47話 神様再臨
どうしてこうなった......
シュバルがギャグキャラに......
感想、評価&ブクマありがとうございます!
そして遂に二万PV達成しました! 本当にありがとうございます! これからも頑張っていきます!
「い、痛い! 痛いよ明日香さん! 出会って五秒で右ストレートですか!?」
「うるさい。次会ったら殴るって言ったでしょ?」
「我でも触れることすら叶わなかった相手にアッサリと一撃とは......」
前には頬を痛そうに擦る神様シュバル。後ろには疲れきった魔王パンデミアさんがショックで項垂れている。
「まおー、この人、知り合い? 神様だよ?」
「ステラちゃんもコイツ知ってるの?」
「アハハ〜、神様をコイツ呼ばわりですかー」
どんなに引っ張っても離れないステラちゃん。未だにくっついたままなのだ。ラ・ビールちゃんはシュバルを殴る時にどっかに放り投げた気が......あ、パンデミアさんが片手で捕まえてくれたみたいだ。良かった良かった。
「リサーナには何もしてないでしょうね?」
「明日香さんの逆鱗に触れるような事しないよ〜。さっきも言ったでしょ? お話がしたいだけって。明日香さんがココにいるって分かったから急いで仕事終わらせて駆け付けたのに、昔の魔王が見張ってるもんだから驚いちゃったよ」
仕事って......シュバルも働いてるんだね。ずっと暇なのかと思ってたわ。
それにしてもパンデミアさんちゃんと起きて見張っててくれたんだね。在らぬ疑いをかけてしまった気もするけどパンデミアさんにバレてないから黙っておこう。
「そうなのだ。我がお主の帰りを待っていたところ、突如として空間から現れたのだ。我の魔力感知に引っかからないので不思議に思い話しかけたら、急に攻撃をしてきたのだ」
「い、いやぁ、ねぇ。驚いちゃったからさ......」
「それで、私が帰ってくるまで戦っていたと?」
「大丈夫だよ! リサーナさん達にはすぐに気付いて神絶結界を張ったから! 魔王と戦えるなんて久しぶりでつい僕達の周りにも張っちゃったんだよね。明日香さんの知り合いってわかったけど楽しくてつい......」
シュバルって本当に要らぬことを仕出かす天才だよね......とりあえず手加減なしに脳天にチョップしておいた。
「のぉぉ......僕、神様なのに、神様なのにぃ......」
頭を抑えて何か言っているけど放置しておこう。
とりあえずステラちゃんとラ・ビールちゃんを寝かせよう。疲れただろうしね。
ステラちゃんもよく今まで気絶もせずに付いてこれたなと思う。一応ステータスでも確認させてもらおう。
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ステラ 女性 13歳
人族 槍士
レベル32
HP1/960
MP1/1600
STR990
VIT1320
《スキル》
水魔法Lv.8、光魔法Lv.5、空間魔法Lv.2、破滅魔法Lv.10、結界Lv.2、魔力感知、魔力操作、身体強化Lv.7、立体機動Lv.3、剣術Lv.1、槍術Lv.10、回避Lv.2、気配感知、鑑定Lv.10、暗視、無音
《称号》
転生者、勇気ある者、七星傭兵団、星の護り手、魔王にぞっこん、元七星傭兵団
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ん? んんん? 転生者......?
何、この子も転生者なの? それに、勇気ある者って称号、私も持っているな。
それに、七星傭兵団って事は私を倒しに来たの......? 魔王にぞっこんとか言う称号......これは見なかったことにしよう。ステラちゃんのためだしね。でも、HPとMPが1なのに普通にピンピンしているのはなんでなんだろうか。スキルにこれと言ったスキルは無いんだけどな。
「あ、気付いた? ステラさんも、僕が転生させたからね。因みにステラさんは前世では九歳で亡くなったからね」
「こくこく」
ステラちゃんは若くして亡くなったのか。シュバルもたまにはいい仕事するんだな。
「でも、無理をしすぎたかもね。そろそろ休ませないと本当に死んでしまうよ?」
「むぅ、わかってる。少し、寝させて......」
「え、あ、はい。おやすみなさい」
話についていけない内に私の背中で可愛く寝息を立て始める。そっとリサーナ達の横に下ろして毛布をかける。まだ遠くの空が白み始めただけなのでしばらくは寝かせてあげられるだろう。
「危なかったね。もう少し遅かったら本当に死んでいたかもしれないね」
「うん? そうだね。確かに、私が向かうのが遅かったら死んじゃってたかもしれないけど......」
「え? いやいや、ステラさんを助けた時は知らないけど、今は結構危なかったじゃん?」
話が噛み合わないな。シュバルは何のことを話しているんだ?
