2話 あの人達とは!?そして新たな来客
食事を終えてからある場所へ向かった聡。そこには一体何があるのか。
その一方で、新たな来客が…
リビングから離れ、ここは聡の住処の地下三階に当たるところ。周りは薄暗い緑の光で照らされている。
無理はない。何故ならそこには、青年二人と美女一人が、静かに休む、いわば実験室のようなものだったからだ。
「…調子はどうだ?悟、スカーレット、ミノルン。」
「俺は問題ないぜ。寧ろ退屈なくらいだ。」
「私も調子は良好よ。」
「僕も問題ないよ。」
「じゃあ、今日は出るか。上にはお客さんがいるから、暴れるなよ?」
聡がキーボードを素早く叩き、三人を包んでいた液体がなくなり、三人ともがせっせと服をきる。
「あとお前ら、これからはここに戻らなくていいぞ。調整終了だ。」
調整終了…それはつまり、三人の行動に制限がなくなったということでもあった。
「「「やった!!」」」
喜ぶ三人を見て、母親のような笑顔を見せる聡だった。
一方、龍我たちが話し終えた頃、[ピンポーン]と、チャイムがなる。どうやら誰かがきたようだ。
「出てくるから座っててね、四人共。」
鞠菜が玄関に向かって行った直後、何処かに行っていた聡が三人を連れて戻ってきた。
「へぇー…話には聞いていたけれど、流石神龍を宿すだけはあるわね、道述龍我さん。」
「ど、どうも。」
戸惑いながら返事をした龍我だったが、ここからさらに驚く言葉がとんできた。
「元気そうだな、『ゼウス』。」
「「「はぁ!?ゼウス!??」」」
「知らないやつがいるのにベラベラ喋るとは感心しないな、沖田。」
沖田と言われた青年は、しまったとでもいうような顔をし、
「わ、悪りぃ。先客がいるとは思わなかった。次からは気をつけるよ。」
とだけ頷いた。
「…説明してもらうぞ聡。『ゼウス』とはどういうことだ!?」
「言葉のまんまさ。正確には、転生体と言うのが正しい。」
諦めたような口ぶりで話されたのは、聡、鞠菜、流菜の三人は、神話に出てくる神の転生体であるということ、転生体は確認されているだけで十五人はいるということだった。
どうも、妹紅聡です。
だいぶ遅くなりましたが、2話ができました。遅くなり、申し訳ありませんした。