世界観についても少しずつ説明していくので、いろいろ想像しながら読んでもらえると嬉しいです。
時系列的に前回より少し過去なので、その点に注意して読んでみてください。
「転生者様方々、お集まり下さり誠に有難う御座います。これより第1回能力概要講座を始めます。」
(……………まだねみぃよ…)
(...そもそも俺はなんでこんな話聞かなきゃなんねんだよ…俺に能力が無いことはわかってるだろうが…)
「今回の講座では、能力の素質に関して学びます。」
「転生者様の中には、これといった能力が無いという方々もいらっしゃると思います。」
「そうした方々も含めて、素質というものを持ち合わせております。」
「素質とは、能力を構成する要素の最少単位のことです。」
「あなたの素質が何かがわかれば、おのずとあなたの能力が何なのか、どのような能力を身につけ得るのかが、前もってわかったりするのです。」
(...ふーん………要は俺でも能力が使えるようになるってことか…)
(…正直だから何だよってかんじだなぁ…)
(結局いろいろしないと能力は使えねえってことだろ…めんどくせえなあ…)
「そうは言いましても、自分の素質が何であるのか、それがわからない方々もいらっしゃると思います。」
「なのでまずは、あなたがどの素質があるのかわかる素質診断に答えて頂きます。」
「順次お配りしますので少々お待ちください。」
(…なるほどなあ…学校とかで適職診断とかやったけなぁw...なんか懐かしいわw)
(しかしこんなことにして何の意味があるんだろうな…まあいちいち意味を考えるのもどうかと思うけど…)
(…こうやって何のためだか考えちまう 癖 ってのは良いんだか悪いんだかわかんねえなw)
(…まあとりあえずあんま深く考えないようにしながらやるか…)
この小説の略称を「癖男」とします。
「癖男」の設定資料集とかつくろうと考えてます。
数多ある名作においては、設定資料集とかあったりするので、私もそういうのつくりたいなあとか思ってるからです。
いつ始めるかは未定です。もしかしたらつくらないかもですので気楽にお待ちください。