第四十八話
――美術回廊。
<カゲロウ、エリス、キアラ視点>
白を基調とした天井から下がる魔導灯が、磨かれた大理石の床にぼんやりと光を落としていた。
その光は、本来であれば来館者の足取りを導くためのものだ。
しかし今、その柔らかな光が照らし出しているのは――崩れ落ちる三人の姿だった。
エリスは膝をつき、肩で息をしていた。
全身に襲いかかる激痛は、傷一つない肌の下を駆け巡っていた。
骨を折られた感覚、皮膚を裂かれた感覚、神経を焼かれた感覚――そのすべてが、本来あり得ないはずの形で彼女の脳髄に直接叩き込まれている。
「く……っ、なんなんだよ、これ……っ!」
奥歯を噛みしめ、声を絞り出す。
その隣でキアラもまた、両手で短剣の柄を握りしめたまま、地面に膝を擦りつけていた。
全身の感覚がぐちゃぐちゃに混線している。腕が、自分の腕として認識できない。
「身体……動かない……っ。なんで……傷も、ないのに……っ!」
カゲロウは壁に片手をつき、辛うじて姿勢を保っていた。
影を纏う黒いコートが、わずかに揺れている。
常に冷静沈着な彼の額にも、油のような脂汗が滲んでいた。
「……痛覚情報を、強制的に流し込まれているのか」
低く、しかし確かな分析が口から漏れる。
その視線の先――。
展示ケースの間にゆったりと佇むのは、赤髪を無造作に束ねた青年だった。
ヴァレン=スカー。
軽薄な笑みを浮かべた口元は、まるで放課後の悪戯を楽しむ子供のようだった。
彼は自分の指先を舐め、淡く笑う。
「いやぁ、すごいねぇ君たち。
“リンク”乗せられても、まだ意識飛ばないんだ?★」
ヴァレンが指をくるりと回す。
その動きに合わせて、三人の身体を貫く激痛がさらに重く、深くなる。
「ぐ……ッッ!」
エリスが膝を折り、額が床に触れる寸前で踏みとどまる。
その太ももが小刻みに震えていた。
ヴァレンはくすくすと笑い、芝居がかった仕草で両手を広げた。
「あのねぇ、僕の能力――“リンク”って言うんだけどさ。
名前のまんま、繋いだ相手と僕とで“痛みの帳簿”を共有する力なの。
君たちが僕に与えた痛みを全部、利息つけて返しちゃうの。やばくない?」
ヴァレンは指先で自分のこめかみをトン、と叩く。
「リンクが乗るまでは、君たちの猛攻に耐えるしかなかった。
あれは正直しんどかったよ? 死ぬかと思ったもん。
……でもね、一度繋いじゃえば、こっちのもん。」
彼は楽しげに肩をすくめた。
「ここから先は――“消化試合”ってやつ?★」
その瞬間、ヴァレンの足元から黒紫の魔力が漏れ出した。
空気がねっとりと重くなる。
展示ケースのガラスが、一斉に細かなひびを走らせる。
エリスはその空気の質量に圧されながらも、強気な笑みを浮かべて見せた。
「上等、じゃねぇか……」
血の混じった唾を吐き捨て、震える脚を踏みしめる。
「大した痛みじゃねぇなぁ!」
強がりを見せるものの膝が、再び崩れた。
ヴァレンが指を弾くたび、増幅された痛みが三人を襲う。
立ち上がろうとする意思を、容赦なく根元から刈り取っていく。
キアラがふらりと前のめりに倒れ込み、額が床を打った。
「……っ、ぐ……」
唇が震え、声にならない呻きが漏れる。
ヴァレンは膝を曲げ、倒れ伏したキアラの顔を覗き込むようにしゃがんだ。
「あー、キアラちゃん、可愛いね。
もうダメ? ねぇ、もうダメ?」
「……うる、せ……」
「うんうん、強がりも可愛い★
でもね、これ以上痛み増やしたら、君の心、壊れちゃうよ?
