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: こねくり_1449100_before_v2
コルネ : ふぅ、帰るぞルグノス。
ルグノス : いま着いたとこやろ!船賃ドブに捨てるようなひねくれ方やめーや!!
ディアイゼ : ここが<太陽と蛇の民の里>――
昨今、巷で噂となっている<呪いの武器強化ルーン>とやらの出どころか。
ガラティナ : (ええ。『武器を超強化するルーン』という触れ込みで、最近ひそかに高額で出回っているけれど……)
冒険家A : 俺のバスタードソードが呪われて重さ100万キロになっちゃったよー!
冒険家B : オラのハンマーはなんか変な激臭を発するようになっちまったぁ!!
コルネ : 実際は、ルーンを使った武器は呪われて、二度と使い物にならなくなると。
ルグノス : そら『呪い』って言うとるし……
ガラティナ : (キャトラたちが前に言ってたわ。この<太陽と蛇の民の里>は、かつて大いなる悲劇に襲われ――永らく<闇>に侵されていた)
(その影響で、この島の遺跡から見つかった武器は、いずれも<呪われて>いたけれど――)
(<呪い>を振り払うことで、強力な<魔神具>に進化したって)
ルグノス : ……な~るほど。その逸話にあやかって、黒幕はインチキルーンをうまいコト売り捌いとるっちゅーワケや。
ディアイゼ : つい最近、キャトラたちによって、この島に渦巻いていた邪悪な野望は打ち砕かれたそうなのだが――
コルネ : つい最近とは具体的にいつなのだ?
ルグノス : 俺ッチは知らんけど……なんで?
コルネ : 私は十年くらい前だと聞いた。
ルグノス : 吹くなや!つい最近って年月やないやろ!!
ディアイゼ : 十年前なら最近だろう?
ガラティナ : (おじさんの時間感覚やめぇ!!)
コルネ : ちなみに今のはぜんぶ嘘です。
ルグノス : なんの嘘やったんや!?
ガラティナ : (ハーイこの話題もうやめぇ!!ストップ!! オーケー!?)
(コホン。とにかく、そうしてこの島にはようやく平和が戻ったはずだったんだけど……)
ディアイゼ : ここに来て、この島が、かの悪しきルーンの出処だという<噂>の流布――
放っておけば、[噂:それ]は真偽にかかわらず拡散し、ここに生きる人々の平穏を再び脅かしかねない……
ルグノス : おたくらとはさっきぐうぜん船で鉢合わせただけやけど……こないなこと聞いたら俺ッチらも黙ってられんで、コルネ!!
コルネ : うむ、聞いた以上、放っておく!
ルグノス : 放っておくなや!だからついてきたんやろ!!
ディアイゼ : ギルドが大々的に動くには時間と……そして、確固たる証拠がいる。
ガラティナ : (ええ、勇者ディアイゼ。そして心強き新たなる仲間、コルネにルグノス――)
(我らでつかみましょう。悪しき企みの証拠と、そして――無辜なる人々の未来を!)
ルグノス&ディアイゼ : がってんや!!承知。
ガラティナ : (ここでいっぱい活躍して~、事件解決とかしちゃったらぁ~、私もおじさんくらい有名な勇者になっちゃったりして~♪服新しくしといてよかった~♪めぇっへっへっへ~♪)
コルネ : 心の声が漏れ漏れの漏れだよ。
ガラティナ : (めぇっ!? いまの嘘いまの嘘!<誰でも念話できルーン>やっぱり不便すぎぃ~!!)
ルグノス : アホやってへんとさっさといくで……
ガラティナ : (ぶ……不気味ぃぃ……)
ディアイゼ : 皆、油断するな。一寸先は闇だぞ。
コルネ : ではルグノスに火をつけて闇を照らそう。
ルグノス : たいまつにすんなや!唯一のおたくの武器やん!!
コルネ : しゅぼ。しゅぼぼ。
ルグノス : つかへんつかへん!!
ディアイゼ : 皆、敵だ!!
ガラティナ : (……ん?なんか頭上から妙な気配――)
(あれって――トラップ!?しかもあのルーン、まさか……!)
魔物 : ノロロロ~~~ン!!
コルネ : ゆくぞルグノス!!
ガラティナ : (危ないコルネ!!おじさんも!! 伏せて!!)
ディアイゼ&コルネ : くっ!?ひょえー!?
ルグノス : コルネ!! ディアイゼ!!大丈夫か!?
コルネ : うぅ……びっくりしてない……
: あなたの ぶきは のろわれた!
ディアイゼ : ……? なんだ、今の声は――
コルネ : 気を取り直してゆくぞ。とりゃー!!
…………
折れた。
ガラティナ : (めえ゛~~~~~~~!?!?)
: こねくり_1449102_before_v2
コルネ : あわあわあわわわわわ。ひょひょひょひょえー。
ガラティナ : (割れる方向おかしくない!?なんで横じゃなくて縦に真っ二つなの!?)
ディアイゼ : とにかく落ち着くんだコルネ!!
コルネ : で、でで、でもルグノスが……
ガラティナ : (そ、そそそそうだおじさん!!ゆ、<融結呪言>ッ!!融結呪言で修復してみて!!)
ディアイゼ : 融結呪言――特定の呪文を組み合わせ、ルーンを介して様々な効力を発現する君の高等魔法だな!?
ガラティナ : (誰に対する何の説めぇぇ~!!)
ディアイゼ : 彼女の大切な相棒に施す処置だ!不安にさせないよう事前に――
ガラティナ : (いいから早くぅ!!)
ディアイゼ : <[装填:ラーデン]>――『大丈夫』『きっと』『無事だ』!!
ガラティナ : (精! 神! 論!)
ディアイゼ : ――<[召喚:フォアドゥング]>!!
ルグノス : う、うぉおおおおおお~~~!!!
コルネ : お、おぉぉぉぉ……!?
ガラティナ : (え嘘!? 上手くいって――)
ヒダリノス&ミギノス : 復活やーーーー!!!
コルネ : OH……
ガラティナ : (増えてるゥーーー!!!)
魔物 : ノロロロ~~ン!!
ディアイゼ : くっ、まずはこいつを片付ける!!
ディアイゼ&ガラティナ : はっ! ふっ!! はぁあっ!!(めぇ! めぇ! めぇ!)
魔物 : ノロロロロ~~ン!!
ディアイゼ&ガラティナ : まだいたか――!せっ! やっ! せぁあっ!!(めぇ! めぇ! めぇ~!!)