「何のことを話しているんだ? って顔してるね。もしかして知らないの?」
「何を?」
「ステラさんの転生した時に与えた能力。特異能力についてだよ」
は? そんなもの転生する時その場にいないと分からないでしょうが。ステラちゃんは何も言ってないしな......
「え? もしかしてもしかしてだけど、明日香さん自身の特異能力も気付いてない感じですか......?」
「私の特異能力?」
私の場合は確か......魔法を使いたいって言ったよね。でもこっちに来たら魔法なんてありふれていたし、気付いたらレベル上がって物理でなんでも壊せるレベルだし......
「転生者って称号をもう一回確認してみなよ」
やれやれと言ったように溜め息を吐きながらシュバルがそう言う。
改めてステラちゃんのステータスを見る。称号の一つ、転生者を更に見てみようとした所、もう一つの情報が流れてくる。
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転生者
時として転生者は特異能力を持って生まれる。特異能力は人の数だけ存在すると言われている。
特異能力 星の力
夜、星の出ている時間帯に限り、生命力(体力・魔力)を大幅に強化する。夜が明けると同時にこの効果は切れる。
上昇率は月の輝きと天気により変化する。
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「なに......これ......」
「知らなかったんだ。鑑定はね、ある程度のレベルまで育てられると二重鑑定する事が出来るんだよ。まぁ、転生者はみんな特典として強制的にレベル10で持たされるけどね」
そんな事初めて聞いたわ! シュバルって情報知らせるの完全に忘れてるよね。仕事放棄と同じじゃない?
「仕事しろよ......」
「なっ! 失礼だなぁ! 大体、僕が説明出来なかったのは明日香さんが欲しい能力で長時間使うからだよ! それに最後には僕を脅して行くしで......不条理とはまさにこの事! 神様を恨んだよね、うん」
神様が神様を恨むってどんな状況なんだろうか......
と言うか神様にも上下関係とかあるんだな。興味無いけど。
「明日香さんの特異能力は僕でも把握してないから、後で確認して教えてね」
「嫌だ」
「即答ですか......まぁ、知らなくても仕事に支障は無さそうだし、知らなくてもいいかな」
なら聞くなよと思う私であった......
「アスカよ、そろそろ紹介してくれても良いのではないか?」
あっ、パンデミアさんの存在完全に忘れていたわ。
生焼けのコカトリスをもっきゅもっきゅと貪るパンデミアさん。異界に幾つか貰っているとのこと。在庫は大量にあるしお咎めは無しでいいか。
ラ・ビールちゃんをいつの間にかリサーナ達の所に寝かせてくれたようだしね。
「ごめんごめん。コイツは自称神様のシュバル......なんだっけな。名前はどうでもいいか」
「うむ、どうでも良い。何者かどうかを知りたかっただけだしな」
「ちょっ! 酷くない!? 自称じゃなくて本物の神様ですー! それと、僕の名前はシュバルツ・フォン・アルデヒド。宜しくね、旧魔王パンデミアさん」
なんで名前知ってるのかと思ったけど神様だし、なんでもありか。でも、私には簡単に殴られたような......
