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誕生

「…起きて、あなたがこの世界を解明するのでしょう…?なら、今寝てる場合じゃない。起きて!あなたの名前は『螺』…。うん、我ながら素敵な名前ね。ねぇ、そう思わない。■■?」

「自画自賛はどうかと思うけど、まぁやけに長い漢字やらキラキラネームじゃなければコイツも嫌がらないと思うけど…」

「おい、見つけたぞ!こっちだ!こっちにいるぞぉ!」

「…弱い奴ほど声がデカく、すぐ集団になろうとする。■■■■。早めの所送っちゃって、雑魚の相手なんかしても意味がない。」

「はいはい、じゃあ、いってらっしゃい♪次に会うのはいつかしらね。ふふ…」

ーーーーーー世界五大禁断術『生命創造』完全実行事件から三週間…

「起きて、起きなさい。私に時間は無いの。」

「…うん?ここは?というか君は?あれ、ていうか俺の名前は?」

「ここは未来都市『テクノポリス』アバター街3丁目の冒険者施設『ホワイト』の医務室。私の名前はアリシア。覚えても覚えなくてもいいけど。そして最後に関しては分からない。で、肩に番号が書いてあるわ。んでもって、『28345番』。あんたが記憶を無くしているらしいけど、この世界で番号が体に刻まれているのはまともな人は居ないわ。奴隷、実験生物…良からぬ陰謀が隠れている場合が多い。まぁ、どうでもいいんだけど。で、あんた冒険者にならない?」

自分の中の感情というパーツが自分に戻ってきた感覚がした。

「驚いた。まだ、俺の名前すら思い出してないのに… そもそもの話、1時間前の記憶もないのにこの世界の仕組みは大体分かる…元素があって、その応用みたいなのも結構ある、異質な元素もあって…でもって、登録するためにはどうすれば…?」

「名前、年齢、入る意思についての記述、持っている属性。それで十分。ほら、ここに書いて。」

アリシアが気怠そうに認定書を出した。

「名前は……ダメだ。思い出せない。というかそもそも何のために冒険をしてるんですか?」

「この世には幾千もの戦争や自然災害などによって、消えた歴史がある。それを記したものが複数ある。だが上層部の人間は消したい歴史もある。皆は焦りながら歴史を記した『螺旋』を深淵にある遺跡に大量に投下した。それを皆、『螺旋冥跡』と名付けたらしい。ま、それを探す感じだよ。基本、みんなは宝を見つけたり、魔物を倒したりしている。のは30年前のお話。今や、歴史を求め、冒険者同士や、犯罪組織、勿論魔物たちとも今や熾烈な戦いで満ちているわ。」

「犯罪組織って?」

「直近で言うと、生命創造の犯罪を犯した組織『遺伝工房』…」

なんだこの、記憶の奥底を叩かれた感じは…何かが頭の中に流れ…

『起きて…………明かす…………の名前は「螺」……』

コレは…誰の…声だ?俺の名前?何故俺の名を…というか、これ以上思いだせ…

「しっかりなさい!あんた、自分を見失うんじゃないよ!」

「分かった、分かったぞ。自分の名前、名前は!」

紙を鷲掴みにし、乱雑に書いた。

「…ん?あぁ、螺旋の螺ね。案外分かりやすい名前ね。ネーミングセンスはあるようね。…よし!あなたはこれから彼と行動して研鑽しなさい。」

「どうも、炎属性大剣の冒険者「マーグラス」。以後お見知り置きを、力にはなれるとは思うよ。」

赤を主に置いていて胸の所に炎のマークを入れているジャケットを着た赤髪のポニーテールの男の冒険者がそこには居た。

「まぁ、仲間になったしね。気軽に呼ばせてもらうよ。螺、速戦即決で行こう。」

「あぁ、実に面白い。緊張はせずにこの世界を漫遊していくとしよう。」



ーー2話に続く

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