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チケットモンスターズ改  作者: 日本のスターリン
1/9

1巻

プロローグ

ここは地球。今この星は4つの国々でできている。その内三つの国は戦争中の三つ巴状態で、それら三つの国々が覇権争いをしており、3強1弱状態で地球は実質3つの国で構成されていると言っても過言ではない。

 4つの国は、巨大な列島のマカロン帝国、大きな大陸のアヒージョ合衆国、マカロン帝国とアヒージョ合衆国の中間くらいの大きさの大陸のペペロンチーノ王国。そして、小さな諸島のマルゲリータ帝国である。マルゲリータ帝国は永世中立国で戦争には参加していない。マカロン帝国、アヒージョ合衆国、ペペロンチーノ王国の3ヵ国で三竦みの世界大戦を繰り広げているのである。

 この星で決められている国際法では、戦争での人を殺す事・戦争で兵器を使う事が禁止されており、3ヵ国が繰り広げている戦争は全て「チケットモンスターズ」と呼ばれる一騎打ちのカードゲームで行われている。チケットモンスターズで決着が付くと敗者は自動的にコインにされる仕様になっているのである。その原理は科学的には一切解明されておらず、神秘のゲームとされていた。そして、そのチケットモンスターズというカードゲームを殺人や兵器の使用を行えない戦争に利用する事にしたのである。

 ゲームに敗北しコインにされた人間を元に戻す方法は現状無い。敗者はコインにされたままなのである。しかし、コインにされた人間を元に戻す研究は日々行われており、敗者であるコインを破壊する事は禁じられている。敗者のコインは全て勝者によって保管する事が義務付けられている。そのようなルールの中、敵国人をコインにするチケットモンスターズによるバトル(チケモンバトル)が日々繰り広げられている。

 そして、本作の主人公である五郎丸五郎は、巨大な列島のマカロン帝国の軍の選抜部隊Bに配属される軍人である。選抜部隊Bは選りすぐりのエリートが集められた精鋭部隊である。そして、五郎は選抜部隊Bの隊長である。

 五郎は戦争の任務をこなすために、数々の敵国人とチケモンバトルをしていくのであった…。


1章 選抜部隊B


五郎「一。デッキの調子はどうだ?」

五郎は、親友であり選抜部隊Aの隊長であるも金田一に話かけた。

一「パパから貰った新カードを入れて強化してもうバッチリさ!」

一はマカロン帝国の国家元首・金田金の息子である。そのためデッキの強化は充実している。

桜「いいわね。羨ましいわ。」

ひろし「私も金田王陛下の息子に生まれたかったわ。」

玉子「俺だって金田王陛下の娘に生まれていりゃ今頃は…。」

光彦「カードの強さイコールデッキの強さではないさ。」

 選抜部隊Bの女性隊員である佐倉桜と伊集院玉子、そして男性隊員の満天ひろしと永沢光彦が次々に喋りだした。佐倉桜は、長身でスタイルがよく鮮血のような真っ赤で身長よりも長い髪を地面につかないように毛先まで大きくカールさせ、垂直立ちするとD字型のシルエットになる髪型をしている赤い眼の美女である。伊集院玉子は長身で胸は非常に巨乳…というよりも爆乳で、スタイルは抜群、腰まである長い黒髪を無造作に伸ばしている青い瞳の男性的な美女である。満天ひろしは、黒い短髪の小柄でややぽっちゃり気味の女性的な赤い眼の美青年である。そして、永沢光彦は黒い眼に黒髪で長身の細マッチョな優男で、この部隊の副隊長である。

五郎「選抜部隊Bの作戦会議が始まるまで、あと7分だ。与太話はこれくらいにして作戦会議に急ごう。じゃあな一。またあとでな。」

一「うん、またあとでな。」

 そうして、選抜部隊Bの隊員全員参加の作戦会議が始まった。

五郎「その通りだな。我々の次の任務はペペロンチーノ王国の機密資料の略奪だ。ペペロンチーノ王国のΩブロック基地に乗り込み、機密資料を持ち出すのが僕の使命だ。」

玉子「俺たちは五郎のサポートに徹して、五郎が資料を無事略奪できるようにする事だ。」

ひろし「私たちの腕に任務の成功がかかってるのね。」

五郎「そうだ。おとりになってでも僕が機密資料を持ち出すのを妨害させないでくれ。」

光彦「Ωブロック基地は少人数で小型の簡易基地だ。俺たちだけでひきつけるのは十分可能だ。」

 3日後に向けた資料略奪作戦の会議が続いた…。


2章 略奪

 ペペロンチーノ王国のΩブロック基地での資料略奪作戦当日。選抜部隊Bは早速Ωブロック基地へ奇襲を仕掛けた。光彦、桜、ひろし、玉子は見張り兵とチケモンバトルを開始した。

 五郎はそんな仲間たちをしり目に地下へと潜入した。地下は無防備で誰も居なかった。五郎は順調に機密資料をしまってあるという物置にたどり着いた。

 その物置に入ろうとした瞬間、呼び止められた。

エド「おい、待て!ここは通さないぞ。」

Ωブロック基地隊長・江戸川エドだった。

五郎「バトルせずに、略奪するつもりだったが見つかっては仕方がない。チケモンバトルだ!」

エド「コインにしてやるぜ!」

五郎・エド「バトル!!!」

 バトル中は謎の結界が発生し、どちらも逃げる事ができず、誰も割り込む事もできない。

 戦争では通常のHPの5分の1でバトルが開始される。

エド「僕のターン!当然、1枚ドロ―!!」――――――――――――。

 激戦の末、五郎はエドを追い詰めた。

五郎「インチキ・ハッカーで、烈火の裂果に攻撃…!」

エド「くう…投了する」

五郎「認めよう。」

 五郎はエドを捕虜にした。敗北が決定すると自動的にコインになってしまう仕様だが、投了するとコインにならずに済む仕様なのである。投了は相手の合意が無ければできないが、相手の投了を認めない事は原則戦争犯罪として扱われるのである。

 五郎は捕虜であるエドを物置に閉じ込めて、物置に入っていた機密資料の入っている手提げ金庫を持ち出し外にでた。手提げ金庫の中は圧縮空間になっていてこれ一つで膨大な資料が入っていると思われる。

 一方、おとりである光彦達は、バトルで見張り兵をコインにした後すぐに撤退していた。五郎も急いで撤退しようとした。しかし…。

まさお「そこまでだ!」

 そこには、ペペロンチーノ王国の親衛隊Aの副隊長である風間まさおが99人の兵を引き連れていた。

まさお「100連戦して我々全員を倒すか。大人しく捕虜になるか。二つに一つだ。」

 五郎は100人の兵士に囲まれてしまったのである。

五郎「一巻の終わりだ…!」

もはやカードゲーム小説ではない。

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