第二十四話【ゲーム好き?】
「‥‥‥鉄さんが仲間になりたそうにしてるよ?」
本当か?
俺は鉄さんと目を合わせると聞いてみる。
「一緒に行きたいのかね?」
「そ、そんなわけないでしょ。私、ゲーム好きでもないしのんびりと一人で遊ぶ方が良いわ」
鉄さんは必死そうに手を左右に振りながら答えた。
ふ~ん。
「だってさ。じゃあ‥‥‥あめ、無理に引き止めるのも悪いしそろそろ行こうぜ!」
「‥‥‥違う。多分照れてるだけ」
うん、知ってる。
「ほう」
アニメとかで同じようなパターンを何回も見た事がある。
「て、照れてなんかないし」
「そうか、なら仕方ない。一緒に行けるって言ってくれたら嬉しかったんだけど、嫌だって言うなら俺は止めない。人間は皆、精神の自由によって守られているからな!」
「え、私と一緒に遊びたいの?」
俺が頷きながらそう言うと、鉄さんは不思議そうに質問して来た。
俺は顎に手を当て、少し微笑みながら呟く。
「まぁな。同じゲーム好きとして一緒に遊べたら楽しそうだし」
「‥‥‥ん。私一人じゃツッコミ役が追いつかないから、‥‥‥鉄さんがいてくれた方が良い」
‥‥‥おーん?
あめさんや、今のセリフは何だね?
俺はそこまでふざけた事を言ったりしてないぞ?
言っとくが、ほとんどが思考ばかりで、実際口に出しているのはかなり少ないはずだ。
それでも多いとか言われたら、俺はどうすればいいんだ?
俺達の生暖かい言葉に、鉄さんは恥ずかしさを誤魔化す様に横を向いて答える。
「そ、そこまで言われたら仕方ないな~。同じゲーム好きってところが気に食わないけど、まあしょうがないからついて行ってあげるわ」
それに対して、俺は即答。
「いや、仕方なくって言うんならやめといた方が良い。別に強制をしている訳じゃないから、自分の進みたい道を歩んで行った方が後悔しないと思うぞ」
「わ、分かったわよ」
「ん? 何が?」
「‥‥‥いく」
「おいおい、イクって‥‥‥誰も性的快感を与えてないと思うんだが?」
少なくとも俺は触って無いからな?
という事は、自分で弄ったのかね?
「は? 馬鹿じゃないの? そうじゃなくて一緒に行きたいから行くって言ってんのよ」
「‥‥‥ひろとくん、下品」
ふっ、計算通りだぜ。
説明しよう、人間という生き物は、別の人が恥ずかしい事を言ったら、自分の言いたい事の恥ずかしさも軽減されてしまうかの様な感覚に陥るので、普通なら言えない事も、ツッコミながら勢いで、すっと口に出せるという訳だ。
ふっ、俺は天才だぜ。
「最初からそう言ったら良かったのに‥‥‥まあ、歓迎するよ」
「ありがとう‥‥‥でも一つ言いたい事がある。私はゲーム好きじゃないからね!」
もうええて。
「分かった分かった。じゃあとりあえずパーティーに誘うから入ってくれる?」
「オッケー」
俺はメニュー画面を開くと、鉄さんを勧誘した。
いやー、にしてもだんだんと夢のハーレム性活に近づいて行っているなぁ〜。
今度は三人で俺の家に泊まるしかないぜ。
もちろん同じベッドで、あんな事やこんな事が出来るぜぇ~。
俺が真ん中で、右にあめ、左に鉄さん。
幸せすぎだろ!
今度絶対誘おっと。
あら?
俺ってどうしてクラスメイトの女子に興味を持っているんだ?
‥‥‥奇怪だな。
あめは小さくて可愛いし、まあそう言った感情が出てきてもおかしくは無いと思っていたんだけど、鉄さんって高身長で明らかにリアルで充実している生活を送っている女子って感じだよな?
だとすると何故、一緒のベッドで寝たいとか、そういった感情が出てくるんだよ!
おかしいだろ!
