浮き袋
世界は苦悩に満ちている。もし人が現実に気づいてしまたならば、そこには虚無しかない。だがもし、彼を理解する人間がいたら?
浮き袋
人はみな社会の中の一部分として生きている。そんなことは普段全く意識しない。しかし、時折、そこからずれてしまう人がいる。深い裂け目が、それまでいた場所と空の間には口を開けている。一度その境界を越えてしまうと、人はなかなかもとの社会には戻ってこれない。もといた場所に戻るためには、それなりの年月を必要とする。それは苦しく、辛い道のりである。なにもない、広大な砂漠を、ただ一人、歩く。何年も。何年も。時折、建物が見えるが、近くまで行ってみると、それは単なる蜃気楼だったことに気づいて落胆する。懲りずに何度も何度も、それら幻影を越えていく。いつかまた、もとの場所に戻るために・・・
ある秋の日の夕方。彼は池袋にある喫茶店に一人で座り、タバコをふかしていた。店内には彼一人。店主のおばさんは、店の奥でなにかの作業をしているようだった。煙を吸い、吐き出す。その動作を繰り返し、テーブルの上においてある、冷めたコーヒーを手に取る。ぼんやりと、うまく言葉にできない憂愁、悲しみ、焦り、そういった感情が形をなさず、溶け合い、伸び広がっていくのを彼は感じていた。「これはなんなのだろうか。」と彼は自問した。彼がそう問うのは、もう和枝きれないほどになっていた。しかし、このように、同じ動作を繰り返せば気がまぎれるとでも言うように、彼は何度もこの質問を繰り返した。しかし、結局、その形のない感情の混じり合いのようなものを、彼は一つの塊として取り出すことはできなかった。そして彼はまた、このように問うといつも襲ってくる、憂鬱さに苦しんだ。
考えることが苦しくなり、彼は窓の外を見た。要町通りに、人はまばらだった。時折、車が通過し、それに続くように、一台、また一台と、別の車がその後を追い、全ての車が一本の糸でつながっているかのように思われた。太陽はその力を失い、世界を昼間のようにはっきりと照らすことはできなくなっていた。世界は悲しみをたっぷりと含んだオレンジ色に変わっていた。彼は夕暮れの世界に親しみを抱いていた。太陽は闇に追い立てられて、姿を消してしまう。しかし、最後の力を示すように、彼は世界を自分の色に染めようとする。しかし、結局、彼は世界からどこかへ消えてしまうのだった。机の上の、粉の残りカスがたまったカップと、吸われずに灰担ってしまったタバコの吸殻が、彼の心を惹きつけた。しかしなぜかは彼にはわからなかった・・・
次の日の午後、彼は大学での講義を終え、再びいつもの喫茶店に来た。しかし、いつも彼が座る窓際の席には、見慣れない女の子が一人で座っていた。彼女と同じとごろの女の子は、こんな寂れた喫茶店に一人で来るのではなく、大人数のグループで酒でも飲んでいるのが普通である。それゆえ、彼には彼女が一人でいることが奇妙に感じられながらも、どこか魅力を感じぜずにはいられなかった。彼は彼女の隣のテーブルに腰掛け、店主のおばさんにいつもと同じカフェ・ラテを頼み、たばこに火をつけた。
彼女のテーブルの上には、冷めたアールグレイの紅茶が、もう何年もそこに置かれてあるかのように、時間を停止させていた。彼女は形のととのったボブヘアーをしており、紺のペンシルスカートに薄手のグレーのニットを来ていた。とてもシンプルで、清潔感がある。しかし、どこか、それでうまく取り繕っているかのような、あたかも仮面をつけ、その内奥にある何かを隠しているようにも見えた。彼は、なにを思ったか、彼女にどうしても話しかけたくてたまらなくなった。彼は、彼が先ほど感じた、彼女の仮面の後ろにあるなにかを彼女に問うて見たくなったのだ。
