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01:出会い

虐げられた男の子が幸せになっていく物語です。初投稿なので温かい目で見てくださると嬉しいです。

僕、月見里(やまなし)要大(かなた)には居場所も希望も愛情を受けたことすらなかった。


「変な名前、あいつなんてほっとこうぜ」


「いたぞ、あの気持ち悪いやつ。これでも喰らえ」


「なんでお前みたいなクズが生きてるの?もっと救われるべき命があるんだからさっさと死んできなよ」


幼い頃から学校では常にいじめられ続け、家では虐待され続けた。

うちは母子家庭で父親は僕が生まれて間もない頃に母親に愛想を尽かし離婚したらしい。それ以来母親はいつも遊び歩き、離婚して僕の本当の父親からくる養育費をもらうためだけに家に帰ってきて僕で日頃のストレスを発散しまたすぐに遊びに行く。そんな毎日を過ごしてきた。

今日は母親が帰ってくる日だ。金を玄関において僕は暴力を喰らわないうちに近くの公園に逃げる。

この冬を時期には寒いが暴力を振るわれ、下手すればベランダに放り出されるよりはマシだろう。

最近まで僕はなぜ母親が僕を産んだかわからなくなっていたがもう考える気もなくなった。


だがそんな僕にも唯一の楽しみがあるそれは公園の遊具の中で推したちの動画を見ることだ。数ヶ月前、明らかに誰かに投げ捨てられたであろうスマホを公園の草むらで見つけた。幸い母親にバレなければいいので僕は家で充電をして動画を見ることにしたが家で見ていると母親に一度バレそうになったので公園に隠している。


「あ、始まった!」


「やっほーみんな元気かな?」

彼女はVTuberの星空(ほしぞら)狐菜(ここな)可愛い声と個性あふれるキャラクターで最近登録者100万人を突破した人気VTuberである。


「‥ってことで今日のマシュマロ読みはここまで!じゃあまたねぇ〜」

【コメント欄】

・お疲れ様〜

・おつここ〜

・おつここ〜


お疲れ様、ここちゃん。略しておつここ これが彼女が流行ったきっかけでもある。

彼女はこの文化を確立しVTuberを流行らせるきっかけとなった。


これで今日の僕の唯一の楽しみも終わってしまいただただ苦しむだけの時間が始まってしまった。

母親が帰るまでなどで時間は少なくてすむがそれでもメイクだの食事だの取るときは時間がかかるため今日は長くなりそうである。


にしても今日は眠いな。でも寝たら流石に死んじゃうかな。でも生きても辛いだけだし、もう‥いいかな‥


ねぇねぇあなた大丈夫?

ねぇこの子やばいんじゃない?


あれ?声が聞こえt‥






「うーん‥あれ?ここは」

「お、起きた!大丈夫?」

「大丈夫?これでも飲みな」

目を覚ましたらそこは公園のベンチだった。

「あなた、大丈夫?あんなところで寝てたら死んじゃうよ?!」

「ご、ごめんなさい」

「そんなにきつく言わないの。ったくもう、大丈夫?痣とかもひどいし」

「これはか、関係ないから‥もう大丈夫だから。じゃあ、あ、ありがとございました」

「待って」

逃げ出そうとした要大は腕を掴まれて捕まってしまう

「関係ないわけ無いじゃん!そんなにひどい痣がたくさんあるんだよ?!家でひどいことされてたりしてるんじゃないの」

「落ち着きなって。心配する気持ちもわかるけど」

「でもこんな小さい子にこんなに痣があるなんてやばい状況なんだよ?!」

「あ、あのもう大丈夫ですから。帰らせてください。お願いします」

二人は向き合って何やら話し込んでから僕の方を見て言った

「わかった。お姉さんたちも今日は返してあげる。けど絶対に辛くなって死にたくなったり逃げたくなったりしたらまたここに来ること。そうすれば私達が気づいてあげられると思うから」

「わ、わかりました。し、しつれいしました」

僕は母親が出ていっていることを願い家まで走った。

ブクマやコメントなどくださると嬉しいです!

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