コルネ : おじさんが剣を振るたび謎の効果音が鳴っておる。
ガラティナ : (や、やめてぇ~おじさん~……剣ぶんぶん振らないでぇぇ~……め、目ぇ回るぅぅ~~……)
ディアイゼ : !?どういうことだガラティナ!?
ガラティナ : (な、なんか私の魂……)
(おじさんの剣の中に閉じ込められちゃってるみたいぃぃ~~……!)
ディアイゼ : なんだと……!?
魔物 : ノンノンノロロロ~ン!!
コルネ : まずいぞ。今のおじさんはまともに戦えぬ……ゆくぞミギノス、ヒダリノス!!
ヒダリノス&ミギノス : いくでぇーーー!!!おっしゃーーー!!!
コルネ : 二倍うるさい……
そして威力は四分の一……
ガラティナ : (ヤバ~~イ!!)
: その後、死に物狂いでどうにか乗り切った。
ディアイゼ : ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……はぁ、はぁ、はぁ……!!
コルネ : はぁ、はぁ、はふぅう……こ、これはまさか……
ガラティナ : (うん、間違いない……)
(おじさんの武器も、コルネの[ルグノス:ぶき]も……呪われちゃったみたい……!!)
ミギノス : どういうことや!?
ガラティナ : (さっき入口で起きた爆発……アレは侵入者の武器に<呪いの武器強化ルーン>の効果を付与するためのトラップだった……
(結果、呪われたおじさんの剣は私の魂と融合してしまい――)
ヒダリノス : そして俺ッチは呪いの効果で二人に分裂したんやな!?
ガラティナ : (いや、ルグノスの呪いの効果は<脆くなる>だと思う……)
コルネ : ではなぜルグノSに。
ガラティナ : (たぶんおじさんの適当な融結呪言のせい……)
ヒダリノス&ミギノス : そんなことある!?
コルネ : 折れッチ。
ヒダリノス&ミギノス : 言うとる場合か!!
コルネ : 両耳からうるさい……
ディアイゼ : ……どうすれば君たちを元に戻せる?
ガラティナ : (……呪いを解く方法を探すしか、今は方法が思いつかない)
(ただ、この手の魔法とか呪術って時間がたてばたつほど、効果も定着していくから……)
コルネ : あんまり時間がないってこと?
ガラティナ : (……うん。さっきトラップが爆発したとき、遠隔起動させるために流された<誰か>のソウルを感知できた。犯人はまだ、この遺跡の中にいると思う……)
ミギノス : ……なら選択肢はひとつや。
ヒダリノス : おう、奥まで突き進んで黒幕しばいて呪い解かせる!
ディアイゼ : アイリスたちに以前聞いたが、ここから発見された呪いの武器――<魔神具>は、戦い、鍛えることでその瘴気を薄められたらしい。
道中で積極的に戦うことで、解呪はできなくとも、進行を遅らせることはできるかもしれないが……
コルネ : うむ、わかった。では帰るぞ!!
ヒダリノス&ミギノス : こんなときまでひねくれんといてー!!
コルネ : うるさいぃ……
: こねくり_1449104_before_v2
コルネ : ふぅ……結構進んだけど……
ガラティナ : (めぇぇ~……目がぐるぐる回るぅぅ~……)
ディアイゼ : 負担をかけてすまない、ガラティナ……
ガラティナ : (こっちこそごめぇん……私が剣に閉じ込められてるせいで、おじさん全力で戦えないし…)
ディアイゼ : 気にする必要などない。稀に見る難局だが、皆の力で乗り越えていこう。
コルネ : 何をじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろじろ見ておる。
ミギノス : そんな見てへんやろ!
ヒダリノス : 向こうさんは仲良くてうらやまし~っちゅーだけや。
コルネ : あんた私によしよしなでなでされたいの?
ヒダリノス&ミギノス : 気持ち悪いわ!!ちゃうわ!!
コルネ : 両側からやかましいぃ……
: あらたな のろいがはつどう した!
コルネ : ……む? なんなのだ、今のは。
ディアイゼ : 新たな呪い、と聞こえたが……
ガラティナ : (ま、ま、まさか……!!)
コルネ : よし、ルグノSを捨てよう。
ミギノス : 決断早すぎやろ!話最後まで聞こうや!
ガラティナ : (まさか、戦闘による浄化が、呪いの侵蝕スピードに追いつけてなくって――)
(ルグノSに新しい呪いが発動しちゃったんじゃ……!)
コルネ : よし、ルグノSを捨てよう。
ヒダリノス&ミギノス : 結局かーい!!
コルネ : 背中がかゆいからいったん外してかきたいだけだよ!
ヒダリノス : なら捨てるとか言うなや!まぎらわしいやろ!!
コルネ : からのポーイ。
ミギノス : 結局投げ捨てるんかい!!
ヒダリノス : やめてー! こんなトコで呪われたまんま朽ち果ててくんだけは嫌やー!!
コルネ : ポーイ。ポーイ。ポポポーイ。ポポポポポポポーイ。ぶんぶんポイポーイ。
ディアイゼ : どうしたコルネ?腕をぶんぶん振り回して。
コルネ : ルグノSが……手から離れぬ……
ガラティナ : (まさか、これが新たな呪いの効果――)
(装備が外せなくなる呪い……!)
コルネ : まあこのままかけばいいか。
ヒダリノス : やめんかい!!背中ずたずたになるわ!!
コルネ : じゃあ背中でルグノSをかくよ!
ミギノス : どゆこと!?
コルネ : どうしよう……このまま一生ルグノSがくっついたままじゃお箸も持てぬ……
ディアイゼ : 安心しろコルネ。呪いが解けるまで、己が君の箸になろう。
ミギノス : そんな『俺がお前の剣になる』みたいな!?
コルネ : お風呂にも入れない……
ガラティナ : (お、お風呂のときだけ目ぇつむってもらえばいいと思うよ……私もおじさんにそうしてもらってるし……)
コルネ : わかった。がんばって、目を閉じたままお風呂に入る……
ガラティナ : (コルネがつむっても意味なくない!?)
ヒダリノス : おたくのなんか興味ないわ……
コルネ : これから一生、ルグノSが手にくっついたまま……
…………
ヒダリノス&ミギノス : …………
コルネ : ……はぁ……
ヒダリノス&ミギノス : ショック死するわー!!本気のため息やないかー!!
