全ての終わりの始まり
昔々、とある世界のとある惑星
そこには雲よりも高くそびえ立つ、巨大な樹が生えていました。その地に住まう人々は、その樹を中心として〝国〟を作り、暮らしていました
その国では争いも喧嘩も無く、とても平和で皆が毎日平和に暮らせることに感謝しながら生きていました
そんな国のとある場所に、とても好奇心旺盛なパンドラという少女がいました
彼女は毎日何処かへと出かけては、毎日昼頃に泥だらけで帰ってきます。ある日、パンドラのお母さんはパンドラに聞きました
「毎日何処へ行っているの?」
パンドラはニマッと笑い、こう答えました。
「いろんなところ!」
パンドラのお母さんはひどく心配そうな表情で、危ない事だけはしないでね とだけ伝えました
それから数日後、パンドラがいつものように出かけ、今日はちょっとした森に来ていました
「この木何ていうのかな?」
「このお花きれい!」
「変な模様の虫!」
草原や森は、パンドラにとって宝の山でした。何度同じ場所に来ても、毎回目新しい物に出会える。パンドラの好奇心を満たすための場所として最適だったのです
少し奥の方にまでやってきました。樹木が生い茂り、日光が遮られて少し暗くなっています
「そろそろお腹減ったな〜」
そうして帰ろうかと後ろを振り向いた時、とある物がパンドラの目に入りました。
「あれなんだろう?」
パンドラは小走りでそのナニカに近づきます
「んぅ〜?……箱?」
そのナニカを持ち上げ、まじまじと観察するパンドラ。それは、紫色の小さな〝箱〟のようでした
パンドラは開けてみようと、蓋に指をかけます
「んっ……あかないなぁ」
しかし、箱はギュッと力を込めても石で叩いても開きません
「まぁ、いいや。ご飯ご飯♪」
パンドラは箱を開ける事は一度諦めましたが、何故かその箱にとても惹かれ、持って帰ることにしました
それから、数年後。パンドラは様々な事を研究し、あの箱が開かない理由を突き止めました
それは、謎の〝力〟が働いていたのです。それも何重にも
未知の何か
パンドラはそれを〝魔法〟、それを行使するために必要な〝エネルギー〟を〝魔力〟と名付けました
そして、箱の開かない原因である魔法を次々に解除して行きました
そして最後の一つだけになった時、順調だった魔法の解除が滞り始めました
何をしても、何を使っても、その最後の魔法は解けません
その事にパンドラはなぜか激怒しました。やがて、パンドラは倫理観を無視し、箱を開くことに固執し始めました
パンドラの好奇心は〝執着〟へと変わってしまったのです
それがいけなかった
箱の最後の鍵を開ける条件。それは、強い強い執着だったのです。パンドラは鍵が全て開いた事に狂ったように喜び、とうとう箱を開けてしまいました
それによって、国は滅んだ
箱の中からは、労苦、忘却、飢餓、悲歎、戦闘、戦争、殺人、紛争、虚言、空言、口争、不法、破滅、復讐、嫉妬、色欲、愛欲、傲慢、怠惰、強欲、不和、絶望、乱闘、殺戮、苦悩、非難、欺瞞、憤怒、虚飾、暴食、貪欲、懐疑、偏見、差別、滅亡、破壊、混沌、消滅、執着、愚鈍……様々な災いが飛び出した
大勢の人が正しき心を見失い、争い貶め殺し合う、地獄がこの世に誕生した
やがて世界は取り返しのつかない所まで荒廃してしまった
火の海の中、パンドラは自分の間違いに気がつき、泣き崩れた
「私の……私のせいでっ…!」
その時、箱から光り輝くなにかがゆっくりと出てきた
『我が名は〝エルピス〟──希望と呼ばれるものだ。 出してくれた礼に、主の望みを叶えてやる』
「……私がいない世界…」
『我に世界を作り変えるほどの力は無い。此の先を、望む未来へと導くのみだ』
「それじゃあ……私が壊す前の…平和な世界に………戻って欲しい…」
『……良かろう…いつか…』
そう言うと、エルピスと名乗った光は何処かへと飛んでいった
直後、パンドラは暴動により命を落とした
間違いに気が付いたとはいえ、この事態を起こした犯人でもある。それを踏まえて今、パンドラの魂は何処で何をしているのだろう
それから更に数年後、人は限界にまで堕落した
もう大地は、人の住める環境ではなくなっている。大半の生命が死滅してしまった
惑星はとうとう耐えきれず、地殻変動により人を滅ぼした
ほんの一握りの、正しき心を持った人々を遺して
やがて人はまた栄えたが、振り撒かれた災いが消えることはなく、何度でも何度でも人は滅びと繁栄とを繰り返すこととなったのだった
なんというか、伏線みたいな?
頭の中にある構想の、一番初めの元のお話です
大分クオリティは低いですね。絵本の語り部みたいな書き方してますし。
この先のお話はお出しできたらなぁと思います。面白いかは分かりませんが……
最期までお読み頂きありがとうございました
それでは、またいつか!