「すみません。」と彼が声をかけると、彼女は彼に視線を向けた。その瞬間、彼は何かを悟った。彼女は自分と同じ種類の人間であり、いまこの瞬間に、お互いがお互いのことを理解したことを。何かがねじれて、空間を歪め、二人の視線が生み出す直線以外は消え去った。永遠に感じられる一瞬がそこには生じた。二人は言葉を交わさずに、二人の記憶の中を放浪した。断片的なそれぞれの記憶の中を、微笑みながら、二人で歩き回った。二人はなにも言葉にはせず、ただお互い微笑みあっただけだった。そんな時間が、そのねじれの中で生じた。
我に帰ると、彼女はこちらを見つめていた。そして、「どうしました。」という言葉を返してきた。しかし、そこには、見知らぬ人と初めて会話した時の、よそよそしさは感じられなかった。彼女は続けて、「もしかして、あなたは、浮き袋をもっていますか。」と問うてきた。
「浮き袋?」
「はい。人ってみんな地に足をつけて、何かをやっているでしょう?でも時々、地面から足が離れちゃう人がいると、私は思うの。ふと気づくと、地面から浮いてしまう。そして見知らぬところに飛んで行ってしまう。誰もいない、砂漠みたいなところに鳥とばされてしまうの。怖くなってきょろきょろ周りを見渡しても、誰もいない。なにもない。どうしたらいいかわからない。そんな辺鄙なところにとばされてしまうの。」
「それが浮き袋?」
「そう。もしかしてあなたもそうなのかもと思って。だってあなたこんなところに一人でいるし、なにかこう、とても悲しげな雰囲気をもっているわ。」
「僕がここにいるのはいつものことだよ。いつも講義が終わると、ここにきて、カフェラテを飲んで、タバコを吸って、外を眺める。」
「あなた、友達はいないの?」
「少しはいる。でも、なにかが違う気がしてね。なんて言えばいいかな。彼らがネジだとする。彼らは僕のネジ穴にハマりはする。だけどぴったりじゃないんだ。長かったり、短かったり、緩かったり。当然はまらない奴らは、それ以前にどこかへ消えていく。」
「本当にぴったりはまるネジなんてあるのかしら?」
「さあね。でもどこかで期待してしまう。そんな人がいたとしたらどれだけ素晴らしいだろうかって。」
「そうね。そんな人がいたら、本当に、素敵でしょうね。」
彼女は紅茶を手に取り、一口すすった。固まっていた時間はぎこちなく、動き始め、外の風景は急に力を取り戻し始めたかのように、動き始めた。「また、話しましょうよ。あなた、とってもおもしろいわ。」と彼女は自分のメールアドレスと携帯番号を書いた紙を僕のテーブルの上に置いて、店を出て行った。店の中には僕と、店の奥にいるだろう店主のおばさんだけになった。「浮き袋か。」と僕は静かにつぶやいて、窓の外を見た。みんな、地面を歩いていた。みんな、なにかに向かっていた。誰一人として、浮かび上がるなんて思っても否ようだった。
ただ自由になりたい、幸せになりたいと彼は常に感じていた。もしかしたら、彼はいつも窓の外をどこかに向かって歩いている人のように、彼もどこかへ向かおうとすればよかったのかもしれない。しかし、彼にはなぜだかそれはできなかったのだ。なにか目に見えない力が彼をそこには近づけさせないようだった。また、もし彼がたとえその中にうまく入り込むことができたとしても、彼はおそらくそこで窒息していただろう。彼はそこで呼吸する術がなかったのだ。では彼はなぜそうなってしまったのだろうか。彼を常に通常雨の社会からはじき出してしまうものはなんだったのだろうか。それは彼のある体験に端を発していた。彼は高校から大学に上がる境目の頃に、彼にとってある決定的な体験をしていた。それは、彼が実はなにものでもない、ということに直感的に気づいてしまったことだった。人はみな、なにかしらの役割を無意識にになっている。いわば肩書きだ。それをして、自分はこういうものであるという安心感を得る。いや、もっといえば、彼らはそれが非常に重要なものであることにすら気づいていないようにさえ思われる。彼らはそれを当たり前のこととしてみなしてすらいるのだ。しかし、本当はそうではないのではないだろうか。彼らは本当は何者でもないのではないだろうか。彼らが自分自身に抱いている自己イメージがある日ふいいに消え去ったとしたら?そこに現れるのは虚無でしかない。暗く、重たい感覚。はじき出されたという意識。足場が急になくなり、もはや再び地面に足をつけることはできないという予感。そうなのだ。彼らはまったく鈍感で、そのことに思いを至らせない。彼らの足場は、まやかしにすぎないのだ・・・
