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全然近くて全然遠い!  作者: メイズ
第2章
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物思い〈沙入〉

 俺は‥‥‥‥‥ただ、待っている。それしか出来ねーから。




 何でだよ?


 俺のこと、愛してるって言ったよな?


 あの最後の時だって。


 なのにどうして?


 嘘だった?


 何か事情が?


 俺、関係、急ぎすぎた?


 ああー、一体何でだよ!あれからもう二日目だってのに。




 ルキア。


 何で連絡してこない?





「いてっ!」


「おいっ!何ぼーっとしてんだよ?たくよぉ。」


 流河が俺の頭をはたく。


「‥‥‥‥‥おう、わりぃ。」


「もうすぐ今年も終わりだぜ?来年はいいベース候補、見つかるといいな。」



 流河がギターを抱えながら言った。



 今、俺たちはまだ開店前の『アウトサイダー』で二人、ギターの練習中だ。



「‥‥‥‥‥流河、実はさ、俺、ロメルと別れたんだ。」


「‥‥‥‥‥‥ふーん。」


 流河は俺の話にはさして興味が無さそうに返事をした。



 わざと?

 こいつ、以前はロメルのこと気になってたくせに。

 内心、喜んでるかもな。





 俺は流河に負けたくなくて、速攻おして決めてロメルを彼女にしたけど、ほんの1ヶ月余りで終わった。


 なぜって‥‥‥‥‥きっとそうなる運命だったのさ。


 俺はロメルに何の未練も想いも残っちゃいねーぜ。



 でも、もし、いまだ流河がロメル狙ってんなら、俺は流河に、ロメルはやめとけって言うぜ。 




 俺は想いを告げてから別れたクリスマスイブまでの間に、二回したデートの約束を二回ドタキャンされていた。


 一度目は双子の兄、カイルの急病と言って。急に連絡来て。


 そん時俺、もう家で出る直前だったんだぜ?



 二度目は‥‥‥‥‥‥突然の来客が来たと言った。


 俺はそれは誰なのか尋ねたら、黒いひげの男爵がやって来ただの、そいつはかなりの大物らしくで、ロメルはおもてなししないわけにはいかなくなったとか?よくわからない言い訳をしていた。


 ロメルがおもてなしするって?一体何をするんだよ?女子中学生が何をどうおもてなしすんの?


 ロメル、ヤバいバイトとか交際してんじゃねーだろうな?


 ‥‥‥‥まさかな。



 二度目ともなれば俺だって腹が立つ。しかも、そん時はもう、待ち合わせ場所に向かってる途中で連絡が来た。


 こういうのひどくね?


 ロメルってそんな子じゃないと思ってた。



 それでも、クリスマスイブには二人で過ごそうと約束した。


 ロメルの都合で俺たち、夕方2時間だけだけど近くのイルミネーションしてる公園で会う事になっていた。


 俺がロメルに想いを告げて、ロメルも応えてくれたあの日から、やっと再びあえたのがあのクリスマスイブの日だったのに。




 ーーーーー俺とロメルの関係は急転直下の様相を呈した。





 ロメルとの待ち合わせ場所で、偶然、絡まれてた女の子を見かけて助けた。


 そしたらその子、俺の事一方的に知ってた。


 学校でも、見たことないし、俺の周囲にいる子じゃない。

 いたら絶対に気がつく。あんな美人の子。


 たぶん、俺が以前投稿したギターの動画見た子かもしれない。

 それか、俺のフォロワーの一人かも。


 俺、初めて見た子だったし。


 もちろん顔は撮してないし、匿名なのに、そのうち俺のアカだって一部でバレてるっぽい雰囲気がでてきた。身元特定されたかもってはっきり気づいてから全部削除したんだけど。


 それ以来、今まではなかったことが起こることがたまにだけどあった。

 以前にも一度学校で、全く知らない3年の男子から声をかけられたことあったし、駅前で、隣の中学の制服の男子に『お前ギターやってんの知ってる』って言われたことあるし。



 そんな人の一人にこんな形で会うなんて。思いもよらなかった。


 その子、小白&浅井たちによっぽどしつこくされて困ってたんだろうな。


 助かった開放感からか、俺の名前を呼んで俺に抱きついて来た。


 ちょうどそこにロメルが現れた。



 ロメルは俺がその子とも付き合ってんじゃないかって邪推した。


 俺はその子のことは知らないって言ってんのに。


 ロメルは俺を信じようとはしない。


 はなから俺がこの子とも付き合ってたって決めてかかって見てる。



 ロメル。おまえ、俺が平気で二股するような男だと思ってたんだな。

 俺がロメルに捧げたあの曲が嘘だったって思うんだな。


 ロメルだけを思って想いを込めたあの曲だったけど、結局俺の心はロメルに響いてはいなかった。



 ロメルは俺が誓いを立てたロザリオを突き返してきた。



 ‥‥‥‥‥‥ふーん。



 俺たちが終わるのにはそれって十分すぎるぜ?


 ま、ほとんど始まってもいなかったけどな。


 俺は一向に構いはしないから。







 そう、俺の心はもう、瞬時に先に行ってしまった。



 彼女が現れたから。



 ルキア。



 俺の心はその名前しか知らない、彼女のもとに。












アレの呼び方は数々あるね。

やっぱ、GとかGKBが多いのかなー?

黒光り王子とか黒いひげ男爵とか聞くけど。

そういえば去年は姿を見なかったな。めっちゃ暑すぎたせい?

引き続き今年も出ませんように!

あなたのとこにもな。

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