表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『ボタン・L・チャック物語』

作者: 下山羊店

さぁ書こうとすると、ペンがどっかへ飛んでった。あんまり大した事ではない。ただ少しだけ退屈で、でも大分信用のならない話だ。拾うよ。


この慎重に書いた恋文が、君にとってはアヒルの朝ごはん程にドキドキしないものであるのなら、僕は後で後悔するだろう。でももしこの恋文が…とやはり夜中に考え、フットボールはその場に止まっていた。僕は手を出せないのだ。


彼女の気持ちを書く事もできる。それを紙に書いて、こいつの部屋のよく使うテーブルの上に置いておくのは朝飯前だ。しかし、彼女の今の気持ちを書けたとしても、それで彼女がドキドキするかどうかなど分かれはしないのだ。


やはり作者は神などにはなれないのだ。ここで船を出してフットボール達をガテマラへ行かせる事は出来ても、カナダへ行かせる事は出来ないのだ。それがどんなに治安の良い国だろうが、どんなに治安の悪い国だろうが、僕にはなにをどうする力もないのだ。


せめて2粒のジュズダマを、冷蔵庫の下に転がして…


ーボタン・L・チャックー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