このことを彼が直感的に気づいてしまって以来、彼はもう、立っていることがままならなくなった。さながら彼は放浪者、あてどもなくオアシスを求めてさまよい歩く、旅人であった。時折しかし、その放浪を終わらせてくれるかに見えるものが不意に現れた。それは芸術であった。美しいものに陶酔しているとき、彼は肉体を喪失し、なにか、とてつもない光の中で至高の瞬間を体験することができた。しかし、それは一瞬のことにすぎなかった。彼がいくらそれを追い求めても、それは一瞬さけ姿をみせ、次の瞬間に、彼はまたいつもの砂漠を放浪しているのだった。
彼は以前として、その状態にいた。しかし、否応なく、現実は思い帳を彼の頭上に広げようとしていた。彼はその圧力を常に感じていた。彼をなにものかにしようとする力が一方にあった。そして彼を何もにもさせない力が一方にあった。この二つが彼の心を常に引き裂いた。どちらも圧力でしかなかった。彼はこの二つの力の間で力を萎えさせられ、何をなす力ももはや残っていなかった。
ある日の日曜日、彼がベランダでタバコを吸っていると、一通のメールが入った。あの女の子からだった。どうしても今日会えないかという内容だった。彼は特に予定もなかったので彼女と会うことにした。
インドのある賢人は酒を飲んで、現世のことを忘れるが良い、現世には辛いことしかないと言ったが、これは的をいている。酒をのみ、あらゆることを忘れれば、少しは苦痛も紛れるというものだ。
彼らは静かなところがいいということで、例の喫茶店の近くのバーで飲むことにした。薄暗い店内には、カウンターに一人の客が座ってビールを飲んでいるだけだった。彼らは丸いテーブルに腰掛けた。彼はジントニックを、彼女はピニャコラーダを頼んだ。
「どうして急に会いたいなんて言ってきたんだ?」
「さあ。私にもよくわからないわ。でも時々、どうしても誰かとあって話をしたくなるのよ。あなたならわかるでしょ?お互い浮かんでしまってるんだから。」
彼女の「お互い浮いてしまっているんだから」という言葉が妙に彼の心には残った。彼のなかに、その言葉のための型がもうすでに用意されていて、そこにその言葉が入るのを待っていたかのように感じられた。
「そうかもしれないね。我々がどれだけ浮かび上がっても、どこかで我々を現実に繋げ止めようとする力が人知れず働いているのかもね。」
僕がそういったときに、店主が二人の飲み物を運んできた。二人は何も言葉を発せず、黙ってそれらに口を付けた。
「あなたはその現実をどう思ってるの?」と彼女が不意に訪ねてきた。彼はいくらか苦々しい気持ちになりながらも答えた。「そうだな。ある部分では僕にとってはメリットなのかもしれない。なぜなら、そのおかげで僕は本当にどこかへ飛んで行ってしまうことはないからだ。でもそのせいで、僕が常に苦しい思いをしていることは確かだ。理由もわからず、それは僕に覆いかぶさり、僕の首を絞め、窒息させる。一度でいいから、その紐を断ち切ってしまいたいと思うよ。」
こう言い終えてから、しばらく沈黙が続いた。彼女は黙りながらも、何かを感がているかのようだった。そしてふいに彼女は口を開いた。
「なら、私たちでその紐を断ち切って見るのはどうかしら。」彼はあっけにとられた。そんなこと思いもしなかったらだ。「つまり、どうやって?」
