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スカーレット・ゼロ  作者: ロマンスの馬
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眼帯と刀の転校生 1

‘‘ピロロロロロロ♪ ピロロロロロロ♪ ピロロロ‘‘ ガション!!!

俺は非常に不快な目覚まし時計のアラームを、軽い怒りと共に叩き止めた

「くそが、偶には朝なんぞ来なければいいという、俺の願望を叶えてくれてもいいじゃないか」

などと愚痴を言いながら、二度寝したい気持ちを振り切り、動物園の熊のようにのっそりと、起き上がり目を擦りながら洗面所に向かった

洗面所に着くと蛇口を捻り、流れて来た冷水でジャブジャブ顔を洗い近くのタオルで・・・ってどこに行ったタオルよ、床に落ちてんじゃねぇか

軽く叩いてぐっしょり濡れている顔を拭いて、正面を見ると鏡に約16年間付き合い続けた俺の顔があった

怖いというイメージよりクールな感じの切れ目に、綺麗に通った鼻筋、薄い唇、スポーツ刈り

まぁ、控えめに見てもイケメンの部類に入るであろうか・・・・ノリで顎に手を当ててみる、うんダメだなこのポーズ、昔これ流行ったって本当かよ

こんな事をやってるのは俺の名前は向坂真紅郎、私立鳳陽学園に通っている高校二年生だ

家族は、父母は健在二人で海外で仕事をやっているから絶賛一人暮らし中

よく友達に羨ましがられるが、意外とやる事が多くて面倒臭い 掃除、洗濯、飯の用意など

それでも羨ましいと思う奴、一度一人暮らしやってみろ、現実そう甘くねぇからよ

身長178cm、体重66㎏、スリーサイズは、って誰得だよ、体型はわり方筋肉質

母さん曰く我が家系は太りにくく筋肉が落ちにくい体質らしい、ありがとうご先祖様、俺特に鍛えていないけど、この体型を維持し続けています。今度墓掃除行きます・・・・気が向いた時だけど

とりあえず俺に関する情報はこんなもんでいいだろう

洗面所から部屋に戻って、とっとっと制服に着替えちまおう ところで、鳳陽学園の女子制服は、白と橙色を基調としたセーラー服だ

白のセーラーに橙色のラインが入っている、清楚と可愛らしさが、うまくマッチングした珠玉の逸品であり、制服目当てで受験する奴もいるくらいである

勿論の事俺もすごくいいデザインだと思う、作った奴を褒め称えよりたい気分だが、だがしかし、何故男子制服も同じ色合いなんだよ、しかも学ラン、普通学ランは黒だろ、黒

始めの数か月は、制服を着るのに抵抗があったのは、いい思い出だ

で、制服を着たし、朝飯でも食うか

キッチンの冷蔵庫の中を見るが、面白いほど何も入ってない、そういや昨日、袴田と権藤が遊びに来たから冷蔵庫の中身を放出したの忘れていた

何か残ってるか・・・・・食パンを発見、オーブントースターで焼いてマーガリンで頂くか

食パンをオーブントースターに突っ込んでのち、テレビの電源を入れてチャンネルをニュースにあわせる

『事件の続報です。今年初めより倉月市で続いている、連続失踪事件に新たに二名の失踪が確認されました。 倉月市在住の会社員今田信弘さん35歳と、同じく倉月市在住の相葉由奈ちゃん6歳の二名です。

今田信弘さんは今月3日より2週間の無断欠勤をしており、連絡も取れず、おかしいと思った同僚が家を訪ねたところ、家には鍵が、かかっておらず中には、生活をしていた痕跡が見つからず不審に思った、同僚が警察に通報したとのことです。争った形跡も無く、精神的にも極めて健康であり、自ら失踪するような事はなかったという事であり、警察は事件と事故両面から捜査をするとの事です

続いて相葉由奈ちゃんは、今月8日、友達と遊びに行ってくると、家を出たまま行方が分からなくなって、との事です。警察の調べによると、由奈ちゃんが持っていた携帯電話が郊外の使われていない工場より、発見されており、遊ぶ約束をしていた友達に事情を聴いたところ、由奈ちゃんは約束の場所には現れなかったということで、警察は当初は誘拐の線で事件を追っていましたが、犯人からの要求もなく、一週間を過ぎた事で失踪も視野に入れると決めました

これにより失踪者は25人となり、警察もこの事態を重く受け止め、事件の早期解決に全力を尽くすと共に、失踪者の目撃情報、どんな些細な情報でも提供を求めていく方針です。』

ニュースの報道の通り、今この街は連続失踪事件で騒がしくなっている

一件目は1月12日、大学生のMさん、以前から上京してビックになるんだ、みたいな頭悪そうな事を言っていたらしく、失踪したその日も家出程度にしか見られていなかったが、その日から彼に一切連絡がとれなくなった、意外とマメな性格だったようで家族や友達に対して、連絡を怠った事がなかったため、家族が捜索依頼を出し、調べてら事件発生から約10日間、彼の目撃情報が一切なく失踪扱いとなった

