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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

よく考えると怖い話

最終兵器

作者: 名尽てな

さあ何から話しましょうか。

これはそう遠くない昔の話。あるところに盲目の女の子がいました。彼女の名はマリア。彼女の家は決して裕福ではなく、質素な暮らしをしていました。ましてや国は戦争中で贅沢などできません。

さてこのマリア、なぜ目が見えなくなったかというと小さい頃病気にかかってしまい、目を失ったのですが、この病気は感染症であり、感染力は強いものでした。

しかしながら、小さい頃から闇に慣れているマリアですから普段の生活にはなんの支障もありませんでした。ただ一つあるとすれば美しいと聞いているこの世界を見ることができないのです。マリアは小さい頃から外の世界を見ることが夢でした。

マリアは母と2人暮らしでした。いつもの生活は母がいるので安心です。寝るときもマリアが寝るまで一緒に横長なってました。

ある日家に知らない人たちがやってきました。彼らは医者だと名乗りマリアの同行を求めました。その時マリアは母の嗚咽を聞きました。「いってらっしゃい」という母の声は震えていました。マリアは覚悟を決め、男達についていきました。


数週間後、戦争は終わりました。とても劣勢だったのですが一気に逆転したのです。そんなことが普通起こることはありません。

実はマリアが持っていた感染症は若い人にのみ感染する病気でした。感染力がとても強く一度発症すれば高熱で視力を失い、最悪死に至るものです。国はそんな病気に目をつけてマリアへの接触を試みました。そして彼女自身を敵陣へ放り込んだのです。敵国はマリアを拘束されていた少女だと思い込み、保護しました。国の思惑通り、敵兵の若い世代は死ぬか視力を失いました。実に全戦力の3分の2を失ったのです。あとは早いもので、これ見よがしに敵国を討ち取りました。これがこの国の最初の生物兵器でした。


一方、マリアの母はというと戦争の終わったこの日から、今までとは逆の裕福な暮らしを手に入れました。どこからそんなお金が出てきたのか。マリアの聞いた震える母の声は泣き声でなく溢れる笑いをかみ殺す声だったのです。

初の短編読み切りです。いかがでしたか?楽しんでいただけたでしょうか。よく考えると怖い話になるように仕上げてみました。引き続き宜しくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 貴方様の短編小説をとりあえず全て読んで見ました。これがその中で一番面白かった?ので感想を書きます。新参者のクソみたいな論評ですがご了承ください。 戦争に連れてかれるのは容易に想像がついた…
2019/04/02 18:39 退会済み
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