コルネ : やかましぃぃ……
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ディアイゼ : ――去ね。己たちは急いでいる。
ガラティナ : (ぐるぐるめ゛ぇぇ~~……)
ディアイゼ : す、すまないガラティナ……次はもう少し優しく……ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ……
ヒダリノス : 手加減しててアレか……体力こそアレやけど、物凄い剣さばきやな。
ミギノス : 過去数十年で多くの邪悪な魔王を屠った<赫鉄の勇者>の異名……さすがに伊達やないな……
ディアイゼ : いや……己の剣術など、流れる月日の中でただ漫然と培われただけのもの。
――<終焉の大魔王>という大いなる邪悪に、たった一人で立ち向かったガラティナの強さと誇りをこそ称えてほしい。
ガラティナ : (めへへへぇ……どうもぉぉ……)
コルネ : その身体はガラティナのだけど、中にはおじさんとガラティナのふたりが入ってるんだよね?
ガラティナ : (そうだよ。っても今は、私の魂は剣の中に閉じ込められちゃってるけど……)
ミギノス : そもそもディアイゼとガラティナはなんでガッチャンコしたん?
ガラティナ : (うぅ……もう私の良心がパンパンギチギチの限界っ!今日こそホントのこと言う!!)
(実はね、私が勇者デビューしたあの日、速攻カナブンに轢き殺されて――)
ディアイゼ : え? なにブン?すまない、もう一度頼む。
ガラティナ : (最強勇者キブンでぇ……世界を滅ぼそうとするぅ……<終焉の大魔王>にぃぃ……ひとり挑んだけどぉぉ……力及ばず返り討ちになってぇ……)
コルネ : だいたいわかった。
ディアイゼ : 死に瀕した彼女の前にぐうぜん通りがかった己は蘇生を試みたが、魔法が不得手ゆえにうまくいかず、こうして混じり合ってしまった。
ミギノス : 難儀しとるんやな。いろんな意味で。
ディアイゼ : 本来なら、肉体の主[動:・]権を己からガラティナに渡し、融結呪言の真の力によって呪いを打ち破れるかどうかを試すところなのだが……
ヒダリノス : 今んとこ、ガラティナの魂は剣の中から出てこれんくて魔法が使えず――
コルネ : おじさんでは融結呪言を使いこなせないというわけか。
ディアイゼ : ああ、己はおじさんゆえ、近代魔法が特に苦手だ。おじさんで本当にすまない。
ガラティナ : (私こそ、ここぞってときに役立たずで……)
: あらたな のろいがはつどう した!
ミギノス : なっ!?今の聞こえたかコルネ!?
コルネ : 聞こえておらぬ!!
ヒダリノス : もうひねくれやなくてただの現実逃避やろそれ!!今度はディアイゼとガラティナに新たな呪いが発動した合図や……!!
ディアイゼ : ――大丈夫かガラティナ!?何か君に異常はっ!?
ガラティナ : (めぇっ!? い、今んとこ特にだいじょぶみたいだけど……)
ディアイゼ : そうか……だが油断は禁物だ。警戒は緩めず――
<[装填:ラーデン]>『とっても』『おっきい』『きょだいロボ』<[召喚:フォアドゥング]>
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : は?
ディアイゼ : ……? 己は今、何を――
<[装填:ラーデン]>『わ』『か』『め』<[召喚:フォアドゥング]>
ガラティナ : (え、ちょ、おじさん!?何してんのぉ!?)
ディアイゼ : わからない。口が勝手に動いて融結呪言を……
ガラティナ : (はっ!? まさか、これが新たな呪いの効果――)
(装備者のスキル発動が止まらなくなる……<こんらん>の状態異常付与!!)
ヒダリノス&ミギノス : なんやそれーー!?
ディアイゼ : <[装填:ラーデン]>『日の目を』『見られなかった』『あの日のアイツら』<[召喚:フォアドゥング]>
ボツキャラA : お世話になっております。私、狂戦士のバーサーカーと申します。本日はこちらの戦場にて精一杯虐殺および破壊を繰り広げさせていただければと思います。
丁寧語で話すバーサーカー : 今回の暴力行為に対しまして一点ご説明申し上げたいのですが、私どもとしましては時間的労力や物理的リスクの対価として相応のフィーを要求させていただくかと思いますので、ご了承いただければと思います。
ボツキャラB : あっしは武器を売るために世界中を旅している商人でやんす。商品がどれだけ優れているか魔物と戦って実演するために限界まで肉体を磨き上げた結果、キングウッホをワンパンで倒せるようになったでやんすよ。
実演販売士 : ほーら、うちの商品にかかればマンティコアなんてキャベツ同然でやんす。
ガラティナ : (だれぇ!!)
ミギノス : 見るからにあかんやつやんけ!!
コルネ : これ以上いけない。
ディアイゼ : <[装填:ラーデン]>『とてもじゃないが』『手に負えない』『やばいラスボス』<[召喚:フォアドゥング]>
ニョロンポス : ニョロンポーース!!
ヒダリノス : ラスボスみたいの出とるやないかーーい!!
コルネ : ひょえー。
ガラティナ : (おじさん止まってぇぇ~~!!)
: こねくり_1449108_before_v2
コルネ : どうにか乗り切った……
ディアイゼ : 本当にすまない……
ミギノス : いや、どれもこれも全部ろくでもない呪いのせいや……
ガラティナ : (それに今の戦いで、少なくとも追加発動分の呪いの効果は薄れかかってるみたいだし……)
コルネ : む、本当だ。頑固なルグノSがようやく取れた。
ヒダリノス : 頑固な汚れみたいに言わんといて!そしてはよ拾ってー!!
コルネ : そうは言っても両手ノスは重い……腕が疲れた……
ミギノス : しゃーないやろ!?俺ッチらだって好きで折れッチになったわけやないわ!!
コルネ : 拾ってほしくば、ミギノスとヒダリノスで真剣勝負するがよい。
勝った方を連れてってしんぜよう。
ヒダリノス&ミギノス : 悪魔みたいな提案やめーや!!!
コルネ : 両耳も疲れたのだ……
NONE : あらたな のろいがはつどう した!
ディアイゼ : ――!?今度はコルネとルグノスに次の呪いが発動か……!!
ガラティナ : (こ、今度はどんな……)
コルネ : む? この衣装は踊り子になったときの……
: それではおどりつづけて ください。
コルネ : ならば踊らぬ!!
ミギノス : ナイスひねくれやコルネ!!いつまでも呪いなんかに屈さへん! なあヒダリッチ!!
ヒダリノス : その通りやミギッチ! 踊らんかったらどうなるっちゅーんや!言うてみぃ!!
: しぬよ。
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : ピーヒャラピー!!ピーヒャラピー!!オレオレオ~レイ!!パラパラくねくねヒャラピッピー!!!
ガラティナ : (いきなり殺意高すぎない!?)
