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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

エッセイ

いじりについて。相手は『別に覚えてない』

作者: HOT-T

書いてて精神力を大分使いました……

 先日、神戸水道局で起きた暴言事件についてエッセイを書きました。

 その中で『いじり』コミュニケーションについても触れたのですがやはりそういう目に遭った人って居るんですよね。


 それで、今回はもう少し掘り下げてみようかなと思います。

 まず、いじりコミュニケーションってやっぱりお笑い芸人とかがよくやってるのを見て真似をしているっていうのがあると思います。


 ちなみに私は昔からバラエティでのいじり系、恐らくドッキリとかも好きではなくチャンネルを変えていました。

 何か人が嫌がる事をして笑いを取るというのが受け入れられない感じですね。


 先日もユーチューバーの方が過度なドッキリを仕掛けて大炎上してましたよね。

 記事を見ましたが何か配信中にUber Eats配達員に扮した仕掛け人が入ってきて『脱げ』とか脅して来るとか。

 いやもう、普通に笑って済まされるレベルじゃないですね。

 トラウマものですよ?少し考えたらわかりませんかね?

 

 ちなみにお笑い芸人って強烈な縦社会なんですよ。

 それが良いかは別としてそこでギリギリ、あのいじりが『愛情』みたいな謎論理が成立しているんです。

 学校の部活とかも縦社会なんで構造は似ている気がします。


 それで、そういう場所で自分達がこういう目に遭っていても感覚が麻痺してそれがコミュニケーションと思い込んだ人達が学校でも他の生徒にいじりを行おうとします。

 社会人になっても同じです。それがコミュニケーションだと思い込んでいるのでいじりが始まる。

 しかもブチ切れるわけにもいかないから愛想笑いをすると『ほら、喜んでいる』とか言い出すわけじゃないかなと。

 

 全般的に想像力や思いやりが足りないんです。

 その行為で人がどれだけ嫌な思いをするか、客観視せず主観だけで判断する。

 

 冷静に考えてみてください。

 熱いうどんを口に突っ込まれたり、居酒屋で熱々の葛切りを首筋に落とされて『ありがとうございます!!』ってドン引きでしょう?

 でも、そんな簡単な事にも気づけない人っていうのがやはりいるんです。


 私はいじめられていたわけでは無いですが高校時代はほとんど思い出がありません。

 友達も特におらず学校へ行って、ただ勉強をして帰って来るだけ。

 いずれ書くかもしれませんが修学旅行も行きませんでした。

 卒業アルバム制作時、クラスの思い出写真みたいなページありますよね?

 私、あそこに載ってないんです。集合写真だけ。

 何故なら私が唯一映っていた写真に『神参上!』とか書いた方が居て没になったんですよね。


 別にクラスの中で中心にいたとかカリスマがあったわけではありません。

 多分、これもいじりコミュニケーションの1種でおふざけなんです。

 でもそんな事をすれば没になることくらい、少し考えればわかるはずですが先日のエッセイにも書いた『コミュニケーションの一環』の一言で終わります。


 そしてここからタイトル回収です。

 彼らは『別に覚えていない』んです。

 人を傷つけた事なんかどうでもいいんです。


 先ほど、高校時代にいじめられたことは無いと言いましたが心無い言葉で傷ついたことはあります。

 私は喘息の持病があり風邪で体調を崩すと咳が止まらなくなりかなり苦しみます。

 ある授業で私は咳に苦しんでいたのですがそこで生徒会長だった男子が『うるさいから外へ行って咳してろよ』と私を教室から追い出しました。

 生徒会長と言えばヒエラルキーのトップですよね。止める人なんていません。

 

 自習中だったので教師もおらず止める人も居なかった。

 寒い廊下に出されて途方に暮れ、そこでもうるさいと言われたので人の邪魔にならない屋上付近の階段で休憩時間になるのを待ちました。

 保健室行けばよかったなぁと思いましたが当時は思いつかなかったんでしょうね。

 あれ、時代が時代なら異世界へ転生出来たかもしれませんね。

 

 さて、そんな素晴らしい生徒会長の彼ですが10年ほどして再会しました。

 営業職をしているそうで、ノルマが厳しいので私にも協力してくれとの事でした。

 私は断りますが当然食い下がってくる。そこで私は聞きます。


『自分が何をしたか覚えてる?その上でよく来れたよね?』


 彼は答えます。


『何かあったっけ?』


 つまり、やられた方の心には深いところまで棘が突き刺さっていてもいじる側や傷つける側にとっては『その程度の事』なんですね。

 私は彼が何をしたか言ってあげました。


『ああ、それは悪かったよ。まあ、学生時代にやったバカってことで許してくれ。それよりこの商品だけど……』


 さて、この言葉に対しては人によって幾つかの反応があると思います。

 謝ったんだからいいじゃないかと思う人。

 軽すぎる!反省していない、と憤る人。

 憤りまでは行かないが不快。でも着地地点はどこだろうかと悩む人。

 

 ここまで書いて私は気づいたことがあります。

 私の連載作品の中でこの時の感情が影響を与えている作品がありました。

 結末は体験とは違うしマイルドにしていますが『転生したらすでに破滅フラグを回収した悪役令嬢だった』という作品内で敵がヒロインに放った言葉です。


『わかった気にならないで。この悲しみも怒りも、全部私のもの!他人様なんかにわかってたまるものか!!』


 ああ、この台詞が出て来たのってこの時の体験なんだと思いました。

 別に読んで下さっている皆さんにはわからないだろうとかそういう意味ではありませんよ?

 元生徒会長さん、あなたは自分の価値観で『その程度でしょ』と思ったかもしれないけど違うんです。

 私の悲しみも怒りも私のものです。勝手に自己解釈で解決して終わらせないで欲しかった。


 じゃあ、どうすれば解決したのか?

 私が思うにやはり同作品での敵の台詞に出ていたと思います。

 もう『交わらない路』なんだと。解決はしないんですよ、多分。


 私は作品内で『家族』や『赦し』、『手を伸ばす事』をテーマにしていることが多いです。

 だけど現実問題、彼とはこの先も『交わらない路』が続くと思います。

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[良い点] わかる、わかるぞー! 『いじり』と『いじめ』に境界を設けて別物にしていることが、まずはおかしいのですよ。 やってる方は、“必ず”立場が下か弱い者にしかやらないのは一緒でしょう? 『いじり…
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