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意外とどうにでもなるのかもしれない。

作者: 蘇芳譲

 私水泳してたんですけど部活で一緒だった子が居たんですよ。

 まあその子は二年で近畿大会とか行ってたまあ部内でも1、2ぐらいで速い子だったんです。まあ勿論私は下っ端の下っ端。

 関わることないわなと思ってたんやけど、まあ自分の代は男5人しか居らんかったんよ。

 まあそうなると関わることは必然になる訳で。

 まあその子中々に癖もんで部活はサボるわ(クラブチームの水泳も行ってたからこれはしゃーない部分もある。まあそれ以外にもサボってたけど)忘れもんはめちゃくちゃするわ逆に提出しないといけないもんを忘れるわ普通にさぼるわで、まあ私はこいつ鬱陶しいな…と思ってた訳ですわ。

 まああいつは速いわけである程度不穏な事してても先生はあんまり咎められへんからまた調子乗るし、そもそも環境自体が速さこそ正義みたいな場所居てたから考え方も相反してた訳よ。

 おまけに頭が自分より良いときた。

 まあ何一つ優ってるものが無くて文字通り私は負け犬ってた訳なんですけど、まあ冷静に考えて、水泳の練習して、学校行って、勉強してってやってたらまあ時間無い訳じゃ無いですか。

 まあ娯楽はほとんど与えられて無かったみたいで。

 だから必然的に水泳のクラブの子がなんかして面白かったみたいな話しか難しいわけなんですよ。

 一方私は勉強はまあまあしてたけど運動系とか本当に趣味の範疇でしかして無かったのと、親がまどマギとか化物語とか見てたまあ端的に言うとオタクで、おまけに姉はそれ以上にオタク文化にズブズブだったから、サブカルチャー的なもんに触ることは多くて、まあ自分もアニメとかマンガとかゲームなども嗜んでた訳よ。

 それにプラスして、部活の一人に小学校の頃から仲良い子が居て。

 まあ当然自分と仲良いということは必然的にそっち系の文化は通って来てるわけで。

 家で一緒にゲームとかアニメの話とかしてたんよ。

 まあそれは中学校でも同じで、練習中とかも大体ゲームとかアニメの話とかしてたんよ。

 まあそうなると他の部活の子はともかくそいつの場合は話の輪に入る事もむずくて。

 まあそうなると必然的に疎遠になるのはまあ当たり前。

 自分も練習サボってるやつとはあんまり関わりたくねぇわとか思ってたから一年の冬こ初めぐらいまでは溝がめちゃ出来てた訳よ(一回裏で殴り合いなったことある。普通に蹴り痛いの止めて欲しかった。)

 けれどもこの世って何が起きるか分からんくて。

 ちょうどその時らへんにぼざろのアニメやってた訳よ。

 自分はどハマりしてたから周りに布教してた訳よ。

 そん時はめちゃテンション上がってたんでしょうね。

 そいつにも他の人に話す勢いでぼさろ布教をしたんですよ。

 そしたら何と次の日にすれ違いざまに興奮した様子で「見て来たよ」と。

 マジで目を疑ったわ私。

 どうやら彼にもそういうのにハマる素質はあったらしくて。

 というのもそもそも彼、生粋のガノタで。

 家が金持ちやからガンダム関連をするための部屋が一個あるらしいというのを後から聞いて驚いたぐらい。

 つまりガンダムのアニメは全部履修済みだそうで。

 そう考えれば兆候はいくらでもあったのかもしれんなーと今となりゃ思ったり。

 そんでもって同時期に自分の通ってた塾に入って来たのよ。

 そん時にはぼざろの漫画全巻持ってたから貸してと言われて貸したり。

 いつもプリンとくしゃくしゃにしてるやつが漫画だけめちゃくちゃ丁寧に扱ってそのままの状態で帰って来たのには驚いたな。

 その後も家で見れないなら学校のパソコン使えば良いじゃないと言って本好きの下剋上を布教して無事ラノベの沼にハマらせたり。

 今でも塾は同じで最近ではタコピー見てsan値削られてましたわ。

 そんな感じでくっそ仲悪くても意外と話してみたら案外上手く行くのかもという話でした。

(そいつが中3の時に好きな子に暴走して金貢ぎまくってた時があってそん時は普通に嫌いだったけど。まあ4〜5万持ってかれた挙げ句捨てられるという謎ムーブをかまして無事私たちの信用(?)は戻ってきたけど。)

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