壊れたら、僕のコレクションに入れてあげる。
それまでは、優しく、ね?」
ヴァレンの指先がキアラの頬に伸びる。
その動きを、空気を裂く影の刃が遮った。
ヒュッ、と鋭い音と共に、ヴァレンの指先が紙一重で逸らされる。
「……それ以上、触れるな」
声の主は、カゲロウだった。
壁から手を離し、ふらつきながらも、彼は確かに自分の足で立っていた。
その肩から、足元から、影が燃え上がるように立ち昇っている。
ヴァレンは立ち上がり、軽く首を傾けて笑った。
「おっ、まだ動けるんだ?
カゲロウさん、結構タフだねぇ★」
「……お前の能力は理解した」
カゲロウの声は低く、痛みに耐えるそれではなかった。
冷たく、研ぎ澄まされた刃のような声だった。
「だが、痛みを返すだけの能力なら――」
彼は一歩、前に出る。
「先に俺が、お前を仕留めればいい」
その瞬間、カゲロウの輪郭が、揺らいだ。
纏っていた黒のコートが、夜の海のように沸き立ち、彼の身体そのものへと溶けていく。
肌の白さが消える。
髪の質感が消える。
顔立ちすら、すべてが闇に塗り潰されていく。
残ったのは、人の形をした影。
深淵から切り出したような漆黒のシルエット。
その輪郭の中で、ただ二つだけが鮮やかに灯っていた。
左右の――赤い、双眸。
ヴァレンの笑みが、初めて、ほんのわずかに固まった。
「……何それ。
“黒い獣”って言われてたから、もっと毛むくじゃらかと思ってたんだけど?」
影と化したカゲロウが、静かに応じる。
「……あれは、比喩だ」
声が、二重に響いた。
一つは人の声、もう一つは深い洞のような共鳴。
「お前のような、虫けらに見せる姿ではないがな」
ヴァレンの口角が、一度引きつり、それから笑みを取り戻す。
しかしその笑みは、先ほどまでの軽薄なものとは、明らかに質が違っていた。
「ふぅん……いいねぇ。
本気の顔、もっと見せてよ★」
影が、滲んだ。
次の瞬間、その姿は美術回廊から消えていた。
ヴァレンの真後ろ――一切の予兆もなく、影の刃がその喉元に迫る。
「――ッ!」
ヴァレンは咄嗟に身を捻り、紙一重で躱した。
頬を浅く裂かれ、赤い線が一筋走る。
血が落ちる前に、影は再び消えていた。
今度は左手。手の甲を切り裂かれる。
次は背中。コートが裂かれる。
次は脚。膝の裏に影の棘が突き立てられる。
「あっ、ちょっ、ま――!」
ヴァレンが体勢を崩しながら飛び退く。
その動きを追いかけるように、回廊そのものから無数の影が伸びる。
壁の影。柱の影。倒れた展示物の影。
すべてがカゲロウの手足だった。
光の届かないあらゆる場所から、漆黒の刃が、棘が、鎖が伸びる。
空間そのものが、彼を狩る罠と化していた。
「うわ、これ、やば――」
ヴァレンの背後に、影の柱が立ち上がる。
その柱の中から、影と化したカゲロウが上半身を浮かび上がらせる。
赤い瞳が、間近で見据えていた。
「……死ね」
影の手が、ヴァレンの首に伸びる。
その瞬間――。
「危ねぇ、危ねぇ★」
ヴァレンの身体が、ぐにゃりと歪んだ。
まるで水面に映った像が揺らぐように、彼の輪郭が一度ぶれて、半歩横にずれた。
影の手が掴んだのは、何もない空間だった。
「あれっ?」
カゲロウの低い呟きと同時に、ヴァレンの掌が彼の腹部に叩き込まれていた。
パン。
軽い音。
しかし――その軽さに反して、影と化したカゲロウの身体が、後方の壁まで吹き飛ばされていた。
ドゴッ、と展示ケースを巻き込みながら、影が壁に叩きつけられる。
破片が飛び散る。
「がっ……は……」
影の口から、人の声が漏れた。
