表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

ステータススフィア

 彼は変わり者と呼ばれている。

 変わり者の定義についてよくわかっていないが、おそらくこんな考えを持っている時点で変わり者なのだろう。


 人はその場を馴染むように心掛け、人間関係を大事することが人間として当たり前のことだ。それは大人になるにつれてそれが常識となっていき、その常識のない者は変人扱いされる。


 彼:本堂 駿も周りと歩みを合わさない、変わり者であった。



 *



 ミスティーナに連れられてやって来たのはこの城の大広間。その中心には大量に並べられた丸いガラス玉が置かれてあった。


「それでは皆さんには、こちらを1つづつお配りいたします」

「それは?」

「これは『ステータススフィア』と呼ばれる物です」


 そう言って、ミスティーナが簡単に説明する。要するにこれは読んで字のごとく所持者のステータスを確認する為の道具らしい。


 ゲーム的にはレベルなんかあるのでこの世界もあるのだろうと思っていだが、この世界ではレベル=年齢らしく、ステータスの数値はその人体験や肉体に染み付いた記録から数値を出すらしい。


 ミスティーナから1人1人にスフィアが渡されていき、眩しくないほどの光を放ちながら持ち主の数値が浮かび上がる。


 そして、アキラにスフィアが渡され浮かび上がった数値を確認するとその周りにいた人達から驚きと感嘆な声が上がる。



 天野河 輝

 年齢:17

 性別:男

 種族:人間

 体力:1020

 魔力:490

 筋力:100

 耐久:100

 敏捷:100

 魔攻:100

 魔耐:100

 スキル:勇者の加護

 称号:異世界勇者



「おお!このステータス!それにこのスキルは!?」

「まさしく勇者!」

「素晴らしい!」


 どうやら勇者様が発見されたらしい。それに周りからの反応的によほどステータスが良かったのだろう。初期ステータスが優れているのはよくありがちの勇者設定だからな。


 その後、アキラの周りにクラスの者達が集まっていき盛り上がっていく。「さすがだ!」「俺もそう思ったんだ!」と盛り上がりの声が上がる。


 そんな中、本堂だけは自分に表示されたステータスになんとも言えない感想で頭がいっぱいだった為、周りの状況を気にする余裕がなかった。


 そのステータスとは



 本堂 駿

 年齢:17

 性別:男

 種族:人間

 体力:3(変動あり)

 魔力:2(変動あり)

 筋力:1(変動あり)

 耐久:1(変動あり)

 敏捷:1(変動あり)

 魔攻:1(変動あり)

 魔耐:1(変動あり)

 スキル:??

 称号:変わり者


 ・・・いや、まあ色々と言いたいことはあるけど。これだけは言わせてくれ...






 なんなんだよこれはぁぁぁ!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