第十四話 逃げるロボット
ここは都心の高層ビルの一角にあるゲポゲポ団本部
部下をシャットアウトして、団長とリーダーだけで打ち合わせ中だ
「団長、これが今回開発したロボット'キングH'ですか。何だか見た目頼りないですね。」
「そう言うな。これでも海外からの支援を受けて作られてるんだ。」
「こんな物にそんなに支援を、、、」
「移動できるがそれだけでない。非常に身軽な忍者ロボットなのだ。
更に、離れた場所からそこにいる人間の特徴を収集したり、
それが誰なのかを判別することが出来る。画像だけでなく声もだ。
さらにはターゲットの得意・不得意・好き・嫌い・弱点などを割り出すのだ。
今のところまだ実験段階で最終モデルでは無い。
スパイ活動などにも利用できないか、支援元から試行を要求されている。」
「ほとんど軍事兵器ですね。うちで扱う範囲を超えているのでは。」
「いや、まず実験として、痴漢行為の補佐をやり、情報の収集スピードなどを分析して欲しいのだ。」
「私はあまり賛成できません。かえって邪魔になるのでは。」
「パワー的には現モデルでは、人間程度かそれ以下だ。戦闘は得意でない。
逃げるロボットとでも言っておこう。」
数日後、夕暮れの暗い細道にて
女性の前にゲポゲポ団が現れる「きゃー助けて」
今日はロボットもあるんだぞ ゲポゲポ~ゲポゲポ~
ロボットは勝手に分析を始める
:[ターゲット確保、画像データ音声データ送信...]
:[分析結果着信、女性、20代、健康状態良好、痴漢行為可能]
ロボットの分析はOKらしい。おいやるぞ。ゲポゲポ~
「何するのよあんたたち。馬鹿じゃないの。」
ロボットの分析
:[痴漢行為開始]
:[反応データ送信...]
:[分析結果着信、推奨痴漢時間14.3秒]
ゲポゲポ~ 何かやりづらいな。
とりゃー^、ノロイダー参上。お嬢さん大丈夫ですか。
ロボットの分析
:[部外者介入]
:[ターゲット確保、画像データ音声データ送信...]
:[分析結果着信、男性、20代、健康状態良好、業務妨害率95%]
:[分析結果着信、性別不明、30代、健康状態良好、業務妨害率97%]
なんだこりゃ
俺達は業務を妨害してるのか?
あっ、リーダーちょうどいい。これは何だ。
「知ったことか。とにかくお前らには邪魔させないよ。」
ふっ、俺達のあとには警察が追ってくるんだぞ。
ロボットの分析
:[現在100m圏内 警察関係者数0 警察介入可能性12%]
「なんだ、でまかせか。警察なんていないんじゃないか。」
しかし何故だか突然警察官が現れる
「おまえらこんな所にいたのか全員逮捕だ!」
「えっ、どこから警官が現れたの?」
「何言ってるんだ。お前らを見つけて自分の車から降りてきたんだ。逮捕だ!」
ロボットの分析
:[!!!非常事態発生!!! 警察関係者発生 撤退推奨率98%]
「なによこれ。全然あてにならないじゃないの。急いで撤退よ」 ゲポゲポ~ゲポゲポ~