その瞬間だけ、影は薄れ、カゲロウの本来の肉体がわずかに垣間見えた。
「……っ、何を、した……」
ヴァレンは指先で頬の血を拭い、舐めた。
「カゲロウさんね、君、強いよ。マジで強い。
一秒もしないうちに僕、十か所くらい斬られたもん。
でもね?」
彼は自分の胸を、ぽん、と叩く。
「君が僕に与えた痛み――全部、リンクで僕の中で“一回分の借金”になってる。
それを、利息つけて返してるだけ。それだけ★」
「……っ」
「で、今のは、君がさっき僕に放った“最初の影の刃”の分。
まだまだ、貸しはたっぷりあるよ?」
影が壁から剥がれ落ちる。
カゲロウは膝をつき、片手で床を支えながら、それでも立ち上がろうとしていた。
「……まだ、だ……」
しかしその身体が、再び崩れ落ちる。
ヴァレンが指を弾く音と共に、十、二十、三十――累積された痛みが、一気に解放されていた。
「ぐ……あ……ッッ」
影の身体が、ばらばらに砕けるように地に伏す。
赤い瞳の輝きが、ゆっくりと弱まっていく。
「カゲロウ……ッ!」
エリスが叫ぶ。
しかし彼女もまた、その場から動けない。
立ち上がろうとするたび、ヴァレンが指先で空中を撫でるだけで、痛みが彼女を地に縫いつける。
ヴァレンは倒れたカゲロウの傍らに歩み寄り、しゃがみ込んだ。
影の輪郭が、ゆっくりと薄れていく。
もはや、人型を保つことすら難しくなっていた。
「あーあ、もったいないなぁ。
君、強かったのに。
でも、僕の方が“ちょっとだけ”上手だったってことで★」
彼は影に向かって指を弾く。
仕上げの一撃を、刻もうとした。
その手首を――。
震える小さな手が、掴んでいた。
「……ぁ?」
ヴァレンが視線を落とす。
倒れ伏したまま、片手だけを伸ばしていたキアラだった。
彼女の指先は血の気がなく、爪は割れていた。
それでも、その手は確かにヴァレンの足首を掴んでいた。
「……やめろ……ッ」
キアラの声は、もう声になっていなかった。
ただ、彼女の瞳だけは、まだ死んでいなかった。
「……まだ、終わって、ない……っ」
ヴァレンは小さく笑った。
憐れむような、それでいてどこか感心したような笑みだった。
「ねぇ、キアラちゃん。
君、ほんと根性あるねぇ。
でも、それ、もう意味ないよ?
離してくれない? 振りほどくの、めんどくさいから★」
彼は足を軽く振った。
しかしキアラの指は離れない。
ヴァレンは小さく舌打ちし、もう片方の足を上げた。
キアラの手を踏み潰そうとした、その瞬間――。
世界が、赤くなった。
いや、違う。
美術回廊の天井が、壁が、床が、展示物が――そのすべてが、赤い光に染め上げられたのだ。
「……は?」
ヴァレンが顔を上げる。
その視界の中心で、エリスが立っていた。
膝も腰も震えている。
全身に痛みの幻覚が走り続けている。
それでも――彼女は、立っていた。
両手を高く掲げ、その掌の間に、燃え盛る赤い球を抱えていた。
太陽だった。
いや、太陽そのものではない。
太陽を、彼女の魔力で擬似的に再現した、灼熱の塊だった。
その表面では小さなプロミネンスが揺らぎ、空気そのものを焦がしていた。
展示ケースのガラスが、熱で歪んでいく。
大理石の床が、彼女の足元から放射状に溶け始める。
エリスの金髪は、その赤い光を浴びて、黄金に燃え立っていた。
頬を伝うのは、汗か、涙か、それとも痛みからくる無意識の体液か。
彼女の口元は、笑っていた。
「……てめぇ……」
声はかすれていた。
しかしその目だけは、まっすぐにヴァレンを射抜いていた。
「キアラを、踏もうとしたよな……?
