表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/44

第8話 告白。

リアンの告白。シリアスばっかじゃアレなんで。双子とか出してみたり・・・。え?違うって?

「アリス、俺はお前にも幸せになって欲しい」

「・・・リアン・・・?」

 

 いつもと違い、どこか悲しげに。

 真面目な顔で、リアンはアリスと向き合う。


 アリスの頬に、手を置いて。


「アリス・・・俺は、お前の兄だよ・・・」



 リアンは、静かにそう告げた。

 アリスはと言うと。

 話がうまく飲み込めず、頭にハトが飛んでいる。


「リ、アン。人違いだよ・・・?俺、男兄弟・・・いない、もん・・・」

 アリスは、そう確信しながらも。大きな不安に押しつぶされそうなのを感じていた。

 脳が警告している。


 深みにはまる。

 

 深みに、はまっていく。


「・・・アリスの両親は10年前に離婚して、7年前に再婚した。新しい父親には連れ子がいる。それが、今の義姉の雪姫だろ?雪姫はスチュワーデスをしてる。アリスの母親は弁護士だし。・・・祖母は生きてて、今はアメリカにいる・・・」


 なんで、知ってるの?

 どうして、そんなことを言うの?


「俺が、一時、アリスの義兄だったからだよ・・・」


 リアンは、動揺を隠せないアリスに、話を続けた。

「俺は、向こうの世界で5年前。16歳でここへ来たんだ」

 5年も、前に。

「か・・・仮に!リアンが俺の兄さんだとしても・・・何で俺や・・・俺の家族すら・・・リアンのことを覚えてないのさ・・・?」

 

 頭が痛む。

 頭痛がする。


「異世界へ来た時点で本来あった時空がゆがみ、それは、他の人間の中にあるその人の記憶にも影響しだす。・・・記憶は、消えてしまう・・・。そしてじきに・・元の空間は、異世界へ行った人間の存在を許さなくなる。あとかたもなく、その世界から抹消される。・・・所有物も、何もかもが・・・」

 リアンは言いにくそうに話した。

「・・・!!それじゃあ・・・!!」

「それが・・・元の世界へ戻れない理由だ」

 その一言が、アリスに大きく突き刺さる。

「・・・もう・・・戻れ・・ない・・・?」



 リアンは、一度まぶたを閉じて。


 その瞳を開く。


「アリス、最後の選択だ。お前は、バニーを愛しているか?」



 その言葉が、いつまでも、鮮明に。


 アリスの耳に残った・・・。



 時間というのは時にとても残酷で。

 誰の意思にも関係なく進んでいく。



「かったるいな」

「普通、息子の婚約者決めるパーティーでそんな事言うか?」

 ざわざわと賑わう会場。

 そう。今日は婚約者選別会。

 かと言って、特に何をするわけでもないのだが。

 要は、幼少の頃よりぜひ、うちの息子をバニー様の嫁に。と望んでいた人々の中からそれ相応、と選ばれていた3人+飛び入りのアリスからバニー自身と婚約者候補の意思により一人の婚約者に厳選する。といった会なのである。その他の人間は、それの様子を見に来たり、クイーンやバニーに挨拶をしに来たり、とりあえず呼んでみたりした人間たちなのである。この世界は、クイーンを王とし中心とし回っておりその血縁者がクイーンの傍にいるだけで。別段、争いや権力抗争などはない。というか、みんな結構自由気ままに暮らしている。まぁ、ある一定の地域ごとにそこを治めている者はいるのだが。

「だってそうだろ?もうアリスで決まってる」

 しれっと言うクイーン。

「・・・一応、ね」

 ぶすっとした顔で、バニーは答える。

 そこへ。

「よぉ、クイーン!」

「ハロー!バニー!!」

 まったく空気の読めない2人組み、登場。

 クイーンなど、この2人を見た瞬間、あからさまに顔をしかめた。

「あぁ!!そんな嫌そうな顔せんといてや!!」

「うるさいぞ。ブラック。周りに迷惑だ。・・・帰れ」

「来た早々、帰れとか言いよるし!!」

 あいたーと、ホワイト。

「ま、それは置いといて」

 都合の悪いことはさらりと流し。

「朝もはよから豪勢やなぁ。各地域のお偉いさんも来とんやな〜。10人か。相変わらず、変わり映えせんメンツやわ!!」

 ははははは〜とブラック。

「せや、肝心のアリスはどこや?」

「リアンもおらんのんちゃう?」

 きょろきょろと、あたりを見回す2人。

 その質問に、眉間を押さえながら。

 クイーン様は大きなため息をつかれ。

「・・・・寝坊だ・・・」

 何ともありえない言葉を口にされるのでした。


 前日、詳細をバニーやら部下やらと話し、決めてアリスとリアンを呼びに行ってみれば。

 リアンより、今日は2人でラブラブするから部屋に入るなと言われ。クイーンもバニーも追い出され。朝、迎えに行ってみれば。リアンに。まだ眠たいから寝させろと追い出され。

