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死んだら異世界、鬼は暇してる

作者: Ryui

温かい目でご覧ください

内容すかすかの文章ぐだぐたです



どす黒い空、真っ赤な血の池地獄、浜辺には二人の鬼、


「暇だな」赤鬼の鬼富士が呟いた


「それ、さっきも言ってましたよ」青鬼の鬼崎が答える


「だって暇じゃん!仕事ないじゃん!」


「でも、私たち公務員ですし給料は変わらないじゃないですか」


「知らないのか、地獄公務員給料削減法案、可決されるらしいぞ」


「その話は止めましょうよ…」


鬼崎は少し暗い顔になり、鬼富士は眠そうにアクビをした


「何でこんなに暇なんだろうな」


「そりゃ、地獄(ここ)に人が来ないからでしょ」


「何で来ないんだろうな」


「そりゃ、死者の自由な転生をお上が認めたからでしょ」

鬼崎は面倒くさそうに言った、鬼富士はまたアクビをしている





あの世歴××××年死者の転生の権利が認めらた。当時、地獄の過密化が進んでおり、それを解消するために死者を異世界に転生させ罪人は異世界の試練を乗り越えさせて改心させようという大胆な方案が出た。この案は結局可決されることはなかったが、死者の転生する権利として実質通ったものと同じになった。今では死者一人一人に転生するかしないか、どの世界に行きたいかなどを聞くことが神様のの仕事になっている。そして現在、地獄は過疎化しつつあった。理由は明白で地獄に行くより異世界に行く方がまし、いや、異世界に行きたいと言うことであった。これは普通の死者にも言えたことで、金持ちになりたい、有名になりたい、勇者になりたい、英雄になりたい、ハーレムきずくぞ、等の野望を胸に秘め転生していくものが大多数であった。これにより地獄だけでなくあの世全体が過疎化が進みつつある。

さらに問題は現世にも出ていた。通常死者の魂はその者が生きていた世界のあの世が担当するので異世界に死者を転生させまくっているこちらの世界の魂が少なくなっているのだ。そして現世ではとある国々の出産率が極端に減少するという事態になっている。








「ところで鬼崎、お前は異世界に転生したいか?」


「う~ん まぁ、興味はありますかね」


「じゃあさ、何かやってみたいこととかあんの?」


「やってみたいことか……冒険ですかね」


「へー、どういう目的で冒険すんの?」


「転生した世界にもよるけど…そうだな…魔王を倒して世界を救う的なRPGみたいなのに憧れますね。鬼富士さんはどうなんですか?」


「ん~…ハーレムかな」


「ふーん でもそれってあのここでもできますよね」


「ここじゃ一夫多妻制は認められてないだろ」


「えっ…もしかして…ぜ 全員と結婚するつもりなんですか?」


「もちろん」


「うっわ~…そんなに欲張ってる人にはハーレムなんて無理だと思いますよ、今の彼女さん聞いたら怒っちゃうんじゃないですか?」


「彼女いない歴=年齢には言われたくないよ、そう言えばどうなの?

好い人いないの?実家からいい加減結婚しろって言われてんでしょ!?」

みるみる鬼崎の顔が暗くなっていった、それに反比例するように鬼富士の顔が輝いていく。

「もうお見合いでもしたら、いくら頑張っても良い人止まりなんだからさ」


「もうその話し止めてくれません…?かなりこたえるんで…

違う話ししません…」


「違う話しって例えばなんだよ」


「そうですね…鬼富士さん家でかってるケルベロスの話なんか私好きですよ。いっつも何かやらかしてますからねあの犬、閻魔様に噛み付いたりとか、最近はどうなんですか?」


すると今度は鬼富士が表情を曇らせて


「ケル太郎なら一昨日死んだよ」

とぶっきらぼうに言い放った


「へッ?」と一瞬真顔になり、

「あの(ケルベロス)まだ100歳ぐらいですよね…」

と鬼崎は鬼富士に問う


「車に引かれて死んだよ」


「えっと あの、ですね…すみません」


「何でお前が謝る?」


「そんなにタイムリーな話題とは知らずに聞いてしまって」


「いや、別に全く気にしてないし」

嘘だ!と鬼崎 だって顔が怒ってるもん


「じゃあ次!お前がなんか話せよ」


「私ですか!?」


「俺とお前の二人しかいないんだから順番てきにそうだろ」


順番っても鬼富士さん何も話してないじゃん!