「そうね、セックスをするなんてどうかしら?」「つまり、僕と君が交わるってこと?」「そうよ。それ以外にどんな意味が「セックス」っていう単語にあるのよ。」彼女はそういって、ピニャコラーダを飲み干した。
彼らはホテルにいた。
「浮き袋はどうやったら、もっと大きく膨らんで、私たちをもっと遠くまで運んでくれるのかしら?」
「さあね。でももしかしたら、浮き袋を持った二人が交われば、それはとても大きくふくらんでくれうかもしれない。」
「そうかもしれないわね。」
彼女は服を一枚ずつ脱いでいった。それはあたかも、彼女が外界に合わせるために身につけていた仮面を剥がすかのようであった。彼女はいまや、現実に耐えられるような力強い姿をしていなかった。彼女のからだは服の上からでは想像できないほどに、華奢だった。彼女が裸体のまま、世界の中に放り出されたならば、彼女のからだは一瞬にして、粉々に砕け散ってしまうほどであった。
「私のからだ、何処か変なところがあった?」と彼女は彼に尋ねた。
「いや、そうじゃないんだ。ただ、君のからだがが思った以上に華奢でおどいただけだよ。」
「そうかもしれない。私には到底耐えられないわ。素のままの私では到底現実には耐えられない。すべてのものが私にとって毒のように感じられる。」彼女はそういって、窓の外に目を向けた。たくさんのビルが立ち並び、その所々には、明かりが灯っていた。未だに現実はその動きを止めずにいた。重苦しく、世界を覆っていた。
「君はいつもこんな風に誰かに身を任せているの?」と彼は尋ねた。
「いいえ。こんなことするのはあなたがはじめてだわ。ただ性欲満たすためだけに私はこういうことをしたいわけじゃないの。あなたもわかるでしょ?そうじゃないの。これは重たい現実を断ち切りたいがためなのよ。その重く苦しい、あなたも行ったみたいな首を絞めてくるその現実と戦うための唯一の手段のように私には思えるのよ。」
「そううかもしれないね。どうして、人はまっすぐ歩き続けなければいけないのだろう。どうして、重く苦しい現実を見て見ぬふりをして耐え忍ばなければならないのだろう。彼らはいつもそんなこときにもかけていないようにふるまう。だけど彼らはきづいているんじゃないか?どこか間違っている。こんなのはただしくないって。でも誰もな何もいわない。なぜだろう。僕はこれが不思議でならないんだ。誰にこのことを伝えてもわかったような面をして、肯定してくる。わかるわかるといいながら、心のどこかで僕のことを見下しているかのようにさえ感じられる。そうして次の日には彼らは元の場所で、元の生活を、なにも聞かなかったみたいに始める。彼らがおかしいのか、僕がおかしいのか、僕にはもうわからないんだ。現実と、虚無の狭間に引き割かれて、僕はもう今にも息が詰まりそうなんだ!君はどう思う?僕と彼ら、どちらが正しくて、どちらがおかしいんだい!」彼は声を荒げて彼女に問い詰めた。彼はそのことを半ば後悔しながらも、これは彼が長い間、誰にも打ち明ける子tのできなかった本心であった。この言葉は、彼にとって、とても重要なものに感じられた。なぜなら、この言葉には重みがあったからだ。彼はいつも発する言葉になにか嘘を言っているような、空虚さを感じていたからであった。しかし、この言葉はそうではなかった。この言葉はなにか確固たる重みを備えていた。彼女は彼のことを見つめた。彼女はこの彼の言葉を自分が発したものであるかのように聞いていた。彼女は気付かぬうちに涙を流していた。自分が思っていたこと、感じていたことを、彼が代弁してくれたからであった。彼女は彼の痛みが痛いほどよくわかった。彼女はそこに自分素ものを見ているかのような気にさえなった。彼女は涙を流しながら、言った。
