表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強魔女さんの混沌とした日常  作者: クリオネ
第一章
20/108

19話 迷宮探索

リサーナ視点です。

もう1話続きます。


 今日はアスカと迷宮と言うところに潜るのです。


 アスカはコカトリスと言う魔物を倒す依頼を受けるのがいいって言ってたのでアスカに黙って付いていくことにします。私はギルドとか何も知らないのです。


 受付でアスカが元気なお婆さんと色々とお話しています。私には何が何だかわからないので静かにきいていることにしましょう。


 ちょっと話が長くて飽きてきたのでアスカに抱きついてみても怒られなかったのでこれは別にいいよって事ですかね! あぁ、アスカいい匂いです。くんくん、はすはす。ぎゅーってしても何も言われなかったので暫くアスカにくっ付いていました。やわやわなのです。


「リサーナ様をしっかり守りなよ」


 受付のお婆さんは私に気付いていたみたいです。

 本当にビックリしましたよ。アスカも少し驚いていたみたいです。


「アスカ、守ってください! 見ていますから!」


 私は戦えないのでアスカに守ってもらうことにしました。なんだかアスカがやれやれと肩を竦ませていましたが、なんだかんだ言ってもアスカはやっぱり優しいのです。


 ギルドを出て迷宮に向かうことになりました。

 アスカの手を引いて歩くのは楽しかったですね。ついついはしゃいでしまいました。


「私、迷宮の方には来たことが無かったのでワクワクしてます!」


 迷宮前まで伸びる長い階段を降りながら私はアスカと行く冒険に胸を膨らませていました。


 迷宮前に着くと、アスカは目頭を抑えて唸っていたのです。気分でも悪いのでしょうか?


「うん、そりゃあそうだよね。迷宮なんて冒険者達がたくさん来るんだから観光名所みたいになっちゃうよね......」

「アスカどうかしたのですか?」


 なんだが自己解決できたみたいで良かったです!

 それにしてもあそこの露店のお肉がとても美味しそうですね......。じゅるり。


「さっさと依頼終わらせてご飯食べよっか」

「えっ? あ、はい!」


 どうやら気付かないうちにお肉に目を奪われて涎を垂らしていました。は、はしたない! アスカにも笑われてしまいました! うぅ、恥ずかしいです。


 迷宮に入ると、ギルドの受付と同じような作りのものがありました。そこには男性の受付さんがいました。


「おや? 初めてのお方ですな。迷宮について御説明はいりますかな?」


 丁寧に色々とお話して下さいました!

 男性は苦手なのですがこの人はあんまり怖く無かったです。でもアスカと話している時はやっぱり内容がよくわからなくてまた聞いてるだけでした。

 ここでもアスカにくっつこうとしたのですがその前にアスカが私に聞いてきたのです。


「リサーナはどれくらい迷宮にいられる?」


 むっ! これは私の忍耐の強さを図るのですかね?


「私はアスカと一緒ならいつまでも! ですよ!」


 思いっきり言ってやりましたよ。私はアスカがいればどこにでも行けます。胸を張って言えるのですよ!

 なんだかアスカが恥ずかしそうにしていたのを見て私も恥ずかしくなりそうでした。


 コロン達にはしばらく出かけますと言って出てきたのですがアスカは三日ほど入るつもりらしいです。

 私はアスカと一緒ならいつまでもいれますけどね。



 そして、迷宮に入ることになりました!