コルネ : ピーヒャラピッピッピー!!……まずいぞルグノS。
ミギノス : くねくねピッピッピー!!なんやこんな時に!?
ヒダリノス : ワンツーサンハイハイハイ!!踊りを止めたら一巻の終わりや!今はしゃべくっとる場合や――
コルネ : もう踊りのネタが尽きた。
ヒダリノス&ミギノス : 終わりやーー!!
ディアイゼ : くっ……! 卑劣な呪いによって死の淵へと歩みゆく仲間たちを、己はただ見ていることしかできないのか……!?
ガラティナ : (シリアステンションで通すには情景があまりに突飛すぎるよ!!でも、状況的には間違いなくこれまで史上最凶のピンチだよ!!どどど、どーしよどーしよ!?)
コルネ : ならば頼む――踊りのネタを提供してほしい!
ディアイゼ : 任せろ! 盆踊り!!
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : ハ~コラショイ!!よいやっさよいやっさ!!えっさほいえっさほいよいよいよよよい!!
ガラティナ : (フ、フラダンスー!!)
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : アロハオエ~。アロハオエ~。フラフラひらひらフラダンス~。くねくねふらふらひらひらり~。
ディアイゼ : 争乱節!!
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : 西と東でソーランソーラン!!リレーに騎馬戦、徒競走!!争乱争乱ドッコイショー!!
ガラティナ : (え、えっとえっと……リンボーダンス……!?)
ミギノス : よりによって!?
コルネ : へ~いドンドコドンドコ!!さあさあエブリワンお立ち会い!!ヘイヘイヘイヘ~~~イ!!カモカモ~~ン!!
ヒダリノス : さあ、この棒をくぐるんやコルネ!
コルネ : オッケーふぅ~~~!!パッションパッション!!リンボ~リンボ~!!からの~くぐり~の~。
あ、上半身に引っかかって棒が落ちた。
……さらば。
ミギノス : あ、諦めんなコルネー!!踊りさえ続ければセーフなはずやー!!
ディアイゼ : そうだ、希望を捨てるな!!次はあわ踊りだ!!
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : や、やっとやっとやっとさ~!よいよいよいさっさ~……!!あ、あわあわぷくぷく~……はぁ、はぁ、はぁ……
ガラティナ : (…………)
ヒダリノス : はぁ、はぁ……な、なにわろとんねん!?
ガラティナ : (ごめん……情景だけ見ると、なんか仲良し三妹弟みたいで微笑ましくって……)
ミギノス : ゆ……言うとる場合かーーー!!!
コルネ : ヒャ……ヒャラピッピ~……
: こねくり_1449109_before_v2
ディアイゼ(犬) : わんわん! わおーん!!
ガラティナ : (お、おじさーん!!じゃなくってわんちゃーん!!振り回さないでぇーー!!)
コルネ : 新たなる呪いが発動し、おじさんと野良犬が入れ替わってしまった。
ディアイゼ : 困ったわん。
ミギノス : もう武器の呪いとか関係ないやん!
コルネ : お手。
ディアイゼ(犬) : わん!
コルネ : おねだりのポーズ。
ディアイゼ(犬) : わおーん♪
ガラティナ : (めぇぇ~~!!私の身体で遊ばないでぇ~~!!)
コルネ : しかし、こうして構っていないとガラティナとおじさんの身体がどこかに逃げてしまう……
ディアイゼ : 確かにそうだ。遺跡の中で見失ってしまえば探すのが困難になるわん。
コルネ : おまわり。
ディアイゼ : くるくるわん。
ヒダリノス : 中身ディアイゼの方は構う必要ないやろ!!
ガラティナ : (おじさんも乗ってる場合じゃないでしょ!!)
ディアイゼ : すまない……若干肉体に引っ張られているわん。
ディアイゼ(犬) : わんわーん♪
ガラティナ : (あー! どっか行っちゃう!!)
コルネ : まて!!
ディアイゼ(犬) : わわわわ~ん!!
ヒダリノス : くそ、言うこと聞かへん!やっぱ名前で呼ばないとあかんっぽいぞ!!
ミギノス : でも出会ったばっかの犬の名前なんてわからーん!!
コルネ : ではとりあえず肉体の方の名前で呼びかけてみよう。
ガラティナ、まて!!
ディアイゼ(犬) : わんっ!
ミギノス : ガラティナ、おすわり!!
ヒダリノス : ガラティナ、伏せ!!
ディアイゼ(犬) : わおん♪
ディアイゼ : いい子だぞ~ガラティナ~。よしよしよ~し。
ガラティナ : (なんかすごい嫌な光景なんだけど!?)
ディアイゼ(犬) : くぅ~ん……
コルネ : む、なにやら元気がないな……
ディアイゼ : どうやら空腹のようだな。
コルネ : 仕方ない。骨の代わりにルグノSをかじらせて餓えをしのいでもらおう。
ミギノス : 口ん中ずたずたになるやろ!!
ヒダリノス : 可哀想やからやめーや!!
ガラティナ : (ごく自然にワンコのエサ扱いされてることにまずつっこもうよ!!)
コルネ : では仕方ない……お弁当のサンドイッチをやろう。
トマトもやろう。
お菓子の家もやろう。
ミギノス : なんでそんなんポッケに入っとんねん!!
コルネ : キャベツもやろう。
ヒダリノス : そんなんどうやってしまっとったんや!?
ディアイゼ(犬) : むしゃむしゃ♪
ディアイゼ : よしよし、美味いかガラティナ。
ガラティナ : (あ、あのぅ……それ私の身体だから……あんまり食べると太っちゃうからぁぁ……)
コルネ : 肉もやろう。
ガラティナ : (生はだめぇぇ……)
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コルネ : 踊り疲れ、躾け疲れた……
ディアイゼ : 己もだ。先を急ぎたいが……無理をしてやられてしまったら本末転倒だな……
小休止をとろうか。一時間後に出発しよう。
大丈夫か、ガラティナ?何か異変は……
ガラティナ : (ううん、今のとこ大丈夫。相変わらず剣の中からは出れないけど……)
ディアイゼ : 武器の真価を引き出すという、コルネのシナジーブレイクでも駄目だったからな……早く元に戻れるといいのだが。
ガラティナ : (……ごめん、足引っ張って。せめておじさんと交代できれば、融結呪言でいろいろ試せそうなんだけど……)
ディアイゼ : 何を謝る。これは不可抗力だ。君は悪くない。
ガラティナ : (……でも今回のこの調査だって、私から言い出したことだしさ?しかも、おじさん巻き込んで)
(なのに、いの一番で罠にハマって足手まといとか、もうさ~……)
ディアイゼ : 巻き込まれたのではない。君を正しいと思ったから、己は己の意志でここまで来た。
かつて、強大なる存在によって生命を、運命を弄ばれていたこの島の人々が――
永い時を経てようやく解放され、新たな未来へと歩みだした。
――その矢先に今回の事件だ。このまま捨て置けば、戻りかけていた平穏はたやすく崩れてしまうだろう……
君はその理不尽を許せなかった。だから真実を突き止めるため、今回の冒険を決めた。
分け隔てなく他者を想い、悪に対して正しき怒りを抱ける君の心の在りようは何より尊い。
だから、そう落ち込――
ガラティナ : (……うっさいな。私が足手まといになってるのは事実じゃん……!)