まぁでも、失礼なこと聞いちゃったしここは逆らはない方がいいかな


「そうですね…じゃあこんな話知ってます?現世で死者を七つの玉の力で生き返らせようとしたけどその死者は既に異世界に転生されてて生き返らせられなかったって話」


「ほー!そんなことあったんだ!でもさ、その玉集めるのスゲー大変なんだろ?生き返らせようとしてした側はたまったもんじゃないな」


「仕方ないからギャルのパンティーもらったらしいです」


「ふーん、確かにあの世に魂がないと生き返れないよな」


「そう言えば、鬼富士さんのケル太郎、まだ死んだばかりなんですから

会えるんじゃあないですか?生まれ変わるのは少し時間を置きますし」


「いや、あいつ転生しやがったんだよ」


「へッ?異世界に、ですか?犬なのに?主人を置いて?」


「しかも、スゲーイケメンの剣士に」


「犬なのに?」


「バカみたいに強い能力と装備もらって」


「犬のくせに?」


「世界侵略してハーレム築くって言って出て行ったよ」


「でもただのケルベロス犬にそんなことってあります?」


「あいつ俺の知らないところで神様に媚売ってたらしい。閻魔様に噛み付いたのもそれだと思う」


「神様と閻魔様って仲悪いですからね、にしても異世界に行く人達は皆チート能力かチート装備貰って行きますよね」



「いーよな俺も欲しいよつえー能力」


「どういうのがお望みで」


「無双できればなんでも良い、お前は?どんなのが良いんだ?」


「私は一からレベル上げしたい派です」


「へー、面倒じゃない?」


「レベル上げが楽しいんですよ!というかこれが普通ですからね!」


「昔はよかったかもしれないけどさ、今の異世界そのスタンスてやっていけるの?」


「…無理…ですね…インフレしすぎて…」


「ほら」


「でも能力貰うにしても中途半端な能力だったらすぐに埋もれちゃいませんか?今の異世界ってレベル高いですから」


「そうだよな、新参転生者はよほどの個性がないと古参転生者より有名にはなれないよな」


「それに目的に合った能力じゃないと」


「なるほど、女にもてる能力とか」


「下らないですね」


「何を!異世界に行く目的の6割が異性だと言うぞ」


「何調べですかそれは、まぁ話を戻しますが、異世界に今から行く人達って相当の運が無きゃ功績を上げることって出来ませんよね」


「確かにな、それか誰も行ったことがない世界に行くかだな」


「と言うか、そっちの方が現実的かもしれませんね、冒険したり功績を上げるのに」


「でも、今のあの世から行ける異世界にはだいたい転生者が居るんだよな」


「そうなんですよね、新しく世界を探さなきゃですね」


「じゃあ、今から探すか?」


「えっ?」


「どうせ暇だろ、探そうぜまだ見つかってない世界、新参転生者のためにさ」


「…余計地獄に人が来なくなりそうですね」


「もともと来なかっただろ、閻魔様にこの話して協力してもらおうぜ。

どうせあの人も暇してるからさ」


「久しぶりに仕事が出来そうですね、そうだ!ついでに異世界から逆転生者を送ってもらえるようにしませんか?」


「それ良いな!現世の少子化対策になりそうだ!よし、それじゃあ新しい異世界の発見、そして逆転生者の受け入れについての書類作るぞ!」


「了解です!」





あの世歴×××△年地獄の鬼たちに新しく仕事が廻ってきた


新たな異世界の発見、転生者派遣の交渉、そして異世界から此方えの逆転生者の受け入れ。


これらが地獄公務員の新しい仕事だ




最後まで読んでくださりありがとうございます

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