1話 万事屋と捨てられた子供
夕飯を済ませ、鞠菜が聡に動じない理由を聞く龍我。その一方で聡はとある研究に没頭する。そしてさらに…
「普段からここに客は来ないのか?」
「そうね…来るのは依頼人とか…あとは他種族の怪我人かしらね。」
「依頼人もめったにこないがな。1番多いのは…エルフだったか?」
「そうね。基本は雑談だけれど、良い情報を持ってくるのもエルフのいい所よね。」
どうやらここは万事屋に等しいことをしているようだ。
「まぁドラゴンも遊びに来るしな、楽しいところだよ。」
「まぁ全種族に見られると恐怖で大惨事が起きるから基本人に化けてくるけどね。」
「思ったよりも楽しい生活だな、俺はもっと修行ばかりしてるものかと思ってたぜ。」
「だよね。聡って修行以外ほとんど会わないから…意外な一面をしれた気がする。」
「まぁくつろいで行けよ。鞠菜、ちょっと研究進めてくる。」
「行ってらっしゃい。」
「…なぁ、鞠菜。」
「何かしら、龍我?」
「何でそんなに落ち着いていられるんだ?」
「そうだよ。あまりに冷静すぎるよ!!」
「だって…血の繋がりのない兄妹みたいなものだもの。」
「「…は?」」
「だから多少の事では動じないわ。それに…流菜、いつまで隠れてるの?」
「「「…はい??」」」
「だって知らない人、多い。」
龍我達は眼を点にさせた。知っている限り、聡と鞠菜は自分たちと同じ25だ。なのに、子供のような女の子が1人、自分たちの目の前にいるのだ。
「…子、子供?」
「なわけないでしょ?捨てられた子供よ。私達の3つ年下の子よ。」
「流菜です。よろしくお願いします。」
「俺は龍我だ。よろしく。」
「紅茶です。」
「油圧式だよ。よろしくね。」
「鞠菜、聡はまたあの子達と話してるの?」
「「「…あの子達???」」」
はいどうも、妹紅聡です。
今回のシリーズは戦いがない代わりにその場のノリで書くことが多いので…なんかカオスになる予感ww