第十六話 体操のお姉さん
ここはテレビで毎日やっている体操番組のスタジオだ
国民的なこの番組は今日も滞りなく進められていた
しかし今日は、3人の体操のお姉さんの1人に問題が発生した
「いちにーさんし、いちにーさんし、いちにーさんし。(挨拶)
はあ、終わった。ご苦労さまです。」
にこやかに話している3人のお姉さんに、まとめ役の男の先生が近付いてくる
「ご苦労さま。白垣君、ちょっといいかな。」
「何ですか先生。」
「実は、最近、君の胸が大きくなってきて、気になるという投書がかなりあるんだ。
悪いんだが、体操の時はなるべくもう少し目立たなくする工夫をして欲しいんだ。」
「えぇっ、そんな投書が?でも、分かりました。視聴者の意見はどんどん取り入れないと。
なるべく気をつけます。」
次の日、白垣レイダは、胸を押さえてつけてテレビの体操に臨んだ
他のお姉さんはちょっと心配そうだ
「白垣さん、ちょっときつそうだけど大丈夫?」
「このくらいなら何とかいけると思う。」
(体操本番)
「いちにーさんし、いちにーさんし、(パチン!)あっ、大変きれちゃった。」
ノーブラでぴちぴちのピンクの体操着からあふれる爆乳に騒然とする館内
「急げ!ほかの2人で何とかカバーするんだ!カメラも前の2人をアップだ!」
どたばたするも、ほかの2人のお姉さんは、笑顔を絶やさず体操を続ける。。。
何とか体操終了(挨拶)
「ふう~終わった、白垣さん大丈夫?」
他の2人のお姉さんは全くいやな顔をせず親切だが、先生は違う
「白垣君、もしこんな事故がまた起こるようだったら、こちらとしても考えないとならない。よろしく頼むよ。」
「私むいてないのかしら。でも楽しいし、まだ続けたいわ。」
白垣は翌日、よりいっそう頑丈に押さえ込んで、体操撮影スタジオに向かっていた
「ちょっと苦しいけど、他にやりようがないわ。」
しかしこんな忙しい時に限って、ゲポゲポ団が現れた
ゲポゲポ~ゲポゲポ~お嬢さんちょっと付き合ってもらおう。
「きゃーやめてー何するの!」
ノロイダー参上。お嬢さん、大丈夫ですか。
ノロイダーか、今日はこっちの人数が多いんだ。やっちまえ(ゲポゲポ~ゲポゲポ~)
「何すんの、えい!やー!」 あれ、この女、意外に腕が立つぞ
えーい、予定外だ。ちょっと体制が悪くなった、しかたない撤退だ(ゲポゲポ~ゲポゲポ~)
お嬢さん、大丈夫ですか。しかしお嬢さんの協力のおかげでゲポゲポ団を追い払えました。
「でも、もう体操の撮影には遅刻してしまったし、これでもうダメだわ。
あの変な連中、許せない!ぜったい仕返ししてやるわ。」
まあ、あまりご無理はなさらないように、危険ですので。
それではこれで失礼。おい、やつらのロボットの分析をすすめるぞ。
「ちょっと待って。あいつらのロボットですって?
私、本職はロボット関連のプログラマーなの。
何かお力になれるかもしれないわ。」