まずはプロローグ
普通の学生のお話。
ただし普通の生活とは言ってない。
しかし突然の超展開はないと思われるのでご安心下さい。
「普通」
人は、自分をそう評される事に対して、幼ければ幼い程嫌がり、大人になればなる程それを求める…ものだと思う。
かくいう僕も「普通」を嫌がり、「普通」じゃないものにとても憧れている。
だからこそ、僕は「普通」ではない彼女に惹かれたのだろう。
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僕はその時、高校生だった。
友人達と放課後集まってファストフード店で雑談をしたり、
たまに部活動に参加したり、
何もない日は家で過ごしたり、というとても普通な毎日を送っていた。
正直、退屈していなかったといえば嘘になる。
だが、その生活を変えようという気はなかった。
…変える気がないのではなく、変える勇気がないともいえるが。
おそらく、自分はこのまま、普通に卒業して、普通に就職して、普通に結婚…ができたらして…
という普通(よりもちょっと幸せな)生活を送るんだろう、
いや、送りたいな。
そう、考えていた。
「彼女」に出会う前までは。
「彼女」は、「普通」に憧れていた。
「彼女」は、「普通」ではなかった。
「彼女」は、自身が「普通」ではない事を理解していた。
だからこそ。
だからこそ、僕は彼女と出会えたのだと思う。
なぜなら、僕は普通ではない事に憧れていたから。
二人が出会うまでの長い前口上でしたが、どうでしょうか。
次回からは…どうしましょう、なるようになります。
暖かい応援をお願いいたします。
ちなみに僕はテンプレ大好きです。