俺の中で文明開化でも起こったのか?
三次元の女子に興味をを持つって言う文化が、海外から取り入れて来たのか?
いや、でもそれはないだろう。
うん、俺は二次元の女の子が好きなんだ。
三次元の女子になんて好意を持ってない。
そう、俺は三次元の女子を好きになれない体質なんだよ。
実際お泊まり会であめと同じベッドで寝た時、確かに幸せだった。
なんとも言えない気持ちになった。
しかし犯したいとかは思わなかったのだ。
つまり好きという感情じゃないもん!
そうなんだもん!
うん、その通りだ。
俺は考え事しながらも、メニュー画面を通して鉄さんのステータスを確認していく。
あめと鉄さんもそれぞれ見ている様だ。
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Name ウカ 女
Lv 21
称号 鉄の盾
H P 24500/24500
M P 500/500
攻 撃 1410
防 御 9850
魔 攻 10
魔 防 5970
敏 捷 1
スキル 【HP適正(小)】【防御適正(小)】【魔防適正(小)】【シールド】【真空波】【ヘイト】【HP適正(中)】【足場固定】【防御適正(中)】【防御アップ】【魔防適正(中)】【HP適正(大)】【仁王立ち】
残りステータスポイント 0
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ほう、名前はウカって言うんだ。
鉄雨花の名前がそのまま使われているみたいだな。
「なあ鉄さん?」
俺がそう話しかけると、向こうはメニュー画面からこちらに視線を移し「何?」と聞いてきた。
「壁役だとは聞いていたんだけどさ、ちょっと偏りすぎじゃない? めちゃくちゃバランス悪いじゃん」
流石にHPと防御力が多すぎだろ。
すると鉄さんは不機嫌そうな表情をし、睨んできた。
「五月雨くんにだけは言われたくないわよ! なんなのよこのステータス!」
「は? バランス良いだろ?」
「‥‥‥よくないと思う」
あめまで否定して来やがる。
「雪菜さんの言う通りよ! 一撃でも食らったら死んじゃうじゃん」
「いや俺は別に大丈夫だろ。それよりなんだよこのHPの量、壁役以外出来ないだろ」
「それはそうよ。だって私タンクだもん。普通どのゲームにもいるでしょ、ドラ〇エでいうパラディンとか、モ〇ハンで敵のヘイトを集めてみんなを守っている人とか、結構格好良いじゃない!」
「‥‥‥鉄さんってやっぱりゲーム好きなの?」
目を輝かせて喋っている鉄さんに対し、あめがそう聞いた。
中々酷な事をするなぁ~。
「ちっ違うの。もう、五月雨くんのせいよ!」
「‥‥‥俺何一つ誘導してないんだが?」
「まあ、とにかく私はタンクよ! それ以上でもないしそれ以下でもない」
「俺もスピード馬鹿だよ! 俺は開き直ってなんかない。開き直ってなんかない。最初からずっとそう言っている」
「‥‥‥クスッ‥‥‥フフ」
身を乗り出して拳を握りしめたまま、お互い自身の事を主張していると、突然あめが手で口を隠して笑い始めた。
前髪がヘアピンで止められていて可愛い片目が見えるので分かりやすい。
「どうした?」
「どうしたの?」
「‥‥‥ごめん。二人の会話が面白くて」
「そうか?」
なにも面白い所なんて無かったと思うが。
「‥‥‥ん。仲良いね」
「私は仲良いつもりなんてないわ」
「俺は仲良くても良いぜ?」
「気持ち悪い」
あらら?
