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「あぁー、仕事行きたくねぇなー」
などと日々の鬱憤を晴らすように、大声で叫びながら道を歩いている男がいた。
この男の名は、『神白 蒼』という、しがない弱小サラリーマンだ。
蒼は、高卒で会社に就職そして、産まれてこの方恋愛経験がないという 年齢=彼女いない歴の男だ。
蒼は、何時もの様に会社へと行く道を歩きながら煙草を吸う。
だが、何時も吸っている煙草なのに、何かがおかしいことに気づいた。
煙がいつもなら灰色なのになぜか、紫色だ。だが、そんな事はどうでも良いと言うように
蒼は何故か窒息をし始めた。その瞬間、煙草を捨てたが、もう遅い。
それと同時に、目の前でもありえない事が起きていた。
居眠り運転していた車が蒼に向いて前進し始めたのだ。
やっと此処で蒼は自分が死ぬ事を悟った。その瞬間今までの思い出が思い返してきた。
これが走馬灯と呼ばれるものなのだろう。
小学校の時、友達と木に登っている時に滑り落ち、手を骨折したこと。
『あぁーこのときは母さん、父さんにすっごく怒られたなぁ〜』
中学の時、修学旅行中に熱を出し、親に迎えに来てもらったこと
『この時そうといしんどかったんだよなぁー 確か熱は39.8だったけな?』
高校の時、少しだけイジメが有ったこと
『これで、大学に行くのをやめたんだよなぁ』
まだ、死にたくないなぁ。でもこれが運命ならば仕方がないなぁ。
次、生まれる時は、チート主人公にして下さい。そして天才にしてください。っと蒼は願ってしまった。
いや、強制的に願わされたのだ。そこに出くわしたある神に、そして自分の守り神に。