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第二十八章

ユウナはふと目がさめた。


目が覚めた場所は自分の部屋。


私はゆっくり起き上がる。


「ユウナ、まだ具合が悪いなら寝てろよ。」


話しかけてきたのはゼロ。


頭・・痛い。


なんかくらくらする。


私は頭を抱えた。


その動作を見たのか、ゼロが近づいてくる。


「昨日、悪かったな。楽しませてやれなくて。」


「き・・の・・う・・?」


私は首をかしげた。


何があったかいまいち覚えていない。


記憶が昨日の部分だけあやふやで何も思い出すことができない。


「覚えていないのかぁ?」


ゼロが不思議そうに言う。


「舞踏会に行ったろ?」


「そういえばいった気がする。ゼロと踊ったのは覚えてるけど・・」


「そうか、覚えてるならいい。それよりユウナ、お前、酒に弱いのか?」


お酒・・私は弱いのかな?


あんまり飲んだことないし、飲んだ日は記憶がとんでることが多いけど。


「分からない。あんまり飲んだことがないのは確かだけど。」


「そうか。言い忘れてたが、そろそろユウナの誕生日だろ?」


「え、えぇ。そうだけど。それが何か?」


「俺が祝ってやる。」


「え?」


ゼロが堂々と言い放つからびっくりした。


「俺が祝ってやるから、それまで体調管理しっかりしろよ。

まぁ、念のため、医者と侍従はつけたけどな。」


ゼロ、やけにうれしそうだな。

たかが誕生日なんかで。


「誕生日か・・」


私は呟いた。


ゼロが祝ってくれるのはうれしいけどいつもロイが祝ってくれたからなぁ。

ことしはそうもいかないかー。


「?・・じゃぁ、俺は行く。ユウナ、自分を大切にしろよ。」


ゼロは私の額に口付けをして出て行った。


自分を大切に、かぁ。


ロイにも言われた気がするなぁ、そんなことを。


同じことを言うんだね、二人は。


ふふふ。


私は思わず笑みが漏れた。


ゼロが出て行ってからしばらくすると医者が訪れた。


「倒れたのはきっと疲れがたまったからでしょう。酒が引き金になってしまったようです。

しばらくは安静にベットで寝ていればすぐに良くなりますよ。」


医者はそういって出て行った。


その後侍従たちが来て、部屋の掃除やなんだかんだいろいろしてくれた後帰っていった。


ゼロは私を大事にしてくれる


私はそのことを実感できた。


私は・・私はゼロを大事にしてる?


そう自分に問う。


してないかもしれない。


だったらゼロに何かあげよう。

せめてものお礼に。


自問自答した私はしばらく安静にしていた。


医者がもう大丈夫といってくれた日から私はゼロに何をあげようか悩んで作った。


そして私の誕生日がとうとうやってきたのだった。


















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