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あの日の続きを  作者: アルペンボックス
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エピローグ

今から三年、いや、二年前までの事だ。

僕には二つ上の成績優秀、スポーツ万能といった、憧れ、模範となり、敬うことすらできたが、時々腹が立つ存在でもある完璧な姉がいた。



だけど、そんな姉が死んだ。


自殺である。


神様が救ってくれたのだろう。奇跡的に一命をとりとめた。その時は海外での出張続きであった両親と一緒に大号泣したのは今でも忘れない。

それから一週間と4日が経った木曜日である。姉が目を覚ましたのである。また家族総出で大号泣である。

家族同伴の元、警察の方に自殺理由を話した。その時の姉はひどく震えていた。しかし、僕は手を握ってあげることしかできなかった。

理由は大きく分けて2つ。1つは鬱病の発症。これは病院での身体検査の際にわかった。もう一つは発症原因にもつながり、姉の優秀な態度への妬みによるいじめであった。


仕事の都合上、退院するまでしか日本に居られないそうだ。

両親に頼んで、少しの間、姉と二人っきりにしてもらった。

僕は泣きながら姉に向かって怒りをぶつけるかのように「もう絶対に死んだりしちゃだめだからね!!」と泣きながら言った。「僕が、僕がお姉えちゃんを支えてあげるから! お姉えちゃんが辛かった分を、僕がいっぱい幸せにしてあげるから!」って。中二の時に言った言葉だ。


退院の日、姉は笑顔。晴れの太陽が喜んで迎え入れてくれるようだった。




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