それを皮切りに次々と失踪者が出始めたのだ

「いつになったら、こんな物騒な事終わるんだろうな」

俺はマーガリンを塗って食パンを、牛乳で流し込んだ 事件の事を考えるのも、大事だと思うが、そろそろ家を出ないといけない、あんまり待たせすぎると拗ねちまうからな

玄関でスニーカーを履いて、鍵をかけ、2,3度ドアを引っ張ってちゃんと閉まっているか確認」、よし大丈夫 さて今日も頑張りますか


いつも通り通学路を通って学校にいってると、電信柱に背を預けて携帯電話を、いじっている鳳陽学園の男子制服を着た顔なじみがいた

「岬、おはようさん、待ったか?」

「おはよう、真紅郎もう少し遅かったら、先に行ってるところだったよ。」

「悪い悪い、以後なるべく気をつける所存であります。」

「もう、そういう言い方する時は、直す気ゼロだよね。 あんまり酷いようだったら本当に置いていくからね、分かってるのかな。」

拗ねながら全然怖くない顔で、俺を睨んで来るコイツは義城岬、俺の幼馴染だ

同じ保育園、同じ小学校、同じ中学校、同じ高校、10年以上辛苦を共にしてきた相棒みたいな存在だ

お互い好きなもの、嫌いなもの把握してるし、それと同じで他人に知られると悶絶したくなるような、恥ずかしい思い出とかも共有してる、

そんな岬は、非常にほっそりとした体型をしていて、更にくびれている、まるで女の子のような体つきをしている 顔だって女の子と見間違えてしまうほど、可愛い作りをしている 

髪も伸ばして三つ編みにして、声変わりもしてない

男にガチ告白されたのだって、もう数えるのもバカバカしくなるくらいされている

正直な話、俺も岬の何気ない仕草にドキッっときたのは、一度や二度の騒ぎではない

だが、あえて云おう義城岬は男だ 間違いなく一片の曇りなく、徹頭徹尾、完全にして完璧に男だ

神に誓う・・・いや別に神なんぞ信じてないが だってガキの頃一緒に、風呂に入ったときに、男の象徴が股の下にあるのを見たことがあるし

「そういえば、真紅郎、英語の宿題はちゃんとやった?」

「英、語、の、宿、題、・・・・・・・・・・そんなのあったっけ」

気まずそうに、俺は目を逸らしたが、岬は逃がしてくれなかった

「真紅郎!!僕、昨日ちゃんと言っておいたよね。宿題あるから忘れちゃ駄目だって。昨日何してたの」

袴田と権藤と遊んでた、なんて言えない 確実に雷が落ちる

「頼む、岬、宿題を『ダメ』

言い終わる前に、拒否されてしまった なんて手厳しい、最初から拒否するだったとはいえ、最後まで喋らせてくれてもいいんじゃないんですかい、岬さんよ

「宿題は自分の力でやらないと、意味がないんだよ。分かってる?」

「言いたい事は分かるけど、知ってるだろ?俺がどんだけ英語が苦手か」

「勿論知ってるよ、けど幸いな事に英語の授業は、午後からだ 僕が責任を持って教えてあげるから」

「だから、頑張って自力で問題を解けと? 本当に手厳しいこって」

「それも優しさの一つだと、僕はそう思うけど違う?」

「おっしゃる通りで、じゃあ頼むな岬」

「ふふ、もう、しょうがないな真紅郎は、僕がいないと駄目なんだから」

まるで、手のかかる子供をみるような母親みたいだ、それより、なんで嬉しそうに微笑んでるだよ

不覚にも可愛いと思っちまったじゃねぇか 落ち着け、俺、岬、男、OK?

そうこうしてるうちに、鳳陽学園が見えてきた

鳳陽学園、生徒数約800人というマンモス校だ 余りにも自由過ぎる校風に、充実したカルキュラムにイベントに設備、卒業後の進学や就職の斡旋の豊富さなどなど、超人気校、その分倍率も高い

