蛍光ペンは世界を救う!? ①
蛍光ペンは世界を救う!? ①
この物語は、シェアハウスをする二人の大学生、安芸 靖と、星 優の日常のような非日常を描いたものである。
この日、星は怒りに震えていた。
「あんにゃろー、こんなに無駄遣いしやがって、なぁーにが勉強のためだよ!こんなに参考書買わねーだろうが!おめーが勉強してるの見たことねーよっ!」
言い過ぎである。
「ただいまぁー、なんでこんなに荷物が、ってあああああーー!」
「ようやく気付いたみたいだな!さぁ安芸、
何を買ったのか白状してもらおうか!」
「いやだ」
「ぬぁーにぃー!さっさと吐くんだ!」
「ヴぉぇぇげヴぉぉ」
「そっちの『吐く』じゃない!とにかく何を大量購入したのか、さっさと教えてもらおうか!」
「わかったよ。全部雑誌だ。でもこれ以上は教えられない。」
「最近この近くにおいしいカツ丼の店があるみたいなんだけどなー。おごってやろうかなー。」
「仕方ない、覚えている範囲で教えよう。えーと、まず1つ目。『月間箸置き』。」
「ふつう箸置きへの愛情はないはずだが」
「うむ。二つ目。『名札ジャーナル』。」
「カタログだろそれ。」
「いや、違う。名札への愛が詰まってる。次。月間スカンディナビア。』。」
「スカンディナビア半島だな」
※作者注:スカンディナビア半島は、ヨーロッパに実際に存在します。地理の授業で習います。
「次。『月間例のアレ・増刊号』。」
「言葉を失うな。」
「だれでも言葉を失うと思うが。」
「次。『蛍光ペンマガジン』。」
「おかしい。」
「何がおかしいんだ?次。『伝書バトジャーナル』。」
「まだマシ。」
「最後。『季刊寝袋』。これ以上は思い出せない。」
「これもカタログだよな。」.
「もう何買ったかわかっただろ?全部部屋に入れといてー。」
「入るかぁこんな荷物!!」
翌日
「やぁー。やっぱ流行の雑誌は面白いねぇー。」
「安芸、それほんとに流行なのか?」
「当たり前だろ!!オレがこないだ買った雑誌の『大注目!流行の雑誌ランキング!』に全部載ってたぞ!」
「それなんていう雑誌だ?」
「え?『週刊ハッタリ』だけど。」