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全然近くて全然遠い!  作者: メイズ
第2章
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二葉、調えます〈二葉〉

 私は夜の10時頃、流河くんに昼間約束した通り連絡を入れた。


 明後日の28日午前11時頃に私んちにコミックを借りに来るように。


 お兄ちゃんのだけど。


 よかったらマナカさんも来たらと誘った。


 どうせ、お兄ちゃんもだらだら家にいるから。



 その心は‥‥‥‥‥‥こういう訳で。



 私の推察では‥‥‥‥


 きっと、ロメルちゃんは今、カイルと私にしか心を開いてはいない。


 沙入くんの親友である流河くんが話したいって言ったって拒絶される確率が高いと踏んだ。


 ここは偶然を装ってみようと思う。


 仕方ないから舞台は私の部屋。


 私は様子がおかしいロメルちゃんを元気づけるため二人きりのスイーツパーリーを開くのだ!うぇーい!


 ロメルちゃんとはもう約束済みで、来てくれる事になっている。


 私とロメルちゃんがスイーツパラダイスしてる所に流河くんが約束のコミックを借りに登場→私は流河くんにもスイーツを勧めてお茶を取りにキッチンへさりげなく席を外す→その隙に流河くんはロメルちゃんに伝えたいことを言う。



 っていう実行計画を立ててみました。



 流河くんは私の立てた計画を聞いて、それでいいということで決まった。



 流河くん‥‥‥‥‥‥ロメルちゃんに何を言う気なんだろう?


 もしかして沙入くんと仲直りさせようとしてるのかな?


 自分だってほんとはまだロメルちゃんが好きなんじゃないの?一人で完結したっていってたけど‥‥‥‥‥‥



 そうだったとしたら‥‥‥‥‥ほんと、不器用な子だよね、流河くんて。



 でもさ、こういうのってそっとしておいといてあげた方がいいと思うけど‥‥‥‥‥


 私はロメルちゃんたちの破局を知らない設定だから、アドバイスも出来やしないよ。



 やりにくいな。いつ誰が私に教えてくれるんだろ?


 私、そん時はどんな反応すれば自然?


 ま、そんなことはなるようになる。




 よっし、流河くんの頼みはこれでよし。これで流河くんには(みそぎ)を果たしたからね。


 後は知ーらないっ。




 そして次はカイルに頼まれた、沙入(サイリ)くんに連絡つけたいっていうやつ。



 流河くんに次はカイルの事を相談。送信する。


  カイルは相当おこだし、当然沙入くんに会ったらケンカするに決まってるもん。



 すぐに流河くんの返事が来た。


『わかった。この件はすべて俺に任せろ。そのカイルってやつが場所も時間も決めていい。それに合わせて俺が行って説明すっから、俺は全て事情知ってっから。』


『そいつを沙入に会わせる訳にはいかない。絶対に。でも、そいつには沙入が行くって言っといて。そうしないと納得しないんだろ?』


『二葉さんはそれ、知らない事にしといて。日時、決まったらすぐ教えてくれよ。じゃーな。』



 流河くん、一切の責任感じて一人で全部なんとかしようとしてる。


 でも、沙入くんの件は任せるしかないね。


 どんな作戦考えてるんだろうね?


 丸く収まるといいけど‥‥‥‥‥‥




 私は早速カイルに時間も場所もお任せだって言ってるって連絡した。


 すぐに返事が戻ってきた。


 29日の夕方の5時に、あの公園の噴水池の前と指定してきた。



 ああ、もう、11時だよ。もうすぐ私、寝る時間。


 こんな時間に悪いかな?でも、すぐ教えてって流河くんが言ってたからいっか。



 私がカイルが指定した日時を流河くんに伝えると、流河くんからはOKのかわいいスタンプが帰ってきた。




 流河くん、本当に大丈夫なのかな?


 流河くん、カイルに会ったことないと思うけど。


 ロメルちゃんと双子だからって全然似てないんだよ?


 カイルは見ればハーフってわかる顔立ちだけど、ロメルちゃんはそうでもない。


 この二人、髪の色が薄茶色ってことしか共通点はないからね。



 教えてあげたいけど、今日はもう遅いから、明後日家に来たときに教えてあげよう。


 百聞は一見にしかずにしかずだけどカイルの写真なんて私、もってないんだよねぇ‥‥‥‥‥‥





 さて、私の今日の業務終了。


 ロメルちゃんに寝る前に一言送る。



『あさって楽しみだなー。スイーツは何を用意しようかな?ドーナツと生シュー買っとく。でさ、クッキーとフルーツポンチ作っとくね。』



『ありがとう。二葉ちゃん大好きだよ。』


『でもクッキーは私が持っていくよ。クリスマス用ににジンジャークッキー作ったの。でも事情があってたくさん余ってしまったの。棄ててしまおうかと思っていたけど、二葉ちゃんと一緒に食べたら払い清められると思うの。』


『よくわかんないけど、ロメルちゃんの手作りクッキーなんて大歓迎だよ。』


『悲しい味がするかも。訳はあさって話す。おやすみなさい‥‥‥‥』


『うん。おやすみなさい、ロメルちゃん。』




 ロメルちゃん、あの事、あさって私にお話するつもりなんだね。



 そのクッキーってきっと‥‥‥‥‥‥‥‥‥だったんだね。



 大丈夫だよ、ロメルちゃん。それ、アミラーゼ、マルターゼ、ラクターゼ、ペプシン、トリプシン、リパーゼその他もろもろの消化酵素によってすべて分解されて終いにゃ私たちにエナジーチャージされるんだから。



 食べたらみーんなロメルちゃんの新たなパワーに変換されるんだ!


 だからきっとロメルちゃんはすぐ元に戻れるよ。うん。







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