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最強魔女さんの混沌とした日常  作者: クリオネ
第一章
5/108

4話 レベルアップしたよ

ブクマありがとうございます!

めちゃくちゃ嬉しくて1人で跳ねていたら着地した瞬間に足首をくじきました。


※ステータスを修正しました


「天を、地を、全てを焦がせ! 地獄の業火(インフェルノ)!」


 次の瞬間、私を中心にして足元に魔法陣が浮かび上がる。

 魔物達が召喚された魔法陣よりもずっと大きい気がする。


 魔法陣が光り輝く。

 これはマズイと本能で悟ったのか、魔物達は術者である私を殺しにかかってくる。

 しかし、そこはシュバルからの贈物。光の障壁に全てが阻まれガツンガツンと障壁を殴る音が聞こえる。


 数秒後、光り輝く魔法陣から黒の炎が全てを燃やし尽くさんと燃え上がる。

 私の足元には何も出てこない辺り、なかなかの親切魔法だな。


「ぎゃぁぁあ!」

「ぐっ、ぎ、ぐぎゅぅぅう!」

「がぁぁあ!」


 等々、大小様々な魔物達が全てを燃やす黒の炎に焼かれ断末魔をあげている。


 空中に逃げたワイバーンや、龍達にも黒の炎の火柱が1匹たりとも逃がさんと言ったように襲いかかる。

 吹き上がる黒いプロミネンスに焼かれ次々と撃墜されていく龍達。

 さらに私の周りでは既に灰すらも残らず燃え尽きたようで何も残っていない。


「うわあ、まさに"地獄"だな」


 私は誰に聞かせるつもりもなく次々と超強力な魔物達が焼かれていく光景を見てそう呟いた。


 たった数分。

 それだけで私を殺そうと周囲を囲んでいた魔物は肉片も残らず燃え尽きた。


 次の瞬間、私の視界の端に何かが物凄い速さでスクロールされる。


「えっ、えっ、えっ!?」


 よく見ると文字のようだ。


 レベルが5になりました。

 各種ステータスが上昇しました。

 HPが回復します。

 MPが回復します。

 レベルが6になりました。

 各種ステータスが上昇しました。

 レベルが7になりました。

 各種ステータスが......


 どうやらレベルアップのログのようだ。

 さっきジャイアントマウス倒した時は気付かなかったな。

 未だに目まぐるしく流れるログに目を回しながらステータスを確認しようと鑑定を発動させる。


=========


アスカ・ニシミヤ 女性 18歳

魔女

レベル148


HP73800/73800

MP126000/126000


STR96100

VIT89710


《スキル》

火魔法Lv.10、水魔法Lv.10、風魔法Lv.10、土魔法Lv.10、光魔法Lv.10、闇魔法Lv.10、破滅魔法Lv.10【NEW】、火耐性、水耐性、風耐性、土耐性、雷耐性、光耐性、闇耐性、鑑定Lv.10、魔力操作、魔力感知、詠唱省略【NEW】、剣術(短剣)Lv.1、幸運Lv.2、自己再生【NEW】


《称号》

転生者、魔物の殺戮者、勇気ある者


==========


 ぶはっ!

 驚きすぎてつい吹き出してしまった。

 なんだこのレベルに破格のステータス......! 魔女さんなだけにMP、魔力、かな? MPが高いね。

 そもそもステータスと言う概念がわからないんだけど、魔物とかがいる時点で考えるのをやめた。


 称号は......よくわからないな。魔物の殺戮者と転生者はわからなくもないけど、勇気ある者ってなんぞや? それって勇者って事じゃないの?

 考えてもわからないものはわからないから放置で大丈夫かな。何か影響があるのかわからないけど。


 レベル148かぁ。でも、レベル上限が999とかだとしたらこれでも普通なのかもしれないな。それはそれでちょっとショックだなぁ。いや、でもデカいネズミが危険そうなのに23レベルだったし、それなりなのかな?


 スキルの自己再生って言うのは2回目の転生って言うのかな、復活的な時に貰えたのかな?