「そうだ。なんで来たの?」
「あ、やっと本題に入ってくれる? お話しに来たって言ったしさ......」
「そうだっけ。ごめん。早く話してくれる?」
「うぅ、神様としてのアイデンティティが失われていく気がする......」
パンデミアさんも混ざって話を聞くことになった。どうやらこの世界についての話らしい。
「コホン。まずは、魔王君と、明日香さんの極大魔法の衝突により広がった魔力の波は、メルガス大森林を覆う樹人族達の結界を易々と抜け、遥か遠くの国、バートゥーン王国まで届いたよ」
「それって不味い?」
「不味いも何も魔王降臨だとかで全国で大騒ぎだよ」
うわぁ......相当やばい事になったなぁ。
「それの対策のためにその仮面だろう?」
「あっ、そっか。付けてる事すら忘れてたよ」
「まぁまぁ。それでね、バートゥーン王国の王、ヒュガリア・バートゥーン王。バートゥーン八世は今後の被害等を考えて勇者召喚をするための準備に取り掛かったみたい」
ヒュガリア・バートゥーン王か。バートゥーン王国には行く予定無いし、近寄らなければいい話かな。
「経過はどうなのだ?」
「うん、それが予想以上に早く進んでるよ。早ければ一週間以内には勇者召喚の第一回が行われそうなくらいにね」
「ちょっと待った。勇者召喚って、王族の血筋しか出来ないんじゃないの? そんな簡単にやっちゃっていいものなの?」
レヴィから聞かされた魔王大戦の話ではそう伝えられている。流石にそう易々と子供の命を捨てられるものだろうか?
「そう考えるだろう? でもね、バートゥーン王国は過去の事例から学び、王となった者は子供を大量に作る事を使命としているのだよ。本当に、下らない話だよ......反吐が出るくらいに」
初めてシュバルが怒りという感情を表に出した。
その点に関しては私も思う点はある。子供を嬉嬉として犠牲にするなど、王であっても許されることでは無いだろう。それを許す国があるなんてね。シュバルが怒るのも無理は無いでしょう。
「ふん。バートゥーン王国は過去にネイが滅ぼしたと聞いたが、まだ残っていたとはな。ネイが黙ってはおらぬぞ......」
「ありゃ、魔王さんはネイさんの行方は知っているんですか?」
ネイ? 誰だっけな......聞いたことあるけど、思い出せないや。
昔から、人の名前とかは覚えるの苦手だったし。仕方ないよね......
「行方は知らぬが、生きていることは確かだ。恐らく、サタンなら知っておるだろうがな」
「そっかそっかー。サタン君は僕を見かけたら所構わず殺そうとしてくるから苦手なんだよね」
「サタンは己の配下しか信用しておらぬから当然であろう。力尽くで勝てるのはアスカだけじゃろうて」
「アッハハハ! そうだね、明日香さんならどうにかしてくれそうだよね」
なんか自分の知らないところで自分の今後の方針が決まりそうで怖いのだが。
「勇者召喚の準備が進んでるってだけじゃないでしょ? 他に話すことあるなら早く話して。時間は有限なんだから」
「はぁ、姉さんみたいな事を言うねぇ。それじゃあ次のお話しといこうか」
シュバルってお姉さんいるんだ。神様の関係は複雑そうで関わっちゃいけない感じだよねぇ。
「明日香さん達を吹き飛ばした鬼人がいたでしょう? そいつはここ最近霊峰から降りてきた知能ある魔物としてギルドが討伐依頼を各地に出しているよ。魔法具も扱うと言うことで、危険度はAと言った所だね」
ん? 鬼人? ハハハ......。
次に会ったら必ず殺す。そう誓おう。
でもまぁ、他の人たちが狩るならそれはそれで楽だけどね。
「次はこれ。神聖帝都ウィルガルムと、女神の都ザッハノルンが宗教戦争に発展しそう!」
「宗教戦争ねぇ......」
無信教者の私からすると「下らない」の一言で切り捨てることは出来るけど、敬虔な信者共はそうは行かないんだろうね。
リサーナがガルム教を知りたいとか行ってたから少し心配だけど、多分余計な事をしなければ大丈夫だろう。
「経緯としてはね」
「あ、経緯とかどうでもいいから。早く次に行ってよ」
「も〜! この情報手に入れるのが一番苦労したんだから聞いてよねー!」
「我が聞こう。アスカよ、少し待っておれ」
「わかった。なるべく早くしてね」
「善処しよう」
しょうがない。パンデミアさんが聞きたいなら聞かせてあげよう。シュバルも話し相手が出来て少し嬉しそうだしね。
長くなりそうだし、私はリサーナ達の寝顔を見て癒されに行くとしよう。
と思い、可愛い寝顔で寝る四人の元へ行こうとしたところ、何かにぶつかった。
「いったぁ......何、これ。あー、確か神絶結界とか言ってたっけ。邪魔だなぁ」
パンデミアさんはどうやって入ったのだろうか? ラ・ビールちゃんは中に入ってるし......