俺も岬に、付きっきりで試験勉強を教えてもらい、何とか合格出来たのだ。試験勉強でヒィーヒィー言っていたのが、昨日のことのように思い出せる

「うわ~、今日凄くついてない」

隣を歩いている岬が心底嫌そうな声を出した、珍しい事もあるものだ、岬がここまで嫌そうな声を出すとは

視線を学園の方に向けると、理由がはっきりした

「うげ!今日の立ち当番、曽山かよ」

曽山篤、鳳陽学園の教師の中で、消えて欲しい教師ランキングナンバー1の最低教師である

専門教科は体育、まともに授業をしないだけならともかく、癇癪持ちの気分屋、気に入らな事があれば怒鳴る、体罰一歩手前の事を平気でやる

授業一限潰して怒鳴り散らしたり、授業中、永延とマラソンをさせたり、例を上げるときりがない

更に、女子生徒をいやらしい目で、しかも舐めるような視線を送ったりもしている

そのくせ一応ベテランと言われるキャリアがあるがために、若い教師達も表立って注意出来ないでいる

学園長は社会に出れば、こういう嫌な上司がいるから、曽山を使って上手く付き合っていく方法や、対処法を覚えなさい、という事で警察沙汰にならない限りノータッチの姿勢を貫いている

そんな曽山が、立ち当番、否応なく今日という日の、運のなさを呪いたくなる

俺と岬はアイコンタクトをとり、なるべく気配を消して、速攻で通り抜ける事を選択し、通り過ぎようと

「おい、そこの三つ編みの、女顔のお前、こっちに来い。」

した時、岬が曽山に、目をつけられた 岬が、先に行ってて、というアイコンタクトを送ってきたが、そうはいかない、曽山が岬に何を分からないからだ

「はい、何でしょうか、先生」

岬がおずおずと、曽山の前まで行った

「名前と学園とクラスを言え」

「義城岬、2年A組です」

「義城、その鬱陶しい髪を切って来い」

その発言に、俺や岬だけではなく、周りにいる生徒も絶句した

「ど、どうしてですか!僕の今の格好は校則違反はしていません。」

その通り、岬は校則違反なんてしていない 鳳陽学園の服装に関する校則は、制服を着用する、刺青をいれない、清潔である事、この三点のみである

髪を染めようと、化粧しようと、ピアスやネックレスなどのアクセサリーを身に着けよと、上記の三点さえ守れば大丈夫なのである 制服も原型を崩し過ぎない限り、改造が認められている

それに対して、岬は髪を伸ばしている事以外は、一般的な学校に照らし合わせても、完璧な服装だ

もし岬が違反者扱いされれば、この学園の大半が違反者になってしまう

「そんなもんは、どうでもいい、俺が気に入らんから切れと言ってるんだ。俺はお前のように、男の癖に、女の腐ったような奴が死ぬほど大嫌いなんだよ。」

相当に無茶苦茶だ。 教師とは思えない発言だ

「そんな理屈もない指示には、絶対に従うことは出来ません。」

「うるさい、いいから黙って従え、いいだろう、俺がその鬱陶しい髪を切ってやろう」

曽山が、岬の髪掴み取ろうとした、さすがに我慢出来ない、曽山を殴ってでも止めてやる

俺が殴りかかろうと、踏み込もうとした瞬間

「曽山先生!何をしようとしているんですか!」

その怒声に俺は、殴りかかろうとする意志を削がれた 怒声のした方を振り向くと、生活指導担当の林原先生が、怒気迫る表情で立っていた

「彼は、一切校則を破っていません。だというのに気に入らないと、身勝手な理由で罰則しようとするなんて職権乱用もいいところです。」

「あ~~ハイハイ、すみませんねぇ」

林原先生に叱責された曽山は、全く反省した様子もなく、むしろ面倒臭そうな顔をして、その場から立ち去ろうとした

「曽山先生、この件は学園長に正式に抗議させて頂きますので、覚悟しててください。」

曽山が完全に立ち去ったのを確認した後、岬が林原先生の元に、駆け寄った

「林原先生、助けて貰ってありがとうございます。」

「いいえ、気にしなくてもいいのよ、教師として当たり前の行動を、したまでのことよ、それと」

林原先生が俺の方を、向いた え?俺が何?