(魔法っていう唯一の<武器>を使えない私なんて……いたって何の意味もないもん……)
(なんなら別にこのまんまでもいいのかもね……とかさ)
ディアイゼ : どういう意味だ?
ガラティナ : (一つの身体に魂二人分なんておじさんも不便だったでしょ?いっそこのままでいれば、おじさんは普通に過ごせるし?)
(<口だけ勇者>の私なんて……別にいなくたって、誰も……)
ディアイゼ : ……夢破れたうつろな亡霊に過ぎなかった己の魂に再び火を灯してくれたのは、ガラティナ、君だ。
間違いも、挫折も、後悔もたくさんすればいい。
でも、謂れのない自己否定で、君が君自身をこれ以上傷つけるのなら、己は怒るよ。
ガラティナ : (ふんだ。強いおじさんにはわかんないよ……)
コルネ : ミギノスとヒダリノスをロープでまとめて縛りまして。
空っぽの宝箱にポーイ。
からの~、宝箱をギチギチに鎖で縛り付け、さらに上から漬物石を1000個乗せます。
ヒダリノス&ミギノス : 箱ごとつぶれるわ!!
コルネ : 気づかれた……そして両耳からやかましい……
ヒダリノス : 誰でも気づくやろあんなん!!
ミギノス : なんやおたく!?寝込み襲ってまで俺ッチらのことそんなに捨てたいんか!?
コルネ : うむ!!!
ミギノス : 有無を言わさずやん!!
コルネ : 有無!!!
ミギノス : ひねくれてや!!
コルネ : ひねくれてほしいところでひねくれぬというひねくれだ!!
ミギノス : もはやなんもわからんわ!!
コルネ : ……呪われてる武器なんて……
ただの……足手まといだよ。
ヒダリノス : ……はっ。これまで何度も似たようなことあったけども、結局それがおたくの本心なんやな。
ミギノス : ならちょうどええ。……この冒険でラストにしようや。
――今日限りや。今回の黒幕しばいたら、俺ッチとおたくの腐れ縁もしまいやな!!
せいせいするわ! ほなな~!
コルネ : …………
ヒダリノス : ……おい、ミギッチ。
ミギノス : 言うなヒダリッチ。元々半人前やった俺ッチがさらに二つに分かれて、今や四分の一人前や……
……もしこのまま戻れんかったら、俺ッチらはいつか必ずコルネを危ない目に遭わせてまう。せやから、これでええんや。
はぁ……また埃被って倉庫番の日々に逆戻りやな……
ヒダリノス : ああ。でも今度は二人や……しゃべくっとれば寂しくないやろ。
ミギノス : どっちも俺ッチなんやから、ただの自問自答やろそれ……
ヒダリノス&ミギノス : ……はぁぁ~……
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ディアイゼ&ガラティナ : …………
コルネ&ミギノス : …………
ヒダリノス : ……気まずいわ……
: あらたな のろいがはつどう した!
ディアイゼ : む、今のは……
コルネ : おじさんたちに新たな呪いが……
ガラティナ : (今度はなにぃ……)
ディアイゼ : 己は特に変化などないが……ガラティナは大丈夫か?
ガラティナ : (……別に平気)
ミギノス : なら先を急ぐで。もうすぐ奥までたどり着くやろ。
ディアイゼ : あふん。
ミギノス : ……ん?
コルネ : 今なにかおじさんから変な音が……
ディアイゼ : いや、すまない。先を急ごう。
うふぅん。
コルネ : また鳴った。
ガラティナ : (鳴るって言わないでよぅ!)
ヒダリノス : でも確かになんか変やで……どうしたんや、ディアイゼ?
ディアイゼ : いや、なぜだろうか……隙間風が妙にこそばゆくて――
うふんっ……!?あっ、あっははははははっっ!?
ガラティナ : (お、おじさーーーん!?)
ミギノス : どうしたんやディアイゼ!?
ディアイゼ : すっ、少し歩いただけで……ふっふふふふ……な、なぜか……足の裏がぁ……く、くすぐ……くすぐった……うふぅぅ!!
コルネ : とりあえず助け起こそう。よいしょ……
ディアイゼ : あっ!? やっ、だめぇ!!さわっ、さわるなっ!!くすぐった……うふっ……!!あ~~ははははっ!!
コルネ : もはやどういう状態なのだ。
ガラティナ : (ま、まさかおじさん……呪いの効果で……)
(全身<超びんかん>の状態異常になってる……!?)
ミギノス : なんやそれー!?
コルネ : 本当か試してみよう。こちょこちょこちょ。
ディアイゼ : あーーーーはははははっ!!!あっあっあっ!! だめだっ!コル、コルネ……!! あっ、さわるなぁぁ……!!
コルネ : 耳にふー。
ディアイゼ : あ、やっ! やめてくれぇ……!!うふふふははははっ!!!
コルネ : からの~、ふとももにもじゃもじゃもじゃ~。
ディアイゼ : あーーーーはははははっ!!!あっあっ、おねっ、おねがっ……頼むっ、やめっやめてっ!うふふふふふぅぅ~っ!!
コルネ : ……本当だ!!
ヒダリノス&ミギノス : 試しすぎやろ!!一回で終わったれや!!
ガラティナ : (めぇぇ……!!無防備にゴロゴロしないでぇ!見えてる! 見えてるからぁ!!)
ディアイゼ : あっふっ、ふふっ……!!すま……すまなっふふふぅ……ぜ、全身くすぐったくてぇぇ……い、一歩もふふっ、動けないぃ……
コルネ : 凛々しかったおじさんがふにゃふにゃのワカメみたいに……
ガラティナ : (初めて見るおじさんの大笑いが呪いのおかげなんてヤダぁ~!!)
ミギノス : あかん、このまま身動きできんと呪い解くどころやないで……!!