「そんな事ないだろ?」
「そんな事あるわよ。なんかやたら口が回るし、明らかに学校よりも喋っているし」
「学校よりも喋っているのはあめもだろ?」
ちょっと巻き込んでみる。
「ま、まあ確かに雪奈さんもだけど、話し方が嫌味じゃ無いし、それにこれから現実でも会話をして行けば良いもん」
「じゃあ俺とも学校で話すかね?」
「嫌よ、五月雨くんと喋ってたら、私がゲーム好きだと思われそうだわ」
「ひでーな。てか、もう認めた方が楽だと思うぞ?」
「うるさいわね。私は向こうでどれだけお金を使っていると思っているの?」
「つまりゲーム好きを隠す為に、リアルでおしゃれしたりしているのか?」
「ええ、まあそんな感‥‥‥って違う! 何を言わせようとしているのよ!」
なんか面白いな。
「でもさ、俺はそれでも良いと思うぜ? だってゲーム好きと言う本心を隠しているのもまた自分だからな。友達にはばれたくないけどゲームはしたい。友達にゲームがばれたらダメだと言う固定概念に囚われていながらも、それをぶち壊そうとしている、それは大切な事だ」
「なんか正論っぽい事を言ってるけど‥‥‥雪菜さん、これって何を伝えられているの?」
「‥‥‥私もよく分からないんだけど‥‥‥多分ゲーム好きと言う事実を隠しながらもゲームをして行くのは良い事だって、感じの事を言ってるんだと思う」
あめ、正解だ。
よくぞ言いたい事をまとめてくれた。
「ねぇ五月雨君? 私はゲーム好きじゃないって言ってるよね?」
鉄さんはそう言って、上から見下ろしてくる。
東京タワーの頂上から威圧されている感じでめちゃくちゃ怖い。
やめて、おしっこ漏れちゃうわ。
「はい、すいませんでした。もう言いません!!」
脳内で思うだけにします。
「なんか嫌にいさぎ良いわね。‥‥‥、まあ良いわ。一つお願いがあるんだけど」
「‥‥‥どうしたの?」
「はい、何でしょうか!!」
俺の体とかはあげないからな?
「絶対に私がゲームをしている事、学校に言わないでくれる? 友達には知られたくないから」
あー、なるほどね。
「‥‥‥うん約束する」
「はい、承知致しました!!」
俺達はそう返事をする。
別にばらす気なんてないしな。
「ねぇ、五月雨君?」
「はい、何でしょうか!?」
「何それ?」
「は、はい。何か気を悪くするような事をしてしまいましたでしょうか!?」
「プフッ、いや、普通に喋りなさいよ」
あ、笑いおった。
「分かった。じゃあそろそろ行くぞ?」
「なんかそれはそれで腹が立つわね」
「俺にどうしろと!?」
普通に喋れって言われて、その通りにしたら腹が立つって理不尽すぎるだろ。
「でさ、雪菜さんってやっぱり五月雨くんと付き合ってるの?」
おいおい無視かよ!
てか、急展開だな。
鉄さんのいきなりな質問に対し、あめは無言で俺の方を見て来ている。
俺に答えろと?
よし良いだろう。
「いや、まだ付き合っていないぞ。学校で一緒にお弁当を食べたり、同じベッドで一度寝たりしただけだからな」
「それ絶対カップルがするやつでしょ!?」
ん?
「なんでだ? てか、そもそもカップルかどうかの基準って自分達で決めるものだろ? 他人が決めるものじゃないと思うぜ? どちらかが告白して、もう片方が「YES」と答える。それで初めて「カップル」という概念が生まれる。例え卑猥な行為を経験済みだったとしても、お互いがそれぞれ体を求めあっているだけの「セフレ」という関係だと思っているのなら、それは「カップル」では無い。それは一緒のベッドで寝る、や、一緒にお弁当を食べるといったものも同じだと思うんだ。だから俺とあめは今現在友達だ」
全く間を空けずにお得意の理屈を並べていくと、鉄さんは呆れた様な表情をする。
「本当に頭の回転が早いわね、感心するわ。‥‥‥で、五月雨君はそう言ってるけど、雪菜さんは?」
「‥‥‥わ、私も‥‥‥あの、友達だと思っているよ」
あめは横を向いてそう答えた。
あー、やっぱり好きって思われてはいなかったのか。
お泊り会の夜、ベッドでこちらを向いて少し微笑んで来た時は、もしかしたら俺の事好きなんじゃないのか? と思ったりしたが、違ったな。
という事はだ、お泊まり会の朝、目を覚ましてすぐにほっぺにキスして来たのは、やっぱりあめが寝ぼけていただけだったんだな。
てっきり好意を持ってやって来たと思っていたんだけど‥‥‥。
見事に予測が外れてしまったぜ。
「そっか」
俺達の返答に、鉄さんは納得した様に頷いた。
「で、鉄さんは俺の事どう思っているの?」
俺は真顔でそう質問した。
同じパーティーになる上で、お互いの事を知っておくのは大事だ。
「‥‥‥へっ?」
「何よ、いきなり!?」
ん? 何であめまで反応したんだ?