カゲロウを、殺そうとしたよな……?」
ヴァレンが、初めてその場から飛び退こうとした。
しかし、遅かった。
「ちょっと、待っ――」
「《ソル・インパクト》ッッ!!!」
咆哮と共に、エリスは擬似太陽を投擲した。
いや、投擲という言葉では足りない。
彼女自身がその擬似太陽の核となり、回廊そのものを灼熱の閃光で塗り潰した。
ヴァレンの視界が、白く焼かれる。
躱す余地は、なかった。
彼の真横、真上、真下――あらゆる方向から、赤い熱波が押し寄せていた。
爆発音は、聞こえなかった。
音より先に、衝撃が来た。
美術回廊の半分が、内側から弾け飛ぶ。
壁が崩れ、天井が落ち、展示ケースが粉々に砕け散る。
ヴァレンの身体は、その衝撃波の中心で吹き飛ばされていた。
壁を突き破り、その向こうの壁も突き破り、
さらにその向こうの柱を半ば折り曲げ、
ようやく、瓦礫の山の中に埋もれて停止した。
灼熱の風が収まり、回廊に静寂が戻る。
エリスは、太陽を消した両手を下ろし、よろよろと膝をついた。
「……はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……」
息が荒い。
全身が痛みの幻覚で軋んでいる。
それでも、彼女は笑っていた。
「ど、どうだ……あたしの、根性……」
その傍らで、キアラが力なく笑った。
「……エリスさん……派手すぎ……」
「うっせ……これでも、加減した……」
「加減してその威力かよ……」
二人の笑いに、影が静かに溶け込むように形を取り戻す。
カゲロウが、影から人の姿に戻りつつあった。
ボロボロのスーツ、額に滴る血。
しかしその目に、まだ光は残っていた。
「……仕留めた、か?」
カゲロウの問いに、エリスは瓦礫の山を見やった。
崩れた壁の向こう、煤と粉塵が立ち昇る暗がりの中で、何かが動いていた。
「……ちっ、生きてやがる」
瓦礫を押しのけ、ヴァレンがゆっくりと身を起こしていた。
右腕は焼け爛れ、髪の半分が焦げ、片方の頬は皮膚が剥げて骨が覗いていた。
軽薄なスーツは、もはや原形を留めていない。
それでも、彼は立っていた。
咳き込み、口から血を吐き出しながら、それでも立っていた。
「……マジかぁ……」
ヴァレンの声は、笑っているのか泣いているのか、判別がつかなかった。
「……ねぇ、エリスちゃん。
君、ほんと、加減って言葉知らないよね★」
「……うるせぇ。死ね。」
「ひでぇ★」
ヴァレンは血を吐きながらも、肩を竦めて見せた。
その表情に、もはや戦意は残っていなかった。
残っていたのは、何か別のもの――敗北を受け入れた者だけが浮かべる、奇妙に穏やかな笑みだった。
彼は瓦礫に背を預け、ずるずると腰を下ろす。
「……あー、参った。
完全に、参った。」
血混じりの溜息と共に、ヴァレンは天井の崩れた跡を見上げた。
星が見えた。
崩れた天井の隙間から、エルセリア・ベイの夜空が、静かに広がっていた。
ヴァレンの笑みが、ふと、苦いものに変わる。
……ねぇ、リオナちゃん。
心の中で、彼は呟いた。
……僕、リオナちゃんのこと、好きだったんだよ。
最初に組織で会ったあの日からさ。
君が、僕の軽口にも怒らず、ただ静かに笑ってくれたあの日から、ずっと。
知ってた?
