狩人
前回が短かったので、二話連続とさせていただきます
「やあ、よく集まってくれた。実に二年ぶりかな。仕事にはうまく溶け込んでいることでしょう。君たちのあの時の演技は最高だったよ。おかげで近藤屋良と日向悟をこうも簡単にあの世へ行かせられたとは」
部屋の一室、カーテンも閉め切り、クーラーも付けていない暑苦しい空間で三人の男たちが姿勢正しく大きな机の前に置かれた五つの椅子の内の中央の三つに腰を下ろしていた。
「はい」
みな、暗くはっきりと言う。
「残りの二人は?」
カーテンで外の見えない窓の方に顔を向けている男が優しく、不思議そうに唱えた。
「は、もう既に羊の近くに群がっています」
三人の男の中の一人が言った。
「なら、もう手は打ってあるのか?」
「は」
「実に素晴らしい」
男は、大きな声で褒め称えた。
「では、予定通り実行に移りたいと思います」
「いいでしょう。楽しみですな! 人間の心の底に潜んでいる憎悪を掻き立て、自分たちは手を下さず、無関係な人に人を殺させるような、ことがあればもっと面白そうですな。人間必ずしも優しさだけで天に立つことはできない。必ず正義という犠牲が伴わなくてはなりません。では、人間の恐ろしさを世に知らしめて来て下さい」
「は」
三人は立ち去って行った。
「ふふ、あと…二匹。世界はわが支配下に置かれる。誰にも邪魔はさせない」
男は、机の端に置いてある四つの羊の内2匹を中央へ移動させ、五匹のオオカミで二匹を囲んだ。