「何って言われても、ただどう思われているのか知りたいだけなんだけど‥‥‥例えば面倒くさいとか、普通とか、色々第一印象があるだろう?」
俺の言葉を聞いた鉄さんは、「あー」っと言う様な表情をして、頷く。
「あーなるほどね。私は五月雨君の事‥‥‥‥‥‥屁理屈野郎だと思ってる」
屁理屈野郎だと!?
「ほぉう、理由を聞こうか?」
「うん、なんとなく」
「ほぉう、じゃあ次に俺の二人に対する気持ちを伝えよう」
「‥‥‥あ、‥‥‥うん」
「ほう」
「まずあめなんだが、小さくて可愛いと思っている」
これは本心だ。
出会った時から気持ちが変わらないので、好きとまではいかないが、女の子として可愛いと思っているのだろう。
自分でも詳しくは分からん。
「‥‥‥え、‥‥‥ほ、本当に?」
あめはかなり驚いたのか、目を大きく開いた。
「ああ、完全に俺好みだ。で、次に鉄さんなんだけど‥‥‥」
「うん」
鉄さんは少し緊迫した空気を放ちながら、俺の言葉を待っている。
何を期待しているのだね?
「うん、巨乳高身長女子!」
見た目そのままだ。
まだ出会ったばかりでそこまで知らんからな。
「あ、ありがとう‥‥‥って、は!? 何よ、巨乳って!?」
「‥‥‥ひろとくん、デリカシーがない」
何故かあめが安心した様に少しに微笑みながらそう言った。
何がどう安心したのかは知らんが。
鉄さんの喜んでいるのか怒っているのかよく分からない言葉に、俺は返答する。
「だって大きいじゃん。それ以外に何があるんだよ?」
「もっと内面を見なさいよ」
君にだけは言われたくないね。
「逆に何だよ、屁理屈野郎って! もっと外見を見ろよ!」
俺がそう言うと、鉄さんは俺を凝視して来る。
「クスッ、‥‥‥プフフ、普通すぎるわ」
「おい、知ってるけどかなりショックだわ!」
「だって本当の事だもの。フフ、どこにも特徴がない」
「あー、でもありがとな」
「はい? 何が嬉しいのよ?」
「いや、だって普通が一番良いってよく言うだろ? つまり裏を返せば悪いところが一切ない男子高校生って事だもん。それってかなり嬉しいぜ?」
「そのポジティブ思考はどこから生まれてくるのかしら?」
「‥‥‥あの」
熱中して会話をしていると、横からあめが割り込んできた。
俺は「どうした」と答えてあめに視線を向ける。
「‥‥‥そろそろどこかに行かない? 周りのプレイヤーさん達がたくさん見て来てるから、恥ずかしい」
そう告げられ周りを確認してみた。
すると老若男女問わず、色んな人達が笑いながら俺達三人に注目して来ている。
たまに「このリア充め!」みたいな妬みの声も聞こえてくる。
まじかよ、会話に集中しすぎて全然聞こえてなかったわ。
おい、何見てんだテメーら!!
てか絶対カメラで写真を撮っているやつとかいるだろ!
