Something serious might happen 〈二葉〉
さて、流河くんのメッセージは?
『二葉さんに確認する。』
『俺がルキアだって誰にも言ってねーよな?これ、鉄壁の秘密だからな!特にロメルと沙入には。』
やっぱりね。
これ、流河くんにとっては最重要だよね。
あの沙入くんに喜びの舞で抱きついちゃった女の子が流河くんだったなんて知れたら‥‥‥‥‥‥‥
沙入くんは親友を心ならずも口説いてしまっていたという黒歴史。
ロメルちゃんは女装男子に負けたという黒歴史。
流河くんは自分の正体を明かせなかった腑抜け野郎だったという黒歴史。
ああ、これはみんな知らないでいた方が幸せじゃん。
『やあやあ、流河くん。お元気かね?』
『そのような心配は御無用である。なぜならば、私は握った人の弱みをむざむざ手放す人間ではないのだ!わーはっはっ!』
大丈夫だって。私は誰にも言うつもりは無いって。
『何が望みなんだよ?こえーな。二葉さん。』
えへへ、敢えて言えばまたお姫様抱っこしてほしいなー。なーんてね。
『別にそんなものはないよ。ま、以降、私を敵に回さないことだねー。ふふふーん。』
『ロメルは元気?』
おう!もしかしてフリーになったロメルちゃんに様子をみてアタックすんのかな?
『うん、ロメルちゃんはちょっとね。』
『ちょっとって?』
『なんか、すごいショックなことがあって、それがきっかけで、宇宙と交信したらしい。(本人談)』
『ショックな事って?』
『それはわからないよ。でも、もうそんなことはもういいって言ってたけどね。うーん、でも変だったなー。』
私はロメルちゃんと沙入くんが別れたことは知らないことになってる。
向こうから言い出さない限りその事についてはノータッチ。
『どんな風に変なんだよ?』
『‥‥‥‥‥‥うーん、突然ブラコンになった?』
ロメルちゃん、相当カイルに頼ってるね。
きっとカイルもここぞとばかりに心が弱ってるロメルちゃんを手なずけてるんだろうね。
だって、知ってる。カイルは相当なシスコンだもん。
普段だって私とカイルはロメルちゃんの取り合いをしてるって言っても過言じゃないよ。
『ロメルちゃんにはカイルっていう双子のお兄さんがいてさ、今まではうざがってたのに、突然カイルになついてる。』
『もしかしたら、ロメルちゃん、宇宙人にさらわれて何か埋め込まれて戻ってきたという可能性があるよ。なんか変。いつもと違う。悟り開いてるし。』
流河くんの好きなロメルちゃん情報は伝えておくよ。
『二葉さん、俺、ロメルとちょっとだけでいいから直で話がしたいんだけど、無理かな?』
『ふふふ、振られ覚悟でついに告ろうってか?』
ロメルちゃんフリーになったんだもんね。
そのきっかけは流河くんだけど。
期せずして自らチャンスをつくっちゃったじゃん?
『ちげーよ!そう言うんじゃない。』
『じゃあなんで?』
『えっと、俺はロメルのことはもう1人完結したんだ。その確認かな。けじめっていうか。』
どうしちゃったのさ?
‥‥‥‥‥‥責任感じてんだ?
流河くんらしいね。
でも、それ、流河くんのせいじゃないよ。
私のせい。
敢えてルキアちゃんの誤解を解くことをしない選択した私の。
『ふーん、わかった。今夜連絡する。では、さらばである。』
流河くん、ロメルちゃんに何を話す気なんだろ?
ま、流河くんのことだもん、ロメルちゃんに悪いことではないのはわかってる。
私も罪ほろぼしも兼ねて、何とかしてあげなきゃね。
私は自室でお昼ご飯のカップラーメンを食べながら流河くんとロメルちゃんをさりげなく会わせられる方法を考えていた。
あれ、これはカイルからだ!めっずらし!
私は新たなメッセージが来てたことに気づいた。
ロメルちゃんの事でロメルちゃんには内緒で頼みがあるという。
私はロメルちゃんと仲良しという関連で、以前からカイルともLINEでつながっているのだった。
まあ、滅多に使うことなどありゃしないんだけど。お互いにな。
私に頼み事?まあ、ここで恩も売れるし、内容によってはやぶさかではなくってよ。おーっほっほっほ!
私は早速リプした。
『どんなことか聞いて見ないと協力出来るかどうかはわかんないよ。』
すぐに返って来た。
『たいした事じゃない。二葉さん、水籠沙入知ってるよな?』
『ちょっと顔見たことあるだけだよ。』
『俺と水籠を会わせて欲しい。連絡とれない?』
‥‥‥‥‥カイルがロメルちゃんの元カレに秘密で会いたいんだ?
何する気?
なんかヤバいよね?これ。
どう見たってもめもめのゴタゴタのいざこざになるに決まってる。
カイルはロメルちゃんのことで、めちゃ怒ってるんだ!
『連絡先ならロメルちゃんに聞けばいいじゃん。』
『出来ないから頼んでるんだろーが!』
だろうね。
ロメルちゃんが教えるわけないよ。
『私も直接は知らないよ。沙入くんの友達なら知ってるから伝えてもらえるかもね。』
私がつないであげなくてもきっと他の方法で沙入くんに会うに決まってる。
だったら私がつないで間に流河くんを入れた方がいいね。
流河くんならなんとか取りなしてくれるはず。
『じゃ、頼む。』
『何をする気なのさ?』
『俺が会いたがってるって伝えてくれたらさ、あっちでわかるはずだから。』
『わかったけど、ロメルちゃんが怒ることじゃないよね?』
『大丈夫だ。二葉さんに迷惑はかけないから。じゃ、よろ。』
私はロメルちゃんと沙入くんの別れの事は今んとこ知らない設定だしさ。
変に口出しできない。
なんか‥‥‥波乱の予感‥‥‥‥‥‥




