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異世界に迷い込んだ女子高生12



跨線橋を渡り、転がるように階段を下りる。



改札窓口に駆け寄ると、駅員さんが現れていた。



「あの、すみません!」



「どうしました?」



30代くらいの男性の駅員さんだ。



「私、元の世界に帰りたくて、だから、その、上り列車はいつ来ますか?」



駅員さんは少し困ったような顔をしている。



さっきの若いお兄さんもそうだったけど、やはり「元の世界」っていう言葉はおかしいのかもしれない。



「はぁ、上り列車ですか、まだしばらくは来ませんよ」



「なら、タバコ持ってませんか?

1本譲って欲しいのですが」



すると駅員さんは私を見て、呆れた顔をした。



「お客様、未成年ですよね。

渡すわけにはいきませんよ」



「私が吸う訳じゃなくて、ホームに立ってる茶髪のお兄さんに頼まれたんです!」



「そう言われましても、困りますね」



「じゃあ、近くにタバコの自販機とか、売店とかありませんか?」



「売店でしたら、すぐそこにございますが……」



駅員さんが改札出口の先を指さした。



確かに小さな平屋の商店が見える。



「わかりました。ちょっと買いに行きます。

あ、これ私の定期なんですけど、降り過ごしちゃったみたいで」



定期券を見せた。



「はい、降り過ごし分は60円ですね」



びっくりするほど安い。



私は鞄からお財布を取り出し60円を支払うと、改札の外に出た。



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