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全然近くて全然遠い!  作者: メイズ
第2章
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美少女のままでいて〈二葉〉

「さあ、外に行こうぜ!イルミネーションもそろそろだろ。マナカ、これから渋谷行こうぜ、二葉はそのまま家帰れ!」


 お兄ちゃんが当然の如く私に言った。


 私と流河くんはお邪魔虫ってか。



「えっ、渋谷に行くのはいいけど‥‥‥‥二葉ちゃんもイルミネーション見たいよね。一緒に行こうよ。」



 マナカさん、お兄ちゃんより私に優しいよ。


 私は勝手にお兄ちゃんを取られちゃうと思い込んでいたけど、そうじゃなかった。マナカさんがいてくれた方がもっと楽しくなった。


 私にこんなお姉さんもいたらよかったな。


 今までの私、反省。


 ということで。今日は私も楽しかったし、マナカさんにはお世話になったし、もう帰るよ。お礼にお邪魔虫は消えてやろう。


「うん、ありがとう!マナカさん。私は人混みに行くのはやめとくよ。もう帰る。今日はありがとう。それと‥‥‥‥‥文化祭の時はごめんなさいです。」


 マナカさんは優しく微笑んで私にハグした。


 えへへ。なんか照れるなー。


「二葉ちゃん‥‥‥‥‥うふふ。今日は来てくれてありがとうね。また遊ぼうね。流河、もう暗くなって来たし二葉ちゃん一人では心配だわ。お家まで送ってあげて。」


「俺、このまま外行けねーよ!送るのはいいけど、顔洗うから待ってろ。」


 マナカさんに言われて流河くんがそう言ったけど、せっかく美少女になったのにすぐに壊してしまうのはもったいないなぁ。


「いいじゃん。そのままで。かわいいよ、流河ちゃん。」


 私は流河くんに言った。


「良くねーっての!こんなの誰かに見られたら‥‥‥‥‥‥」


「‥‥‥‥‥‥今日はクリスマスイブだよ?こんなにかわゆき乙女になった私と男子に戻った流河くんが一緒に歩いてたら付き合ってるって誤解されちゃうよ。知ってる人に会ったら。この辺うろうろしてたら絶対知り合いに会うって。いいの?私はそんなの気にもしないけど。」


「‥‥‥‥‥そうかなぁ。でもよぉ‥‥‥俺だってばれたらどうすんだよ?」


「大丈夫だよ!言わなきゃわかんないって。それにもう暗くなってきてるじゃん。ダウンコート来てれば体型だって隠れちゃうよ。」


「‥‥‥‥わかった。誰かに目撃されて変に誤解されても困るしな。今日はクリスマスイブだし。時間も時間だし確かに余計に誤解されちまうかもな。じゃ、このままでいいや。二葉さん俺のこと絶対『流河』って呼ぶなよ!いいな?」


 ふふん。流河くんもチョロいね。ラインでからかうのも面白いし、当分楽しめそうだなー。流河くんで。



「おっけー!ちょっと、喉かわいた。ジュース飲ませて。」


 私は近くにあったビンのジュースをコップに1杯注ぎ、イッキ飲みした。


「ふぁー、げぽっ、じゃ行こう。流河くん。」


「だから、流河って言うなっ!」


「ごっめーん!」



 私と流河くんはお兄ちゃんとマナカさんを残して先に外に出た。



 青豆駅まで行って一駅乗って新黒豆駅に着いた。



 駅前は綺麗なイルミネーションでキラキラだ。



「ねぇ!せっかくだからついでに駅前公園通って行こうよ!きっと噴水もライトアップされてきれいだよ!」


 私はなんだか街のライトアップを見てうきうきしてきてしまった。

 なんでだろう?キラキラ感5割増し。


「しょうがねーな。ま、いいか。せっかくだし、じゃ行こうぜ。」


「わーい!やったねー!」




 公園の入口前まで来た。


「あれ、うちのクラスの小白くんと麻井くんと宇崎くんだ!」


 通りを渡ったコンビニ前にたむろするクラスの男子3人を見つけた。


「うっわ!あれ‥‥‥‥あいつらロメルにしつこくしてたマイルドなヤンキーたちじゃん!また、ここにいたのかよ。ここ、あいつらのテリトリーかよ?」


 流河くんは小白くんと麻井くんの顔覚えてたんだね。

 まあ小白くんは、髪の毛先の色も赤いままだし、麻井くんの髪もジェルでテカってるし、特徴的だもんね。


 小白くんたち、真に悪い子たちではないよ。ただ、あーいうスタイルが好きなだけ。

 実は小白くんはお坊っちゃまだからね。何でも思い通りになるって勘違いしてるとこあるかもね。地元の有力者ってゆーの?ああいう一族。そこの息子。


「イルミネーション見た後でまだいたら、私のこのミラクルチェンジを見せびらかしに行ってこようっと。」


「大丈夫なのか?あいつらに近づいて。」


「大丈夫だよ。私の方があいつらよりヒエラルキー上っちゃ上だし。ていうか、私、そういう構造すら超越?」


「えっ!‥‥‥‥二葉さんって‥‥‥‥‥‥もしかして裏番?」


 流河くんの眉間が寄せられた。


「違うってばー。やだねぇ。ルキアちゃんたら。」


「なんだよ?ルキアって。」


 えへへ、さっき考えたんだ。ミラクルチェンジ!魔法少女ルキア、なーんてありそうじゃん?


「So, You told me not to call you "Ruka". So I named you Rukia! Do you like it? かわいいじゃん。いいでしょー?」


「‥‥‥‥何とでも言え。ばれなきゃいい。」


「わーい!I wish you a merry Christmas !Rukia!」


「‥‥‥‥‥なあ、二葉さん。もしかして、子ども用シャンパンで酔っぱらってない?妙に浮かれてるっつーか‥‥‥‥」


「んなことあるわけないじゃん!ルキアってばー!わっはははっ!」


 そう言いながらも、なぜか気分が浮き立ってふわふわしている自分になってたんだよね。さっきから。





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