「あなたが誰からも理解されなくても、私があなたを理解するわ。あなたは間違っていない。現実はおそらく、、私たちがどう思おうがそういうものなのよ。きっと。でも、世界には、そう、この世の中には、あなたの分身が少なからずいるわ。あなたのその言葉を、自分の言葉のように理解してくれる人たちが。私はあなたを初めて見たときからわかっていたのよ。あなたが私の分身に違いないって。そしてあなたは実際にそうだった。私とあなたはプラトンがいうように、失われた半身だわ。そして私たちはいまここで、お互いを見出した。そして、いま、空虚な言葉じゃなくて、本当の言葉を交わすことができている。これって素晴らしいことだと思わない?世の中でみんなが語っている言葉はペラペラで、なにも述べていないのと変わりないわ。でもいまは違う。私はようやくいま、自分の言いたいことを言葉に出して言えている、しっかりと重みを持った言葉を、どこにもながれていってはしまわない言葉を。そしてあなたも。私たちはいまやっと、長年の苦悩の日々を抜け出して、本当の言葉で語り合っているの。現実なんて問題かしら?いいえ。問題じゃないわ。こうやって私たちが本当の言葉で語り合っていること、このことがどれだけ素晴らしいことか、あなたなら理解してくれるでしょう?」彼は、知らないうちに、涙を流していた。涙を流すのは彼にとって、とても久しいことだった。彼はいまとても満ち足りていた。自分の発した言葉がようやく、重みを持ったこと、この心の叫びを彼女が理解してくれたこと。これ以上の幸福はもはや存在しないようにさえ思われた。なにか、目に見えぬ紐帯が彼らの間に結ばれたのは確かなことだった。彼らにもはや言葉は必要ではなかった。彼らはそのまま交わった。お互いの存在の重みを確かめるように。彼らに失われていた存在の重みが、彼らの行為によって、彼らには取り戻されたかのように思われた。
三島由紀夫がは空虚な人間は、その独自のの匂いを持っているといった。それはたしかなことだ。空虚な人間、損なわれた人間、現実から足を離してしまった人間、彼らは独自の匂いを持っている。彼らはお互いの存在を、嗅覚で探り当てる。彼らもまた、お互いを、その匂いで持って探り当てた。そして、彼らが交わす言葉は、本当の重みを持っている。そこに嘘偽りはない。仮面を取り払った、裸の人間が姿を表す。なぜひとは、裸で言葉を交わすことができないのだろうか。彼らのような人間でしか、本当の言葉を交わしているとは私にはおもえない。それ以外の人間が交わす言葉は、みな軽々しく、叩けば壊れてしまう、そんふうに私には感じられる。彼らが交わしたような本当の言葉を、みなが語ることができたならば。現実の重苦しい帳は、おそらくその姿を消し、すみわたる青空が広がるように私には思えるのだ。これを読んだ君たちが、彼らのことを理し解し、なにかを受け取ることを、私は願ってやまない。しかし、全員でなくともよい。彼らが語ることを理解できる、彼女の言葉で言えば、浮き袋を持った人間たちが、彼らのことを理解し、彼らの言葉の重みを理解してくれれば、私としては幸いである。
彼らの物語は続く。彼らはここで、ある地点に到達したにすぎない。彼らはこれから、二人で現実と折り合いをつけていかなくてはならない。浮き袋を持った人間はいかにして、現実と折り合いをつけていかねばならないのだろうか。彼らはここで、理解者を見つけたにすぎないのだ。これから彼らは戦っていかなくてはならない。なぜなら、現実は続いていくからだ。芸術や、セックスが、一時的に陶酔をもたらしてくれはするものの、現実は続いていくのだ。果てしなく。しかしおもたく考える必要はないのだ。ニーチェは言う!「これが人生か!ならばもう一度!」と!
自分の未だ解決せざる問いを言葉にしたいと思い、書いてみました。初めてなので、下手くそかもしれませんが、同じような感覚を持っている人がなにかしらを感じてくれると僕としてはとても嬉しい限りです。