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神の右腕 リブート  作者: 伽藍堂
19/20

19話 リザルト?

 ディノコッコの卵を抱えた坂岡が、待っていた荷台に卵を置いて、依頼達成の報告をしようとギルドへ向かっていた。


 初のクエスト完了にどこか嬉しさがあるのか、顔がほころんでいる。  


 その隣にも同じく喜びを隠しきれていない人物、伊野がいた。


 そのままギルドへ報告をしに向かう二人。


「ディノコッコの卵の運搬完了しました!全員共に無事です!」


「はい!それではクエスト完了となります」


 受付嬢のリィンが確認印を押し、報酬が支払われる。


 初クエストかつ鉄級のクエストとのことで賃金は少ないが、彼らにとっては達成感のある事だった。


「後は鬼一君を待つだけだね」


「そうだな、今夜は初クエスト達成だ。賑やかにやろうぜ!」


 やや遅れて、鬼一がギルドへ入ってくる。


「すまんすまん、遅れたぜ」


「おせーよ!先やってんぜ!」


 飲み物を片手に坂岡は先に飲んでいた。


「おかえりー、今日はありがとうねぇ」


「伊野もやってるのか」


 ボロボロの鬼一を見てか、伊野も労いの言葉をかけてくる。


「さぁて、始めるか!今夜はちょいと豪勢にやろうや!」


 他の冒険者もギルドに入ってきた、丁度夕飯時なのか。


 酒場には楽器の音が響き渡り、人々の話が花ひらく。宴会を開く一団も現れた。


 そんな中、ギルドに現れた者がいた。


 仮面の者だ、それは鬼一たちの一団に混じって来た。


「あ、あんたはあの時の····」


 不気味な鉄仮面が顔を下げる。以前にも鬼一たちに接触をしてきた者だ。


「その節はご厄介になりました」


「こちらこそ色々と有難うございました」


 儀礼的な挨拶が交わされる。


「上より伝令です。三勇者殿、北へ向かうべしとのことでした。最寄りの町、アンネにギルドがございます。そこで次の伝令をお待ちください」


「······了解です」


 仮面の者が去っていく。


  

「それでさー。ギルドからパーティ名を設定して欲しいって言われてさ」


 そう坂岡が説明する。


 複数の冒険者が集い、パーティを組むと名前を決めなければならないという。


「俺たちのパーティー名の名前、か·····」


「どうせならカッコいいのが良いよな!」


猟犬ハウンド···」


「は?猟犬だって?」


「いやーだって、俺たちの状況がそうじゃねぇか?」


「鬼一も皮肉屋だな」


「たまにそういうとこ有るよね鬼一君は」


 呆れ果てる坂岡と伊野。


 そういうとこやぞ、と坂岡が言う。


「まぁ事実だろ?冒険者として依頼をこなして、それで魔王も、相手取る。まさに猟犬じゃねぇか」


「それだとロマンがねぇんだって、理解しろよロマンを!」


「そうだよ、こういう時にはロマンがいるのさ!」


「····ロマンねぇ」


 少し頭を捻る鬼一。


「お前、ロマンのロの字も理解できてねぇだろ」


「まぁなぁ。じゃあ、坂岡は何にするんだよ」


「そりゃあ、白狼の牙だ」


「お前のロマンとやらも微妙じゃねぇか!と言うか伊野は何がいいんだよ」


「僕は、そうだね。·····白百合団とかかな」


「伊野は伊野で花が好きだなぁ。取り敢えずまとめてギルドに聞いてみようや」


 

 ギルドに問い合わせた結果、パーティ名で重複するものは登録できないとの事だった。


 そして残ったのは。


「猟犬かよ······嘘だろ···残ってるのがそれだけかよ」


「白百合団も他のパーティが使ってるみたいだったし仕方ないね」


 こうして、パーティ猟犬共ハウンズとして彼らはギルドに登録されることとなった。



 

 その一方、受付嬢の一群がこぞってギルドの裏側で噂していた。


「あの新しくやって来たパーティ、ちょっと訳ありだって聞いてたけど。鉄級にしては中々やるんじゃない?」


「えぇ、ワイバーンも数匹倒したとか。中々あることじゃないわ」


「ある意味大出世するタイプかもね」


 リィンもその中で噂に興じていた。


(あの人たち、人当たりはまぁ悪くは無いのよね。冒険者にしては。何にせよ、駆け出しにしては順調過ぎて油断はできないわね。それで増長して騒ぎを起こされても困るし)


 ふとリィンの頭に過ぎる物がある、尋ね人の人相である。


 ギルドには人探しの張り紙などを受け付けていることもある為、一通り目を通していた経験がある。


(確か魔術使いの娘が探していた人に、似ているような?)


 リィンが表へ行く頃にはもう、鬼一の姿はどこかへと消えていた。




「やぁ、諸君。全員生きて無事にあそこから出てきたことはおめでとうとでも言っておくべきかな?」


 賑やかなギルドの喧騒でも鬼一たちにのみ届く一声があった。


 鬼一たちにはその声の主に聞き覚えがあった。


 彼らを裏ダンジョンへ落とした本人マグヌスマルクトである。


 声はギルドの一室から聞こえてくる。


 鬼一たちは立ち上がり、その声のする方へ向かった。

 面白いと思った

  

 続きが気になる


 と思ったら評価から、作品への応援お願いいたします。


 面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ。


 ブックマークなどいただけると本当に嬉しいです。 


 何卒よろしくお願いいたします。

 

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

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