出入口とかあるの? 結界に? 欠陥品でしかないなそれは......
「考えるよりも、行動だよね。ぶっ壊す」
相変わらず脳筋な魔女。
む? 何か変な気配を感じたが、まあいいか。
この世界に転生されてから二回目の全力。一回目は転生直後、全力で逃げたよね。
「ふぅー......」
右足に身体強化を全力で施す。その後、更に魔力を込める。
「ちょ、ちょちょちょ、明日香さん待っ――」
シュバルが何か止めに入ろうとしたが、もう遅い。足上げちゃったし。
「えいっ!」
形は変だが、俗に言う回し蹴りだ。鈍い音が結界内に響き渡る。微かにヒビが入っただけか。面白い。ならばもう一発同じ場所を狙って......
「ストップ! 解除するから! やめてぇ!」
シュバルが指を鳴らすと同時に結界が剥がれる。
「そもそも、出会い頭に殴り合いとかやめて欲しいんだけどね」
「はい、その点に関しては反省しております......」
シュバルって意外と好戦的な神様なのかな。出会って数秒で戦いになったと言うじゃないか。脳筋すぎてやれやれだよ。
「神絶結界って神様の使う結界だし、それにヒビ入れるとか明日香さんやっぱりぶっ壊れ......」
後ろで何か言っているけど早くパンデミアさんとお話終わってほしいんだけどな。
私は真っ直ぐにリサーナ達の元へ向かう。
「はぁぁ〜......可愛いものはいつ見ても、どの世界でも癒しになるねぇ......」
リサーナは相変わらず涎を垂らして寝ている。いつも不思議な笑い方をしているのでどんな夢を見ているのかが不安なのだ。
涎を優しく拭き取る。それだけでリサーナは身をよじる。
「ん、んん......」
くっ、この一瞬を切り取りたいっ! どうしてカメラが無いのだと悔やんだくらいだ。
レヴィは幼女らしく、丸まって寝ている。この前指をしゃぶっていたのが衝撃的だった。いつものレヴィからすると有り得なさそうな行動だもんね。レヴィは寝付きが良く、一度寝るとなかなか起きないと言うのがしばらく一緒にいて分かったことだ。
ステラちゃんとラ・ビールは死んだように眠っている。あ、死んでないよ。まだ生きている。
「アスカ〜?」
「ん? あぁ、起こしちゃった?」
そんな風に毎朝恒例の寝顔チェックをしていると、リサーナが寝惚け眼を擦って起きてきた。まぁ、もう朝だし起きてもいい時間か。
「んふふ〜。おはようございます」
「おはようリサーナ。顔洗っといで」
そう言って私はリサーナに布と水桶を渡す。布と水桶はアルテナ商会で買っておいたものだ。でも、そろそろ布の残量が減ってきたのでウィルガルムに着いたら色々調達したいと思う。
そう思っていると、レヴィも起きてきたのか私の体によじ登ってくる。
「おはようレヴィ」
「んー......」
このままリサーナの元へ連れて行って顔を洗わせよう。優しく持ち上げる。五、六歳くらいだと思うけど結構軽いんだね。
「あ、アスカ。レヴィも起きたのですか?」
「うーん、もう少しかな? 起こしてあげて」
「ふふ、分かりましたよ。レヴィ、動かないで下さいね〜」
レヴィの後のことはリサーナに任せよう。
で、シュバルとパンデミアさんに至っては......まだ話していた。いい加減次の話をしてもらいたいのだけどな。
そう思っていると、一段落ついたのかシュバル達がこちらに来る。
「リサーナさん達、起きた? そろそろ最後のお話をしたいんだけどね」
「リサーナ達にも聞かせるの?」
「どちらかと言うと、リサーナさんに関係しているからね。もちろん、明日香さんにもね」
「分かった。呼んでくるよ」
その後、リサーナとまだ寝足りなさそうなレヴィが手を繋いで来る光景は絶景だった。これが俗に言う『尊い』と言うやつか!!
