AP
「ワールド様、ホワイトです。ご報告が」
「どうぞ、入ってください」
ディアブロ軍本部のワールドの部屋にホワイトが報告書を手に入っていった。
「え~と、ただいまデビルとの共同制作でAIを強化する薬を開発中なんですが、こういうのはどうかと思いまして」
ホワイトは右手に握りしめていたカプセルのような物を取り出し、その場にいあった机の上に置いた。
「ほう、詳しくお願いできますか?」
「はい、もちろんです。ただいま、デビルの開発力とわたくしのこの知能でAIを強化することに専念しております。そこであることを思いついたんです。AIに我々のような能力を与えれば、我々人間よりもはるかに強い、人工知能人間兵器が誕生するんじゃないかと思いまして。我々はいくら強い能力を持っていましても我々自身はただの人間、いくらデビルの開発した武器や鎧などを身に着けても、壊れやすい。また、AIの方は身体は硬く、壊れづらいと言っても、自身の戦闘力は我々能力を持つ者よりは劣ります。では、我々人間の長所とロボットの長所の両方を組み合わせればと思いまして。そこでデビルと相談して、今いる八体の人工知能に我々人間が作り上げた能力を持たせればいいんじゃないかと、名付けてAP、アーティフィシャルパワーをです」
「なるほど、それはいいアイデアですね。これで世界中に散らばっている仲間を集める必要もなくなりますね」
「はい、そこでワールド様にAPを作る許可と、どのような能力をご希望するかを聞かせていただきたいと思いましてこちらへ参った次第です」
「なるほど、もちろん作ることには同意します。ただし、なるべく安く済ませてくださいね。こっちもいろいろと費用が重なって大変なのです。それと能力ですか。そうですね、では…」
ホワイトはワールドが希望する能力をすべてメモに移した。
「では、こちらから八個選んで、AI一体ずつに登録させていただきます。この中でもこれは入れてほしいなどという、第一や第二希望はありますか?」
「そうだな、炎と鳥は欲しいですね。やはり自然の能力は利用しやすいですし、鳥も何かの役に立ちそうですからね」
「かしこまりました。そのほか六体の能力はこちらで決めさせていただきます。極力費用が掛かず、すぐにでも作れそうなものを選ばせていただきます」
「ああ、よろしく頼むよホワイト、それとデビル君もね。君らは我々の脳でいわば側近みたいなものだ。君らがいなければ我々の組織は成り立たない。君たちの活躍を期待しているよ」
ワールドはそう言って机の上に置いてある小さなショーケースから月桂樹の葉を取り出した。
「我々に勝利を」