コルネ : 任せよ。笑いには笑いをぶつけるのだ。
ヒダリノス : どういうことや!?
コルネ : 駄洒落をぶつけて笑わせることで、物理的な笑いと相殺するのだ。
ガラティナ : (よくわかんないよ!!)
コルネ : ゆくぞ!!ルグノスが吹っ飛んだ。
ヒダリノス : 俺ッチが吹っ飛んだだけやないか!
ミギノス : 布団にしとけや!!ダジャレですらないわ!!
ディアイゼ : あ~~~~~~ははははははっ!!
ヒダリノス : って笑いのツボまで敏感になっとるんかーい!!!
ディアイゼ : あっふっ! ツ、ツッコミ……!!お、おもしろ……面白すぎる……!や、やめてくれぇぇっふふふぅ……たったのむぅぅぅぅ……!!!
ガラティナ : (めぇぇ~!! 無限ループでよけい悪化してんじゃん!!)
コルネ : このままではおじさんが窒息死してしまう……
ミギノス : 誰のせいや!!
ディアイゼ : あ~~~はははははははははっ!!
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ディアイゼ : はぁ、はぁ……危うく窒息死するところだった……
ガラティナ : (うぅ~……どんどん呪いの浄化が追いつかなくなってきてる……)
ミギノス : 時間がない……急ぐで、みんな!
: あらたな のろいがはつどう した!
ヒダリノス : 言っとるそばから今度はこっちか……!!
コルネ : …………
ミギノス : ……おい。どうしたんや。おい……
コルネ : …………
ミギノス : 大丈夫かコルネ!なんか言わんかい!!
コルネ : だ、大丈夫だよ……
……心配かけてごめんね。
ヒダリノス&ミギノス : ……ッ!?
ガラティナ : (コ、コルネ……?ど、どうしちゃったの……!?)
コルネ : どうしたのって……なにが?
ミギノス : だ、だ、だ……
誰やおたくはーーー!?
コルネ : 誰ってコルネだけど……ルグノSったらどうしたの?ふふ、変なの。
ヒダリノス : コルネがこんなおしとやかなわけないやろ! 本物のコルネをどこに隠したんや!?
コルネ : えぇ……酷いよ……
ガラティナ : (ま、まさか……!!)
(ねぇねぇコルネ。押して駄目なら?)
コルネ : 普通に引くけど?
ガラティナ : (『このはし渡るべからず』って書いてあったら?)
コルネ : 渡らないけど……
ヒダリノス : なんでや!!
ミギノス : なんで真ん中渡らへんねや!?
コルネ : なんでって言われても……渡るなって書いてあったら渡らないよぉ……
ミギノス : コルネが全然ひねくれとらん……まさか……
ディアイゼ : ――<性格があべこべになる>呪いか……!!
コルネ : ほら、早くいこうみんな?私の大切な仲間のルグノスを早く元通りにしなくっちゃっ!
ミギノス : 気持ち悪!!こんなコルネ嫌やー!!
コルネ : えぇ?ル、ルグノスったらひどいよ……ふ~んだっ。
ヒダリノス : ふ~んだやないわ!なに普通の女の子になっとんねん!
ガラティナ : (デリカシー!!もともと普通の女の子だよ!!)
ミギノス : しかし……なぁヒダリッチ。もしかして今のコルネなら……
ヒダリノス : ああ、ミギッチ……俺ッチらを捨てるとか言わず大切に扱ってくれるんじゃ……
コルネ : からのポーイ……
ヒダリノス&ミギノス : そこは変わらんのかーーーい!!
コルネ : 時間がもったいないよみんな。先を急ごっ……!!
ディアイゼ : !? なぜ後ろ向きに歩く!?そしてそっちは出口だぞ!!
ミギノス : おいコルネ止まれー!!そっち落とし穴やーー!!
ヒダリノス : 間に合わん! 落ちてまうー!!
コルネ : あ~~~~れ~~~~……
: 落とし穴に落ちたコルネが、天井に向かって飛んでいった。
ミギノス : なんでやねーーん!!
コルネ : てけすた~~~……スノグル~~~……
ディアイゼ : 発音まで逆に……
ガラティナ : (性格だけじゃなくってあらゆる事象がどんどんあべこべになってってない!?)
ヒダリノス&ミギノス : どーゆー現象!?
: その後、コルネを助けた己たちは、襲いくる新たな呪いの侵蝕にどうにか対処しつつ遺跡を進み――
そして――
ミギノス : はぁ、はぁ……ここが遺跡の――
ヒダリノス : 最深部か……!!
ガラティナ : (この独特なソウルの淀み……間違いない、黒幕はここに潜んでるはず……!!)
ディアイゼ : ――早く出てこい。さもないと――
コルネ : このまま帰る!!
ヒダリノス&ミギノス : 帰んなや!!
??? : くっくっく……まさかここまで辿り着くとはな……
褒美だ。この俺自ら相手してくれよう!
コルネ : ……! お主は――
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : ソードラス!!なんちゃらス!!ブレイダス!!
ガラティナ : (なんて!?)
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謎の男 : くっくくく……
ディアイゼ : ――何者だ、奴は。
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : 武器の収集を目的とした組織アームガルドの一人……奴の名前はほにゃららス。ブレイダス。ソードラス。
ガラティナ : (プロフィールはちゃんと一致してるのになんで名前だけみんな違うの!?)
謎の男 : どれも違うわ!俺は呪術師のノロイダス。
ノロイダス : アームガルドを離反し、独自の目的のため暗躍するブレイダスとソードラスの従兄弟。
コルネ : 兄弟ですらないのに似すぎだろう。
ガラティナ : (いや仮面つけてるじゃん!似てるかわかんないじゃん!)
ミギノス : いや、ほぼコピペや。
ガラティナ : (断言した!!)
ディアイゼ : 聞こう、ノロイダスとやら。武器を強くするルーンなどと称して<呪いの武器強化ルーン>を冒険家たちに売りつけ――
――ガラティナとルグノスに呪いをかけたのは貴様か?
ノロイダス : ふふふ、いかにも。古の神による永き支配の影響で、奴が倒されたあとも、この遺跡には強き力の残り香がうずまいている。
そこで俺はこの超希少ルーン……<力をためルーン>を持ち込み――
ため込んだ力と我が呪術をかけ合わせることで――<呪いの武器強化ルーン>を量産したのだ!!
ガラティナ : (疑似ルーン……!!)
ヒダリノス : 強力なルーンの力を借りとるとはいえ、あいつ見た目に反して有能やで……!!