「あれ? この方は?」
「僕はね、神様だよ。シュバルって気軽に呼んでね」
「はぁ、神様......」
とりあえず私が納得してあげてと伝えるとすぐに納得してくれた。
そりゃあ、起きたら神様とか言う人がいるんだもんね。疑いたくもなるよ。これに関してはシュバルに非があると思うね。
「最後の話をしようか。リサーナさんと明日香さん。主にリサーナさんなんだけどね」
「......?」
「城塞国家メルガスから、全世界に通達があったのさ。魔王襲来の報せと、リサーナさんの誘拐について。そして、リサーナさんの奪還をね」
「ふーん。名目上だけでもそこはちゃんとするんだね」
リサーナと言う異端児をただひたすらに痛めつけた国、メルガス。何があろうともリサーナを返す気は無いけどね。
「嫌ですよ。私はアスカとずっと一緒です!」
「この旨はウィルガルムにも伝わってるさ。決して安全にいけるとは思わない方がいい。まして戦争開始が言われるのも時間の問題の中、下手に動くとすぐに捕まってしまうよ。報酬金が金貨五十枚だからね。何としてでもリサーナさんが半人半魔と言うのを隠し通したいみたい。最悪、リサーナさんを殺すつもりでいるらしいよ」
殺すつもりと言う言葉を聞いてリサーナがドキリとする。心配そうに私に視線を送るので、肩を抱き寄せシュバルに言い放つ。
「リサーナは渡さない。何があろうとも絶対に守るからね。偽装の手段なんていくらでもあるし、万が一バレても......」
「流石に殺したりなんてしないでよ......そんな事されると僕の仕事が増えるだけだし」
「記憶操作ってのがあるでしょう? リサーナは、私が護るよ」
「わ、私もだ!」
「アスカがやると言うなら我も力を貸そうではないか」
「アスカ......皆さん......」
答えは最初から決まってる。リサーナのやりたい事を全力でサポートするだけ。邪魔するヤツらは私が取っ払うだけ。
「そうだったね。覚悟は最初から決まってるんだったよね。最後に忠告をしてあげよう。ウィルガルムの裏には気を付けてね」
「裏......?」
「そこら辺は、自分で調べないとだよ〜。あんまり神様が一個人に肩入れしすぎるのは良くないじゃん?」
肩入れしすぎるのは、ねぇ。もう既に手遅れな気がするよ。
「分かったよ。気を付けることにする」
「うむ、有意義な時間であったな」
「魔王さんもまたお話しよーね。僕はそろそろ帰らないといけない時間だし。はぁ、また仕事が山積み......神様も大変なんだよ......」
と、その時、空間が割かれて一人の羽の生えた人が出てきた。天使ってやつか。
「あっ! いました! シュバル様。早く帰りますよ! 何仕事放ったらかしにしてこんな所に来てるんですか! 私がどんな目にあったか......その分働いてもらいますからね!」
「ちょっ、待って、さよならの挨拶しないとなんだけどぉ!」
「そんなの知りません! 早く行きますよ! 下界に関与するのは神様禁止事項なんですし!」
「わ、わかった、わかったから! うわぁ、明日香さん! 皆さん! またねぇーー!」
そう言ってシュバルは一人の天使に無理矢理引っ張られて消えていった。
「嵐の様な奴よの......」
「本当に神様なんですかね。とりあえず朝ご飯にしましょうよ」
「私もお腹減ったのだ」
リサーナとレヴィは食欲が第一に来る子だよね。今日もコカトリス......早く設備整えて料理とかしてみたいな......
私達はラ・ビールちゃんとステラちゃんが手を覚ますまで賑やかな朝を過ごすのだった。




