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5.珍しい客(3)

 数日後、アッチェラードの目に、マントが翻(ひるがえ)るのが見えた気がした。

 いつもと同じようにカウンターに座り、往来を眺めていたときのことだ。

 ガヤガヤと人の話し声や、客を呼ぶ商人の声がやはり相変わらず遠く聞こえた。

 マントと思ったのは見間違いだったかもしれない。風が吹いた気がしたのだ。

 

 なんだか、自分自身がいつもと違う気がする。

 何か世界の色が少しずつ変わっているようで、落ち着かない。

 何かの予感だろうか。

 そもそも、あんな剣士が客として来ることが珍しいのだ。



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