3話 授業の時間
一時間目終了後
「レノヴァー数学のここわからなくてー」
二時間目終了後
「レノヴァー科学のここ分からなくてぇ」
三時間目終了後
「レノヴァー個々の漢字なんて読むのー」
「…カルマ?無理に分からないとこ作らないで普通に話しかけてくれていいんだよ?」
どうやら毎度休み時間に話したいが、毎日一緒にいるがゆえに話題が尽きたらしい彼女
「…ばれちゃった?」
「逆にばれないとでも?さっきの数学と科学も消しゴムで答え消してきてたし」
「じゅ、純粋に間違えてたかもでしょっ!」
「あの程度の復習問題で?”学年二位”のカルマさんが?純粋に間違いを?」
「はー?わっざわざ二位強調してくるとか意味わかんないんですけど、次は一位取っちゃいますもーん」
高校に入って以来カルマとは学年一位と二位をめぐる争いを続けている
今は二勝二敗、次の三学期のテストで今年の決着がつく。
「勝ってレノヴァを好きにするんだぁ~」
「残念だけどそれは私のセリフね」
「と、もう準備しないと流石に時間がまずいねぇ」
いつの間にか次の授業まで二分ほどになっていたところでふと気づく、何も準備していないので急がなければ…
「あ、レノヴァ、ありがとね、次からは雑談でもしに来るよ!」
「ああ、待ってるっていうか私からも行くようにする、毎回来てもらうのも申し訳ないし」
「楽しみにしてる、でも次の英語は私が行くからね!」
そんなこんなで四時間目の英語の時間、自分の好きなものについて英語で話す為の資料作りの時間なので席が自由になっているそのためカルマやアリスたちも近くで話しながら進めている
「レノヴァさんは、カルマさんについては書かないのですか?」
馬鹿真面目な顔で隣のアリアが聞いてくることに驚きつつ好きは好きだがこう、発表となると抵抗感が出る
「いやぁ、発表となるとちょっとね…」
「さすがにレノヴァさんはそうですよね」
「は、とは?まさかだけど…」
「ファントムさんは知りませんけどアリスさんとカルマさんは彼氏さんについて書いていらっしゃいましたよ?」
確かに彼女らならやりそうなことではある。流石に自分のことについて発表されるのは恥かしいので何とか止めたいそう思いつつ前でアリスと作業中のカルマの背をシャーペンでつつく
「おいカルマさんや、何を書いているのかな?」
「ぴゃっ、れ、レノヴァ、い、いやビーフシチューについてだよ?」
そう言って覗いたカルマの端末には確かにビーフシチューについての記入や調べた後などで埋まっていたのでアリアの言っていたことは何かと疑問に思う
「アリアー彼氏のこと書いてるのは私だけだよー」
隣からこちらの会話も聞いていたらしいアリスがアリアの勘違いを訂正してくれるどうやらちゃんと勘違いだったらしく安堵が心に広がる
「レノヴァさんすみません、勘違いだったみたいで…」
「大丈夫だよ、もし本当にやってたらとめなきゃだったし、教えてくれてありがとうございます」
お昼を挟んで五時間目発表なので早く仕上げなければならないのだがレノヴァはまだ決まらないでいた
「レノヴァ、折角なら同じやつ調べる?」
「乗ったといいたいけど、被っちゃって大丈夫かな?」
「大丈夫大丈夫、ここで仲がいいことを見せてやろうよ!」
「まぁ、これくらいならいいか、じゃあそうしよう」
そうしてビーフシチューについてカルマと意見交換を始めるのだった