「見てください! 広いですよ! ここが迷宮なんですね!」


 お城よりもずっと広い空間があったのです。それでもただの通路というのですから迷宮がどれだけ広いのかわかりますね。

 はしゃいで何回か帽子が脱げそうになりましたがちゃんと被って行けてます。この帽子は一生大事にしたいです。アスカからの初めての贈り(プレゼント)ですからね。もう一生かぶっていたいくらいです。


 しばらく進むと、下に降りる階段を見つけました。迷宮はどんどん下に降りるようですね! これは帰りの方が大変そうですね。

 それからどんどん進んで行きます。アスカは迷宮の中でもずっと優しいです。私が少し疲れるとそれを察して休憩を入れてくれるのです。優しすぎて好きになってしまいそうです。あ、もうアスカの事は大好きでしたね。


 お腹が空くと、アスカはどこからともなく保存食を取り出して渡してくれるのです。あれは少し食べづらいですけど美味しかったです。だけど、食べる時毎回アスカにジーッと見られるのは恥ずかしくてどうにかなってしまいそうでした。


 それから一度も迷うことなく、順調に下に降りていけました。アスカが言うには今は十五階層だそうです。


 でも、ここまで魔物を見たことが無いのです。お城で隠れて読んだ本には、「迷宮は魔物の巣窟」と書いてあったのに全く見かけないのです。それにギルドの受付のお婆さんが言っていたコカトリスさんの出るのはここ付近なのにそんな気配、一切しないのです。気になってアスカに聞いてみました。


「そろそろ依頼のコカトリスと言う魔物が出てもおかしくないのですが魔物一匹も見えませんね。変ですか? アスカ?」

「うーん、私はこっちの常識とかわからないからこれが普通なのかもしれないし、情報がズレているって事もあるかもしれないね」


 さすがのアスカも分からないことがあるのですね。ここは私がアスカにいつでも情報提供出来るように次までにたくさん勉強することにしましょう! アスカの役に立つのです!

 そんな時、前方から人の声が聞こえました。これは叫び声でしょうか?


「リサーナは隠れてて」

「わかりました!」


 私はすぐに近くの岩場に隠れることにしました。自分の身は自分で隠すのです。

 隠れる時にアスカが私に結界を張ってくれたのです。嬉しかったけど、いつか私もアスカを守ってみたいのです......。それか、アスカ一緒に戦えるくらいに強くなりたいですね。


 その直後、アスカの向かった先で爆発音がしました。迷宮は絶対に崩れないと聞いたので心配はしてませんでしたがやっぱり怖いです。アスカに何かあったらと思うと今にでも、アスカを追いかけたいです。


 そんな時、二回目の爆発音と共に三人の人影がこちらへ向かってくるのが見えました。敵かと思って隠れて様子を見てみると、


「なんなんだよ、アイツは!」

「あの圧倒的な強さ......危険じゃないか?」

「とりあえず異変と一緒に報告するか」


 むぅ、アスカは危険なんかじゃないです! 今にでもアスカに会いたくなったのでアスカを追いかけに行くことにしました。


「アスカー!」


 土煙の中、アスカを見つけました! アスカもこちらに気付いたのか、なんだか焦っているみたいです。


「リサーナ! まだ」

「ごあぁぁぁぁあ!!!」


 アスカが言い切る前に土煙の中から変な生き物が飛び出してきました!


「きゃっ!」


 驚いて尻餅をついてしまいました。顔を上げるとさっきの変な生き物は体が真ん中辺りから二つに別れて死んでいました。

 またアスカに助けられてしまいました。


「いやぁ、やりすぎちゃった」


 返り血で真っ赤になりながら答えるアスカはどこか怖かったですが、やっぱりアスカは可愛いのです!


「びっくりしました! アスカ、大丈夫なのですか? どこも怪我してないですか?」


 魔法で体を綺麗にしながら「大丈夫だよ? 無傷だってば」と言うアスカにホッとしながら足元を見ると、綺麗な水晶玉のような石が転がっていました。とても綺麗です。


「これは......魔法石かな?」

「これが魔法石なんですか? 大きくて綺麗です!」


 初めて見る魔法石はとても綺麗で......感動しました!


「さて、コカトリス探しに戻ろうか」

「はい!」


 アスカは何事もなかったみたいに言ってコカトリスさん探しを再開しました。私はただ付いていくだけですが、アスカと一緒と言うだけで幸せなのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