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星の見えない夜に、灯りがとけて
たこす様主催の「第三回だーれだ企画」の参加作品(*´˘`*)
空気はまるい
君の背中に腕を回して
目を閉じる
まるい空気が顔にぶつかり、消えていく
知らない初めて
バイクの後ろで見つけた
ヘルメットを被せる手、ベルトをはめる音、頬を掠める体温
すべてが私の特別で
星の見えない空
走り出した景色に灯りが溶けて、私もとけて
夜に混ざる
赤で止まるたびに、灯りも私も変わらないことを知る
固まった身体をほどくぬくもり
缶コーヒーとミルクティー
立ち昇る湯気は同じく白い
飲み終わったら君は帰ってしまう
私を残して
残された私はどうしたらいい
タイミングも運命も神様もいたはずなのに
たった一歩を踏み出せなかったのは
私なのか君なのか
私の隣は君じゃない
君の後ろに私は乗れない
遠ざかる背中
私に残されたのは、ほろ苦いミルクティー
空気はまるい
もう会えない
まるい空気は、星の見えない夜にとけたから
正解者は2名(5%)でした|ૂ•ᴗ•⸝⸝)”チラッ
いつか挑戦してみたいなあと思っていた詩に挑戦できてよかったです♪