ディアイゼ : では、あの<力をためルーン>が、武器を呪う力の大元か。
コルネ : ならばアレを壊せば……
ノロイダス : ふっふっふ……させると思うか?
予想よりも早くここを嗅ぎつけられたが、すでに充分に力は取り込んだ……さあ来い!!
ミギノス : なんやこの魔物の数は!?
コルネ : これも呪いの力か。
ノロイダス : あとはここで貴様らを始末し、この島から脱出するだけよ!
ディアイゼ : くるぞ――!!
: …………
……
ノロイダス : ふっふっふ……どうした?威勢がいいのはお口だけか?
コルネ&ディアイゼ : はぁ、はぁ、はぁ……!!
ミギノス : くっそが……!!
ガラティナ : (おじさん、大丈夫……!?おじさん……!!)
ノロイダス : ふはははは! 中途半端な正義の味方はみじめよのぅ!!
ガラティナ : (なんですって……!?)
ノロイダス : 聞いていたぞ?この島の人々の平穏を守るだと?
[大言壮語:たいげんそうご]で仲間を巻き込み、あげく足を引っ張っているだけのお前がずいぶん笑わせてくれるわ!
ガラティナ : (それ……は……)
ディアイゼ : ――――
コルネ : もじゃもじゃうるさい。仲間を馬鹿にするな。
ヒダリノス&ミギノス : コルネ……
コルネ : だいたいあんなものを作って、お主の目的はなんなのだ!
ノロイダス : 知れたことよ。
<武器>の根絶による、<争い>の根絶。
ヒダリノス : 争いの根絶……やと?
ノロイダス : 混迷をきわめていくこの時代……人々の争いもまた激化していくだろう。
だが、この世すべての武器を呪いの力でゴミにしてしまえば――
ミギノス : はぁ!? 敵なんて人間以外にも死ぬほどいるやろが!!
ノロイダス : だからこそすべての人間たちが一つにならねばならんのだ。
そのためにも、まずは――邪魔な[武器:もの]を一掃する。すべてはそれからなのだ。
ヒダリノス : アホなことを……!!
魔物の群れ : ノロロロロ~~~ン……
ヒダリノス : (だが……この状況、絶対絶命や……)
ミギノス : (呪われてる俺ッチらじゃあとても対処できん……どころかただの足手まといや。なら――)
ディアイゼ : コルネ、下がっていろ。そのケガではもう……
コルネ : おじさんこそボロボロであろう。どうにか隙を――
ミギノス : ――おいコルネ!
俺ッチらを捨てて逃げろ!!
コルネ : ……なんだと?
ヒダリノス : ノロイダスの言う通り、戦うにしても逃げるにしても呪われた俺ッチらはお荷物や。
せやからとっとと捨てて逃げて助けを呼びにいくんや!!
コルネ : なにを――
ガラティナ : (……ごめん、おじさん。私のこともポイして逃げてくんない?)
ディアイゼ : 何を言っている。
ガラティナ : (ノロイダスの言う通り……今の私はなんにもできない、ただのお荷物だしさ……?)
(だ、大丈夫だよ……なんかまたいつか機会あれば、迎えに来てくれればいいし?)
(もうこれ以上……巻き込めない)
ヒダリノス&ミギノス : 早く俺ッチらを捨てろ――
コルネ――!!!
: こねくり_1449117_before_v2
ヒダリノス&ミギノス : 早く俺ッチらを捨てろ――
コルネ――!!!
ノロイダス : そうだそうだ、ゴミになった武器など捨ててしまえ!!
コルネ : ――――
捨てるっ!!!!
ヒダリノス&ミギノス : おうっ!!!!
コルネ : からの……ポーーーーーーーイっ!!!
ヒダリノス&ミギノス : うぉおおおおおおっ!?
: 両手のルグノSを――コルネはノロイダスに向かって力いっぱいブン投げた!
ノロイダス : ふん、どこを狙っている!?あらぬところへ飛んでいったぞ!!
ディアイゼ : 外れた……!!
コルネ : まだだ……
真価の<シナジ>――――査定<ブレイク>ッッッ!!!
ガラティナ : (武器の力を極限まで引き出すシナジーブレイク……!?でも武器にかけられた呪いには通じなかったはず……!)
(っていうかその[武器:ルグノス]すらいま手元にないじゃん!!)
コルネ : 私の武器は、武器だけじゃない……
<武器を信じる己の心>が――私の最大の<[絆:ぶき]>なんだっ!!!
ディアイゼ : この、ほとばしる力は――!!
ノロイダス : ふん、小芝居は終わったか?ならばそろそろとどめを――
コルネ : 戻ってこい……ルグノS!!!
ヒダリノス&ミギノス : うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――!!!!
ノロイダス : なっ!?
ディアイゼ : 彼方へ飛んでいったルグノSが――
ガラティナ : (コルネに引き寄せられて――ブーメランみたいに戻ってきたっ!?)
ノロイダス : ぬぁあ!?<力をためルーン>がぁ!?
コルネ : 来い!!
ディアイゼ : (これが……絆の力……)
ミギノス : ちぃっ!!一発で粉砕とはいかんかったか!!
ヒダリノス : ったく、捨てろっちゅーたのに……とことん腐れ縁やな!
コルネ : ゆくぞルグノS。武器の未来を守るために!!
ヒダリノス&ミギノス : 俺ッチたちは――最強や!
ノロイダス : 小細工をぉ……!!
ディアイゼ : 最強の武器は[己:おのれ]の内にある、か……
ガラティナ : (おじさん……?)
ディアイゼ : ガラティナ。君も……そして己も、確かに不完全だ。
己の剣も、君の融結呪言も決して万能じゃない。世界を脅かす悪はいまだ数知れず、力及ばぬことの方が遥かに多いよ。
ガラティナ : (……うん)
ディアイゼ : でも、どうか忘れないでくれ。仄暗い挫折に囚われていたかつての己を救ったのは、君の魔法でも力でもなく――君の<在り方>だ。
この島の平穏を守りたい。煌々ときらめく星のような眼差しで君が告げた――その勇気だ。
ガラティナ : (……おじさん……)
ディアイゼ : 幾百の敗北に膝をつこうと。幾千の絶望に晒されようと。この最強の<[勇気:ぶき]>がある限り――
[己:・][た:・][ち:・]が揺らぐことは決してあり得ない。
ノロイダス : ああくそ、ルーンにヒビが!!どうしてくれるお前ら!!?
ディアイゼ : 次は貴様自身の番だよ。覚悟しろ若造?
彼女に対する先の侮辱――万死に値する。
ガラティナ : (……ねえ、おじさん。ごにょごにょごにょ……)
(ってわけで命懸けなんだけど……私を信じて一緒に試してくれる?)