 でもシュバルから貰えたのは破滅魔法と詠唱省略だけだしな......副産物かな?

 まぁ、貰えるものは貰う主義なんでね、有難く貰っておきますよ。



 いつまでもこんな焼け野原にいるわけもいかないので、どこか人のいる所へ行きたいのですが......


 辺り一帯元草原、現在焼け野原で視界良好で地平線の彼方まで見える勢いで周りを見てみるんだけどなんにも無い。


「人肌が恋しい......街はどこ......」


 ジャージの右脚と右腕の部分が破れて結構ボロボロの格好で歩く。


「あー、こんな格好じゃ人前に出れんな......洋服とか他に無いのかな?」


 そんなことを思ったら、再び視界の端にアイコンが写る。


「アイテムボックス? あ、もしかして替えの服とか入ってないかな!?」


 アイテムボックスを開いてみると、目の前に黒い穴が開いた。きっとこれがアイテムボックスなのだろう。


「え、何これ......」


 中身を見て驚愕する。

 その中身は先ほど倒した魔物達の素材や、持っていた武器などのドロップアイテム等が大量にごちゃごちゃとしていた。


「整理とか出来ないのこれ......」


 そう呟くと、アイテムボックスが一瞬で整頓されどこに何があるかなどがわかる。

 それになんだかアイテムがどれだけあるかなどもわかる。まるで体の一部のようだ。


「まるで四次元ポケットだね」


 某未来の猫型ロボット、ドラ〇もんのアレだ。

その名の通り黒い空間は無限に広がっていて、何でも入りそうだ。それに今持ってるアイテム、素材等だけでも全部出して縦に積んだらきっと成層圏に届くであろうくらいの量である。


「じゃ、着るものをどうにかしたいんでね、着るものはどこかな〜っと」


 そう言うと、目の前に服が浮かんでくる。

これは、龍を倒すとドロップするアイテムらしい。


「結構可愛いじゃん、気に入ったかも!」


 そう言って魔法で土壁を出して周りを囲う。

 即席の試着室みたいなやつだ。周りに誰もいないからって開放的すぎる場所で全裸になるほど私は変態じゃないからね。


 そして、着替えて出てくる。

 この服装は、膝上10cmほどの赤いミニスカートで、上は基本的に黒を基調として前を金色のボタンで留めていて、ノースリーブで結構動きやすい感じだ。一緒に出てきた指ぬきグローブみたいなのもセットで付けている。

 さらにこの服装の効果が凄かった。

 鑑定してみたら、


=====

魔女の服 (龍装備ドラゴンアーツ)


龍を従える魔女が着用する伝説の衣装。これを着た魔女は魔法を使用する際の消費MPが1/2になる。


効果:消費MP削減(1/2)

=====


 凄くない?

 MP消費とか気にしてなかったけど私の頭のおかしい量のMPにこの服でほぼ無限に魔法を撃つことが出来そうだ。魔女っぽい!

 あ、着ていたジャージは適当にアイテムボックスに投げ込んだよ。


 さらに嬉しいことがもう一つ。

即席の土壁の中で試してみたのだが、水魔法と光魔法を駆使して鏡みたいな物を作り出すことが出来たのだ。それで私の容姿を転生してから始めて確認できたのだ!


 私の容姿は、年齢18らしく身長は160くらいで、顔は、 まぁ、転生する前の顔とほぼ同じだった。違うところは目と髪の毛かな。

 目は赤っぽい色だ。紅と言うかどちらかと言うと血の色っぽい。

 髪の毛は銀髪で、真ん中と右に黒のメッシュが入ってる。メッシュとかやってみたかったんだ。容姿に関してはシュバルに感謝しようかな。とても普通で第2の人生にしては結構気に入っている。


 さらにさらに! もう一つある。

 視界を捉えることができる魔法で作った目を空に放り投げて周りを確認したのだけれど、西の方に人工物、壁のようなものを見つけたのだ! 魔法ってすごい! めちゃくちゃ便利ぃ!


 さぁ! 今こそ旅立ちの時、街を目指して行こうではないか!


 全速力で走ってね。

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