 ・・・夫の威厳はどこへやら。最強妻、リアンなのであった。

「・・・さすがやのぅ。リアン・・・」

「ある意味、ゴーイングやからなぁ・・・」

 ・・・お前たちに言われたくない。と思いながら。

「あ、せやったら。他の候補者教えてや!」

 まぁ、とりあえず。そこでしょう。


「あぁ。まず一人目は、あそこの長髪のたれ目の男だ。レンとか言ったか。バーランの富豪の息子だ。大変デキがよろしいそうだ」

 クイーンの視線の先にいるのは。いかにも、な男。

「う〜わ〜・・・遊んでそ〜・・・」

「性格悪そうなツラしてんなぁ」

 好き勝手。

「あ、気付いた・・・」

 まぁ、4人の視線が注がれれば。否が応にでも気付くだろうが。

「こ、こっち来るで!」

 なぜかわたわたする2人に。無表情な2人。

「どぉも。バーランから来ました。クインツの息子のレンです」

 にやにやと、その舐めきった態度に。

「クイーンだ。遠路はるばるようこそ」

 棒読みで憮然と対応するクイーン様。

「うわ〜・・・この男、命知らずやなぁ・・・」

「クイーン、この手のタイプ嫌いやからなぁ・・・」

 ひそひそと、ホワイトとブラックが話していると。

「あんたがバニー?」

 さらに、レンはぶしつけにバニーにそう聞いた。

「・・・・・そうだが」

 あきらかに不機嫌なバニーをもろともせず。

 レンは、にっこりとバニーに微笑むと。

「あんた、俺を選びなよ。絶対後悔しねーぜ?」

 不敵に笑む。

「いっ・・・一国の王子に・・・」

「ほんま、命知らずやなぁ・・・」

「じゃあ、また。・・・このパーティーが終わる頃には、あんたの隣には・・・俺がいることになるけどね」

 それだけ言うと、レンはバニーから離れパーティーの輪の中に戻って行った。

「・・・何かたくらんでそうだな・・・」

「・・・あぁ・・・」

 レンの後ろ姿を追いながら、クイーンとバニーは小さくこぼした。

「クイーン様、バニー様、ご無沙汰しております」

 1人の少年が、クイーンたちの前で深々と礼をした。

「あぁ、ソウか」

 深々と礼をするこの少年に対し、先ほどのようなトゲはなく、クイーンは接する。・・・というか、スマイル0円状態。

「今日はお招きいただきまして、光栄に存じます。父も、よろしく言っておりました」

「サドナのゴーレン殿だな。お会いできなくて残念だ」

「そう言っていただけますと、父も喜びます」

 にこやかに、ソウは話す。

 ひとしきり、バニーを含め、3人で話した後丁寧に礼をしその場を去って行った。

「へ〜、あれが2人目」

「1人目とは大違いやなぁ」

 ホワイトとブラックは、ソウの礼儀正しさに感嘆する。

「まぁな。・・・ただ、一癖ありそうでもないが・・・」

 目を細め、クイーンはつぶやいた。

「んで?最後の一人は?」

「それが、見当たらない。まだ来てないのか・・・?」

 クイーンは大広間を見渡す。

「・・・・・こいつじゃねぇか・・・?」

 バニーが、憮然と指差す先には・・・。

 何とも愛らしい・・・坊やが・・・。

「えへへ。ケイゴです!よろしく☆」


「まぁ・・・バニーの婚約者ゆうたら・・・こうもなるやろなぁ・・・」


 成人まで時間のかかるこの世界で。

 バニーと同い年の婚約者が・・・。

 元バニーと同タイプでも。

 不思議はないってことで。


 そんなこんなで、会場の時間は流れていったのであった。



 アリスはソファに腰かけ、沈んだ表情をしていた。

 その隣に、リアンも腰掛ける。

「ごめんな、アリス。心労増やして」

 ちゃかすように、リアンは言った。アリスも、苦笑でそれに返す。

「・・・俺も、この選択をした。そして・・・」

「元の世界より・・・俺たちより・・・クイーンを選んだんだ・・・?」

 意地の悪い言い方を、アリスはした。言って、自分で後悔する。

「あぁ。・・・でも、よかったよ。もし、元の世界に戻っていたら・・・後悔していたと思う・・・」

「リアンは・・・幸せ?」

 その問いに、リアンは優しい柔らかい表情でうなずく。

「・・・あぁ。人を愛せて、幸せだよ・・・」

 ちくりと、胸が痛む。

「俺は・・・わからない・・・」

「・・・アリス・・・。この選択はとっても難しいし、とても残酷なものだと思う。この選択一つで、アリスは幸せにも、不幸にもなると思う。・・・時間はシンデレラの魔法の解ける12時まで・・・。よく、考えるんだよ・・・」

 リアンは、アリスと額を合わせながらそう言った。

「・・・・うん・・・」

 リアンは、軽くアリスの背を叩いた。

「まぁ、なるようになるよ。じゃあ、行こうか」



 なぜ、すぐに帰ると言えないのか。

 何が心をここに留まらせるのか。


 帰ればいい。

 いる必要なんて、ない。


 捨てられない、家族もいる。


 早く帰らないと、戻れなくなる。



 なのに。



 切なそうに、眉をひそめるバニーの顔が・・・。

 頭から離れないのは、なぜ?


                                   〜続〜



いろいろ設定に無理を感じる今日この頃。こっちの世界のことをもう少し具体的に決めとくべきですよね☆何分、作ったのが中学の頃だからなぁ。あんまりまんま使うのも考えものですね(笑)もうしばらく、アリスやらその周りの人間やらの葛藤が続いていきます。しばらくシリアスっぽくなるかなぁ?なるべく読みやすく話は続けていくよう頑張ります♪評価や感想を、またよろしくお願い致します☆

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