知らないよね、絶対。
僕、軽い男だったから。
いつも誰彼構わずナンパしてさ、
君に本気だなんて、絶対バレないようにしてた。
……今日の任務、嬉しかったんだよ。
君のために、何かできるって思ったから。
君が「お願い」って言ってくれたから。
ヴァレンの口の端から、また血が流れた。
……でもさ、リオナちゃん。
君、あの“レオン”って子に夢中だったよね。
どこの馬の骨だかもわかんないガキにさ。
ねぇ、僕の方が、ずっと前から君を見てたんだよ?
……なんで、あんなガキなのさ。
……ねぇ、僕、何のために、戦ってたんだろ。
ヴァレンの視界が、ぼんやりと滲んだ。
……いや。
彼は、片方だけ残った腕で、自分の頬を強く叩いた。
ぱしん、と血の混じった音が、瓦礫の上に響く。
……いや、ダセェな、それ。
……マジでダセェ。
好きな子のためにできること、最後までやり切らないでどうすんだよ、ヴァレン=スカー。
……たとえ、報われなくたってさ。
……好きな人のために、できること、しないと、ね。
彼は、ゆっくりと立ち上がった。
血が滴る。肉が裂ける。骨が軋む。
それでも、立ち上がった。
エリスが警戒して身構える。
「……まだ、やる気か?」
ヴァレンは、首を横に振った。
そして、軽く――本当に軽く、笑った。
いつもの軽薄な笑みではなく、年相応の青年の、ただの笑顔だった。
「……いやぁ、もう無理。マジ無理。
君ら、強すぎ★」
「……」
「……でもね、ごめん。
僕、まだ死ねないんだ。」
ヴァレンの足元に、黒紫の魔力が滲み始める。
歪門――ディストーション・ゲートの予兆だった。
「好きな子のためにさ、まだやることあるんだよね。
最後まで、できること、しないとさ。
……ダセェ男になりたくないし★」
エリスが眉をひそめた。
「……それ、リオナのことか」
ヴァレンの笑みが、一瞬だけ揺れた。
しかしすぐに、いつもの軽薄な笑みに戻る。
「さぁ、どうだろ?★
まあ、勝手に想像してよ。
……あー、それと、エリスちゃん。」
「あ?」
「君、ほんとに強かったよ。マジで。
最後の太陽、めちゃくちゃ綺麗だった★
……またどっかで、会おうね。」
歪門が、ヴァレンの全身を包み込む。
黒紫の渦の中に、赤髪の青年の姿が溶けていく。
最後の瞬間、彼は片手を軽く挙げて、指でピストルの形を作り、エリスたちに向けて撃つ仕草をした。
ばーん、と口だけで言って、それから――。
ヴァレン=スカーの姿は、夜の中に消えた。
歪門が閉じる。
美術回廊の崩れた残骸の上に、静寂が戻った。
「……逃げやがった……もう会いたかねぇよ色男。」
エリスがその場に座り込む。
全身の力が、ようやく抜けた。
ヴァレンが去ったことで、リンクによる痛みも、すうっと消えていく。
「ちっ……まあ、いい。あたしらの勝ちだ」
彼女は仰向けに転がり、崩れた天井から覗く星空を見上げた。
「……はぁ、疲れたぁ……」
その隣で、カゲロウが影を完全に解いて人の姿に戻る。
彼もまた、その場に膝をついた。
「……勝ったとは、言えん戦いだったな」
「いいんだよ、生きてんだから。それで十分だろ」
エリスはそう言って、ふっと笑った。
キアラがふらふらと身を起こしながら、力なく呟く。
「……あの人、最後、なんか、変だったね……」
エリスは星空を見つめたまま、ぽつりと答えた。
「……ああ。キモイ奴だったぜ....」
彼女は目を閉じ、深く息を吐いた。
長らく更新が出来ず、すみません。
48話のご愛読ありがとうございました。




