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十刃村の先、「十刃の剣道」は物騒な道だった。

道事態は普通なのだが、道から少しでもはみ出すと生えている刃の様に鋭利な草でダメージを負ってしまうのだ。

道は人がギリギリ三人並べるかどうかという幅なうえ、襲ってくるモンスターは空を飛べる者ばかり。


しかし紫耀とニグルにはあまり関係なかった。


紫耀は道を歩きながら「妖術」で、ニグルは紫耀の一反木綿に乗ってハルバードでモンスターを倒していた。

飛行型のモンスターは素早さや攻撃的が高い反面、防御力が低いのがほとんどなためワンパンで終わっている。

ニグルは少々物足りなさそうだが、空を飛ぶのは楽しんでいるようだ。


「十刃の剣道」は三十分足らずで抜けられた。

十一番目の街は「イレブンス」という名前だった。

二人は最初に宿を確保してから冒険者ギルドへ向かう。

ニグルはキョロキョロと回りを見渡す紫耀を微笑ましく思いながら一緒にゆっくり進んだ。


冒険者ギルドはナイーン程広くはなかったが、やはり間取り等は変わらない様に見えた。

依頼書の貼られた大きな掲示板を二人で両端から見ていく。

SSランク以上の依頼書はなかった。ニグルは「平和な証拠ね。」と言ったが、紫耀は大きな掲示板を埋め尽くす依頼書を見て『依頼書沢山あるけど…そういうものなのかな?』と首を傾げた。


冒険者ギルドを出ると二人は街を見物していく。

露店を覗いたり屋台を食べ歩いたり喫茶店で一服したりしているとあっという間に夕方になった。


『もう夕方ですね。そろそろ宿に戻りますか?』

「そうしましょう。ねぇ、明日はどうする?」

『今日は汎用地区しか見れなかったので、他の地区を見て周りませんか?』

「良いわね。何か面白い物でも見つかるといいのだけど。」


二人はそんな会話をしながら宿に戻り、食堂に入り夕飯を済ませた。

明日も楽しみだなぁと思いながら紫耀はログアウトした。


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