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畏れながらも、奴隷でございます  作者: 無花果あやめ
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畏れながらも、奴隷でございます 1

よく分からんことになっている…何というか、前置き?前書き?みたいな感じで、扉のすぐ、目次の前に書かれるようなのが書きたかった(紙の本)

「女のくせにでしゃばりやがって!!お前、何者だ?!お前は一体、何なんだ!!」


詳しくは分からないが、このような言いがかりであろうか。唾を吐きかけて怒鳴り散らす髭面の男を、拳を握り固めたまま、睨み返す。

背後の椅子から立ち上るような殺気を感じながらも、一歩前に踏み出す。


「畏れながらも、奴隷でございます」


毅然と、そして慇懃に告げるあやめの背中から、高らかに笑う声がする。どうやら、お気に召されたようだった。

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