ボッチ系女子の日常 登校偏
私はふと感じたことがある。
正直、私が学校では浮いた存在だと言う事は言わずもがな自覚しているし知れていることだ。だが、私とその他の学生とのその歴然たる差は何によって生じているのだろうか?
一般学生と私の差。
この差に気がつくことが出来れば、一般学生のようにカフェに入ることもできるのではないだろうか。だから今日一日の一般学生との差を考えてみようと私は考えたのだ……
AM7時、ボッチ系女子の一日は始まる。
「お嬢様、朝ですよ。早く起きないとピー(自主規制)」
「んんぅぅ………」
おっと、今朝の目覚ましは朝から階段を二段も三段も飛ばしたようなきつい言葉だわ。そんなことを思いつつ、1万9千8百円した『執事ちゃん目覚まし』に手をかけて起床する。この目覚まし時計は毎朝違う言葉をアトランダムにかけてくれるという優れものだ。昨日はピー(自主規制)。
ボッチ系女子は、学校に友達が居ないからどんな趣味を持とうとも引かれる恐れがないため趣味にも十分に没頭できるのである。
これをボッチ系ポテンシャル「一心不乱」という。
朝での一般学生との違いやいかに。
確かにちょっと過激すぎる起こされ方だが、目覚ましで目を覚ますという観点から見るとこれはきっと普通に違いない。
よし、朝は大丈夫。
AM9時、学校に一人で登校。
高校生にもなると住んでいる場所も違ったりで、電車通学も多くなり独り登校も結構多いように見える。そんな中私も一人で歩く。
すると、後方から
「あぁ!」
何やら驚いている様子。
「ちょっと、Rちゃん声でかいぃ」
パンチラでもしたのか。後方で見えて来ないから見えないが、どうせスカートの裾を上げすぎたのだろう。自業自得だ。
そんなことを思いつつ私はそのまま校門までたどり着きくぐる。校門に、ついてからちらほらと聞こえていた後ろの声が近づいたのか鮮明に聞こえてくる。
『やっぱりあの子、スカートに執事ちゃんのシールついてるよ』
『あれは、絶対メイドちゃんの方だってぇ~』
どうやら、変調を感じ取っていたのは私のスカートのようだった…………
ボッチをしているがために、周りからの意見をそうそう聞く事ができないため、ボッチ系女子は自分で全て気配りしなければならないのだ。
これをボッチ系弱点「情報の過疎」と言う。
一般学生の携帯を見るとたまによく分からないきらきらのシールが貼ってあったりする。それを見ると、自宅でシール(2Dキャラ)を敷き詰めてニヤニヤするぐらい極一般的であると評することが出来ると思う。それでシールがスカートについてしまうこともしばしば……。だから私は一般的であると言えよう。
だが、シールをつけたまま歩くのはそこはかとなく恥ずかしいので取り外したいものだ。
歩行するときの腕の動きを利用して、スカートをかすめてみるが何処にあるのか分からない。それでもなんとか腕を動かしてスカートを何度も何度も手でかすめながら確認する。
ちりっ
あった!
シールは、スカートの右後ろらへんに張り付いており、それを取るには後ろに手を回さないと取れないような場所に張り付いていた。歩行時の腕の動きが少し変かもしれないが何度も何度も、ちりっちりっ、と指にかすめる音がするが意外とぴっちりと張り付いて取れない。
そんなこんなで、既に下駄箱までたどり着いていた。
後ろに居た学生達はすでに何処かへと消えていて、少し心が軽くなった気がする。でも、早くシールを取らないと教室までこのままもつれ込んでしまう。
……………
…結局私は、トイレに入ってシールを剥がすことにしたのであった。
しかも、よく見ると右後ろについていたのは今朝食べたご飯の米粒で、シールがついていたのは真後ろで、どう足掻いても歩行中に取れるしろものではなかった。
とにかく、登校するまでには一般女子高生との違いは何一つ見当たらなかった。(私的観点より)
カフェには全く関係ないパートがちょっと続きそうです・・・・
久しぶりにうpしましたが構想が変わり新キャラの登場がもうちょっと遅れそうに・・・・・
ボッチ系のお話を暫くはお楽しみくださいませ
あと、先日ニコニコ動画の方で
「喫茶店はじめちゃいました。」というゲームで喫茶店経営するゲームを実況しはじめました。
よかったら見てみてください
以下URL
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19717136