「君、名前は?」

「向坂真紅郎ですけど」

「そう、向坂君、もし私が間に入らなかったたら、曽山先生を殴っていた、違う?」

図星を指されて、少し気まずい気持ちになったが、それでも引いてはいけないと思った

「はい、そうです、友達を傷つけられそうになって、我慢出来るほど、人間出来てないんですよ。

何か悪かったですか?」

「ええ、悪いわね、生徒が他人に暴力を振るうのを、一教師として認める訳にはいかないの、分かるでしょう、けど、一個人としては貴方の行動を認めてあげたいです。」

「え?なんで」

「褒められたものじゃないけど、友達を守ろうとするのは決して間違いじゃないないから、胸を張りなさい

本来なら反省文くらいは書いて貰うところだけど、その心意気に免じて不問とします。」

「「ありがとうございます」」

俺と岬は林原先生に、お礼を言った すると林原先生は満足そうに笑った

「急ぎなさい、そろそろホームルームの時間よ」

「「はい」」


「林原先生って、いい人だよね」

「ん?確かにな」

教室に向かう途中、岬がそう言った

「話も分かるし、結構人情派だという事も分かったしな、もしかして岬、ああいうタイプが好きなのか?」

「好きとはちょっと違うかな、尊敬に近いかな、ああやって自分の考えを、しっかりと自信を持って言えるのが、かっこいいなぁ、て思って」

「なるほど、かっこいいと思うのは同意だな」

話してる内に、目的地、俺達の教室2年A組についたようだ

よかったホールルームに間に合ったようだ、俺は安堵の息をついた

「真紅郎、朝から大変だったみたいだな」

「曽山に絡まれるなんて同情を禁じえんの」

袴田と権藤だった

「正確に言えば、駆られていたのは岬だから、つーか、お前ら見てたなら助けろや」

「朝っぱらから、曽山と関わるなんて、まっぴら御免だ」

「袴田に同意だな、自ら天災に突進していく馬鹿はおらん。」

「おい、権藤、それは俺を馬鹿だといいたいのか」

「「実際、馬鹿だろ」」

袴田はわざとらしく肩を竦め、権藤は腕組みしてそう言った

袴田はテニス部のエースで、見た目は爽やかイケメン、中身は楽しい事、好きな事以外、本当はやりたくないと思っている快楽主義者なのである だから相当に多趣味なんだ

昨日も何の予告もなしに、家にやってきて面白そうな海外のボードゲームを、持ってきた、権藤とセットで

権藤は柔道部に所属している、中々レギュラーになれんと、言っていたが、それは仕方がない我が校は柔道は全国区だかな、それを目標に頑張ってる いつかはなれるだろ

最近の悩みは、鬼のように、がたいがいいため初対面の女の子に怖がられる事

ちなみに、俺は部活には入っていない、だって面倒臭いし

「真紅郎、ところで、知ってるか、ウチのクラスに転校生が来るってよ」

「まじか、それどこ情報だ」

「袴田が学園総務室のおばちゃんから仕入れた情報だ、信頼性の高い情報であるのは間違いないだろう」

「確かに・・いやいや、それより袴田、お前とうとうおばちゃんに、手出したのか,あの人もうそろそろ50だろ、見境なさすぎるだろ」

袴田はモテ過ぎて、普通に可愛いには、あんまり反応しなくなっていた。 俺や権藤からしてみれば、贅沢は話だ

そのせいで、あいつは一般的にブサイクをこよなく愛するブス専になっていた

だが、俺もさすがに年齢の壁を越えてるとは思わなかった

「おばちゃん最高だぜ、聞き上手だし、気が利くし、若い子にはない包容力がある」

「まじないわ~、まじひくわ~」

「俺も理解は出来ん、やはり女の子は幼子がいい、B以上の膨らみには、興味はない」

「なぁ、権藤お前も大概おかしいから」

ガラガラ~ 教壇側のドアが開いて一人の女性が教室に入ってきた

「みんな~、おはよう~」

「おはよう、華ちゃん」

「おざース、華ちゃん」

「もう~、みんな~華ちゃん言わない~わたし~先生なんだから~」

この人は、2年A組の担任の宇佐美華ちゃん

喋り方から分かるように、非常におっとりした性格をしている 多分あの人の周りだけは、時間の進みが通常の半分以下になっているんだろうな

授業も解りやすく、人望もあり、喧嘩の仲裁もお手の物、一見完璧そうにみえる華ちゃんだが、唯一一つ

だけ欠点がある、それは

「このまえ~実家に~帰ったら~結婚はどうだ~婿はどうだ~みたいな話しかしないの~私だって~焦ってるんだよ~そろそろ30歳に~なっちゃうし~とりあえず~男の子~みんなには~婚姻届け~配るから~

心配しなくても~大丈夫だよ~名前と~ハンコ~押すだけにしてあるから~」

結婚というかなり強固な呪いに、取り込まれてしまっている

常に婚姻届けを、持ち歩き、ほんの少しでもときめいた相手に、婚姻届けを強引に押し付けるという、暴挙に走っている。

それを止めるために、誰かが名前を書き、ハンコを押せばいいのだが、目の前にあるコレが地獄の片道切符にしか見えないのはどうしてだろうか、冷や汗と脂汗しか出てこないのはなぜだろう

そうか、これが恐怖

華ちゃんがパンパンと、手を叩き、全員を恐怖から現実に引き戻した

「ハ~イ、みんな~私の話も~大事だけど~ビックニュースがあるの~実は~このクラスに~転校生が~

きました~しかも~可愛い女の子です~」

教室の中が、ざわついた、それはそうだろう俺だって、ついさっき袴田から、その情報を聞いたばっかりだ他の奴らは、初耳だ 

しかも女の子、更に可愛いという情報まで、付け足されたのだ、これで盛り上がらない訳がない

「では~禍月さん~教室の中に~入ってきてください~。」

ガラガラ~ ドアが開いて入ってきたのは、眼帯を着けた背の小さな女の子だった

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