猫の話
猫って何でも知ってそうですよね。
タマ:「みゃー(この間、うちのご主人が本を読みながら歩いていたら、水溜まりで滑って転んでね、そしたら通りすがりのご主人と似たような格好をした男が駆け寄って起こしてくれたんだ)」
みぃ:「にゃー(それは素敵ね。どんな殿方だったの?)」
タマ:「みー(んー、頭がぴかぴかしてた。ご主人が「そめてるの?」って訊いたら、男が「はーふ」って言ってた。「はーふ」ってなに?)」
みぃ:「にゃあ(確か、お父さんとお母さんの「しゅるい」が別ってことだと思う。おにいちゃんが言ってた)」
タマ:「みゃー(そうなんだ。みぃのご主人は何でも知ってるね。ご主人もよく「おべんきょう」教えてもらいに行ってるし)」
みぃ:「にゃーご(おにいちゃんみたいな人を「べんきょうか」っていうのよ)」
タマ:「にゃーにゃ(みぃも「ものしり」だね。あっ、それでね、ご主人とぴかぴか頭が仲良く話してたの)」
みぃ:「にっ(それで? どうなったの?)」
タマ:「みゃあ(アキラが来た)」
みぃ:「み(おにいちゃんが?)」
タマ:「にー(うん、ぴかぴか頭みた途端、むすっとした)」
みぃ:「にゃん(あらあら、「やきもち」かしら)」
タマ:「にあ(「やきもち」? アキラ、お餅焼くの?)」
みぃ:「にゃー(違うわ。私もよく知らないけど、「しっと」のことだって)」
タマ:「みー(「しっと」・・・・・・?)」
みぃ:「みゃお(うん、「しっと」)」
タマ:「みみっ(「しっと」ってなんだろ?)」
みぃ:「なー(なんだろうね?)」
『タマー、ご飯だよー。あっ、みぃちゃんもいた。ご飯食べてく?』
タマ・みぃ:「にゃ♪(ご飯!)」
この後、タマとみぃはご飯を食べて、寝落ちしました。