うわぁー、物凄く恥ずかしいんだけど。
鉄さんも同じ気持ちの様で、顔をてんとう虫みたいに赤く染めながら呟く。
「い、行きましょ!」
おー、意見が合うじゃねぇか。
「だな!」
「‥‥‥うん、逃げる」
「よし、あめ、乗って?」
あめは敏捷が1しかないからな。
おんぶしてあげよう。
俺達はいつも通りの体勢になると、いつも通りの速度で村の門へと向かう。
「おい、なんだよあいつ!?」
「はやっ!? 高レベルプレイヤーか?」
「いや、でも初期装備に疾風のバンダナをつけているだけだったぞ?」
他のプレイヤーが驚きの声を上げているが無視。
「なぁ、もしかしてあれって‥‥‥地味男じゃない?」
「あ、ほんとだ! 始まりの街のあのスピード大会みたいなやつで、低レベルなのにも関わらず、攻略組の赤い閃光を抑えて優勝したっていう地味男じゃん」
等、女性のプレーヤーの声が聞こえてくるが無視。
「あ!! ちょっと待ちなさいよ!! 私敏捷1しかないから、追いつけないわよ!!」
不機嫌そうな声が聞こえてくるが無視。
うん、どうせ知らん人だ。
やがて、塔がある方の出口に到着すると、門の近くであめを下ろした。
プレイヤーが数人いるが、まあ少ない方だろう。
まあ、あの気まずい状況から脱出できて良かったぜ!
もうすでに、地味男としてある程度名をはせているので、正直これ以上目立ちたくない。
面倒くさいからな。
てかさ、何か大切な事忘れてない?
「あめー、俺なんか忘れている様な気がするんだけど、気のせいかな?」
「‥‥‥気のせいじゃ無いと思う。‥‥‥それってわざと?」
雨は首をかしげて聞いてきた。
「いや、わざとではない。なんかもう一人くらい居た様ながするんだけど」
いや、でも今までずっとあめと二人だったよな?
「‥‥‥塔を上ってた時に見つけた、同じクラスメイトの子だと思う」
「ステイルメイト?」
「‥‥‥別に膠着なんてしてない」
「チームメイトか?」
「‥‥‥ちょっと違う」
「って、ああ!! そういえば鉄さんがいない」
置いてきたわ。
リア充を妬んでいるやつらや、プレイヤー同士の言い合いが大好きな連中が集まっている場所に取り残して来たわ。
「‥‥‥やっと気づいたの?」
「あぁ、逃げる事に必死だったからさ。そーいやー、なんか鉄さんっぽい声が聞こえてたな」
「‥‥‥多分鉄さん、かなり怒ってると思うよ?」
「ちょっとやめてくれよ。そういうフラグは立てないのが一番利口なんだぜ?」
「‥‥‥フラグじゃなくて多分事実。さっき怖い顔してたから、そろそろ鬼の形相をして来るんじゃない?」
マジかよ。
無料のホラーゲーム並みに怖いって。
「あめ、あとは全部任せて、俺ログアウトしても良いか?」
「‥‥‥駄目。自分のお尻は自分で拭って?」
「えぇー、あめに拭いて欲しいなぁ~」
洋式トイレに座っている状態で、股の間に手を入れて貰い、物を拭きとってくれるのを待つ。
‥‥‥いや、汚いわ。
お食事中の方は想像にお気を付け下さい。
「‥‥‥汚い」
と言う事で俺は、鬼の顔をしているであろう鉄さんが来るのを待った。
しばらくすると、まるで歩いているかの様な速度でこちらに向かって走って来ているプレイヤーが見えて来た。
顔が真っ赤だ。
幻想かどうかは分からないが、頭の上に角が見える。
そしていつもより身長が高く見えるぞ。
おーーん?
何だ、あれ?
めっちゃ怖いんだけど。
逃げたいけど、もしそんな事をしたら絶対学校でぶち殺されるよな?
「あめ、提案がある。一緒に逃げないか? なんか命の危険を感じるわ」
「‥‥‥怒られるのはひろとくんだから‥‥‥大丈夫!」
「なにも大丈夫じゃねぇよ!!」
全く、あめまで俺を弄って来やがる。
中々ボケれないじゃないか。
結局俺達は、鉄さんを待つことにした。
読んでくださりありがとうございます。




