表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/22

第十一話 未完成の完成

数か月前 近海の離島にて

袋小路博士は五日市博士との共同研究をあきらめ1人で暮らしていた

地元の人ともうちとけ、穏やかな生活を送り始めたところだった

「先生、野菜持ってきたよ。」

「いつも、すいません。あまりお礼もできないで。」

「まあ、先生は研究やって下さいよ。」


ようやく精神的にも落ち着きを取り戻してきた博士のもとに突如黒服の怪しい集団が現われる

(ゲポゲポ~ゲポゲポ~)袋小路博士ですね。今日はいい話があってやってきました。


「何だねいきなり君たちは。研究のことだったら私はもう手を引いている。帰ってくれ。」

「先生、お久しぶりです。」

「あっ、君は確か五日市先生のお嬢さんの今日子君じゃないか。いったい何の用だね。」

「先生、父が他界したことはご存じかと思います。その時残した図面があるんです。これです。

 このままでは、まだ完成しておらず空白の部分があるんです。

 その部分に、この図面を使って頂きたいんです。」

「んん、こうすれば一応動作するかもしれないが、本来の目的とは違ってしまうかもしれない。」


先生、まずは動作させることが肝心です。今なら当方から援助もできます。

このままでは五日市博士の重要な研究がまったく無駄になってしまいますよ。

開発の準備は、当方のほうで、もう整っています。ご足労願えますかな。



数日後、ゲポゲポ団のアジトにて

多くの器具の前に袋小路博士の研究している姿があった

貼り合わされた2枚の図面のあちこちに書き込みが入っている


 (光線)ビ=======ゲポゲポ~ゲポゲポ~

「何だこれは、考えていたのと全く違うな。こんなもの作るべきでなかった。」

まあそうおっしゃらずに。先生、完成ですよ。これで五日市博士の努力も報われます。

「いや、これはまだ改良が必要だ。」

そんなことありません。もう十分ですよ。

先生にはお帰り頂きましょう。その前にご自分で作ったこの光線を浴びていってください。

(光線)ビ=======「何をする!ああ!」ゲポゲポ~ゲポゲポ~


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