第十三話 アジト突入
ゲポゲポ団が出て来そうな夕暮れの細道を男が一人で歩いている
あれっ、袋小路博士。どうしてここに。
ゲポゲポビームを浴びた筈では。(げぽげぽ~げぽげぽ~)
「私なら疾うの昔に回復しているよ。今は研究を進めている。
今日は、新大久保博士から新しい機材を受け取りに来たのだ。
お前らに用はない。消えうせろ!」
悪いがその包みはこちらで頂きましょうか。(げぽげぽ~げぽげぽ~)
ゲポゲポ団アジトにて
リーダー、報告です。
展開先で袋小路博士を発見しました。全く元気で研究を続けています。
しかしご安心ください。やつから、新しい機材を奪ってきました。
「新しい機材?怪しいわね。開けてみなさい。気をつけるのよ。」
なんだこりゃ。ガラクタにしか見えないな。
あれっ、携帯電話みたいなものが入ってるぞ。
「お前達、だまされたのよ!」
ははは、リーダー随分気づくのが遅いな。(ノロイダー参上)
「うるさい!こっちは人数はいるんだから何とかやっつけなさい!」
ゲポゲポ~ゲポゲポ~ゲポゲポ~
そんなことしてていいのかな。この後すぐ警察が踏み込んでくるぞ。
「チクショ―、とりあえず撤退よ。おぼえておきなさい。」(げぽげぽ~げぽげぽ~)
さあ、新大久保博士、袋小路博士!よろしくお願いします。
「これが、袋小路博士が取り寄せた鉱石を使って作った新しい機材じゃ。
これを取り付ければ、正常な光線が出せるはずだ。
しかし器具の耐久性もあるので、正常な動作は1回か2回しか出来ない。
袋小路博士と取り付けを行うので、その間にワルイダーをここまで連れてきてくれ。」
また確実な情報無しでワルイダーを探しに行くノロイダー2人
『ワルイダーへ 6月28日 21時にXXX駅前広場に来てください ノロイダー』
こんな貼り紙あっちこっちに貼って、、これで本当に来ると思うか?
急な話だ、しょうがない。あいつのための事なんだ。やれるだけやってみるしかない。
駅前広場 心配をよそに、指定時間ピッタリにワルイダーが現われる
「ノロイダーか。何の用だ。」
ああ、ワルイダー、お前が変態すると自制不能になるのは知っている。
今回、五日市博士の研究でそれを治すことができるんだ。
博士たちが準備をして待っている。いっしょに来てくれ。
「せっかくだが、私は現状のままで結構だ。
私には構わないでくれ。用事というのはそれだけか。では、失礼」