ディアイゼ : 無論だ。往くぞ!!
ノロイダス : ちっ、これ以上好きにさせるか!!いけ、お前たち!!!
魔物の群れ : ノロロ~~ン!!!
ディアイゼ : 遅い――
ノロイダス : なっ!?
ガラティナ : (<[装填:ラーデン]>――『遍く汚濁を振り払い』『遍く悪意を斬り裂く』『勇者の光芒』――)
(―――<[召喚:フォアドゥング]>ッ!!)
ノロイダス : ぐわぁ~~~~!!!??
コルネ : ……融結呪言!!
ガラティナ&ディアイゼ : ――――
ミギノス : まさかディアイゼのやつ……ソウルを介して剣の中のガラティナと魂を接続して――
ヒダリノス : <剣ごと自分自身の一部>にしたんか!?
コルネ : ……つまりどういうことなのだ。
ミギノス : 二人はより深く<一心同体>になったってことや!!
ヒダリノス : へっ、俺ッチらの絆に負けず劣らずやないか……!!
ガラティナ : (めぇっへっへ~♪ 大成功っ♪コルネたちがルーンを攻撃して呪いを弱めてくれたおかげだよ!)
ディアイゼ : 待たせてすまない。奴の野望を止めるぞ、皆。
ノロイダス : ぬぅぅ、貴様ら……!!
コルネ : 確かに武器は、暴力や理不尽……悪意や争いを呼ぶよ。
でも、そんな色々から誰かを守るためにも、正しい事をつらぬくためにも、武器は必要なんだ。
ミギノス : 大事なのは、武器を握る心――
ヒダリノス : 悪を憎み、武器を信じる正しい心や!!
ノロイダス : ぬぅぅ、まずい……!!このままではゴミ武器を増やすことで市場を独占し、大儲けする俺の計画が……!!
一同 : は?
ノロイダス : あ。
ガラティナ : (めぇっへっへ~♡なるほど本音はそういうコト~?)
ディアイゼ : もはや一片の情けも消え失せた。心置きなく斬り捨ててやろう。
ガラティナ&ディアイゼ : 勇者ディアイゼ、勇者ガラティナ!――推して参るッ!!
ヒダリノス&ミギノス : さあいくでぇコルネッッ!!!
コルネ : 武器の無限の可能性、私たちが見せてやろうっ!!
: こねくり_1449119_before_v2
魔物の群れ : ノロロロロロ~~~~ン!!!
ミギノス : 一気に押し寄せてくるで!!
ヒダリノス : なぁに、今の俺ッチらの絆の前に敵なんておらんわ!!いくでコルネっ!!
コルネ : うむ、これでとどめだ!!
こねくりキーーーーーーック!!!
ヒダリノス&ミギノス : 武器使わんのかーーーい!!!
ノロイダス : なっ……あれだけいた手下がもう全滅だとぉ!?
ディアイゼ&ガラティナ : どこを見ている――<[召喚:フォアドゥング]>!!
ノロイダス : (のぁあ!? 剣技と魔法の[波状:はじょう]攻撃に対応しきれん……!)
ディアイゼ : そらそらどうした若造。威勢がいいのは口だけか?
ノロイダス : ひぃいい!!
ディアイゼ : ならその[顔:かんばせ]から斬り飛ばすか?それともどこからがいい?――選ばせてやる、答えろ。
ガラティナ : (お、おじさんって真性の邪悪相手だとドSになるのぉぉぉ……!?)
コルネ : ルグノS!!
ヒダリノス&ミギノス : おうっ!!
ノロイダス : なっ!?や、やめろ、それだけは……
それだけは壊さないでくれぇ~!!
ヒダリノス&コルネ&ミギノス : どりゃーーーーーーーーーー!!!
ノロイダス : ああぁあ~~!!十年かけて盗み出した俺のルーンがぁ~~!!
ディアイゼ : とどめだ――
ガラティナ : (勇者のいちげきで反省しろ~~~!!!)
ノロイダス : いやぁぁああ~~~!!!
: …………
……
そうして。気絶したノロイダスをギルドに引き渡し――
私やルグノスの呪いも無事解けて、事件は幕を閉じたのだった。
ルグノス : 直った~~~!!いやぁ助かったでガラティナ!!
ガラティナ : (まぁ一応、天才魔法使いだし?私が本気だせばこんくらい余裕だよめっへっへぇ~♪)
ディアイゼ : ああ、ガラティナは凄いんだ。
コルネ : シナジーぶれぶれブレイク。
おお、もう一回ルグノSにできた。
ヒダリノス&ミギノス : せっかく戻ったのになにすんねーん!!
ディアイゼ : 仲睦まじいな、彼らは。
ガラティナ : (その一言で片付けていいドタバタぶりじゃないと思うけど……)
少女 : …………
ディアイゼ : ……? 君はこの島の――
少女 : …………
……ありが……とう……
ガラティナ : (あ……うん……)
(…………)
ディアイゼ : どうしたガラティナ?ぼうっとして。
ガラティナ : (あ、ううん……いきなりお礼言われて、なんかびっくりしちゃって)
(でも……あの子が笑ってて、よかった。おじさんやコルネたちが頑張ってくれたおかげだね!)
ディアイゼ : そうだな。けれど――
名も知らない少女の笑顔を守る為、一番最初に立ち上がったのは――君なんだよ、ガラティナ。
ガラティナ : (……うんっ♪)
ミギノス : 大体おたくは遺跡ん中でだって薄情極まりなかったやろ!!
ヒダリノス : 何回も何回も俺ッチらのこと捨てようとしたやろ! ざけんな!
コルネ : 左右からやかましいやつらめ……
ディアイゼ : そう怒るなルグノス。
彼女が君たちを置いていこうとしていたのは、君たちをあれ以上破損させまいという優しさからだろうに……
ヒダリノス&ミギノス : ……ん?
コルネ : ち、ちがう……!!
ガラティナ : (あは、コルネ照れてるぅ~♪)
コルネ : て、て、照れてない……!!
ガラティナ : (大体さ~?さっき<あべこべになる呪い>受けたコルネがさ――)
(それでもルグノスのこと『捨てる』って言ったってコトは、そういうコトじゃ~ん?)
ミギノス : ほぉ~~~~??
ヒダリノス : ……あのコルネがねぇ~~~??
コルネ : 海にポーイ。
ミギノス : のわー! やめんかーーい!!
ヒダリノス : 錆びるやろ! はよ拾ってー!!
: おしまい♪




