進みたい ただ それだけなんだよ
僕は白い道の端っこで
立ち止まってる
スタートからほんの少し
進んだような進んでないような
微妙な所で突っ立てる
これ以上進めそうにない
悔しい気持ちを隠すために
「頑張ったならそれで構わない」
そんな頑張った人にだけ与えられる褒め言葉をひたすら唱えた
馬鹿みたいだ
一緒に歩いてた彼奴らが
早足で前へ進む
僕を置いて
楽しそうに
苦しそうに
輝きながら
僕は今まで
彼奴らがいたから
言い訳を言い訳として受け止められた
待って置いてかないで
待って…
待って…
待って…
沢山叫んだけど
届かない
もしかしたら
心の何処かの
中途半端な正義感が
彼奴らを
僕のいない世界に
送り出していたのかもしれない
もう叫ぶのもやめて
必死に本当に必死に
歩き出そうとした
嘘も偽りもなく
ただ必死に
僕はこんなにも前に出ようとしてるのに
なんで、どうして、足が動かないの?
動いてよ、動いてよ
もう、頑張ったなんて嘘つかないから
動いてよ、動いてよ
やめてよ
もう、頑張ったからいいなんて言い訳
僕には聞こえないんだよ
いいや、最初から聞こえてないんだよ
お願いだよ、お願いだよ
僕を前に出してよ
僕はこんなにも努力してるじゃないか
なんでだよ、なんでだよ
なんでなんだよ
なんでいつまでもスタート地点で
突っ立てなきゃいけないんだよ
進みたいよ
傷付いてもいいからさ
苦しくてもいいからさ
進みたいよ
光が
見たいよ