第37話 秘密の花園・7
間があいてしまって申し訳ないです。花園続編です!何だかスランプっちゃって★ようやく書けましたよ★(お前にそんな繊細なものがあるのか)つーわけで。お待たせいたしました!どぜ!本編へ!
本当はずっと。
本当は、ずっと。
「さぁ、今度こそ。本当の決断の時だよ。裕馬」
ぐにゃりと周りの空間が歪む。
「元の世界へ戻って元の生活に戻るか…あちらの世界へ行って、ソウともう一度やり直すか…」
「どう、する?」
べにおの言葉が、頭の中を反芻する。
祐馬の瞳に、迷いはなかった。
「僕、こっちに帰ってこようかな・・・」
「ここに?」
ソウは、少し儚げにそう言った。
「うん・・・」
「もう、疲れちゃった・・・」
人を愛することに。
貴方を、愛することに。
「・・・それも、いいんじゃないかしら」
母は、静かに応えた。
「貴方は、この家の名取にもなれるのだし。何の肩書きもない外来のものと苦労して一緒になる必要はないわ」
もう冷めてきた紅茶を含んで。
「貴方と一緒になりたいと思う子は、他にもたくさんいるのだし」
「辛い恋なら、終わらせればいいわ」
ソウは俯いて。
静かに、うなずいた。
「ソウは・・・!?」
息を切らして。
その場にまさしく、登場したのは。
花園にいるはずの、祐馬。
「・・・祐馬くん・・・?アレ?どうしてここに・・?」
突然の祐馬の登場に、驚いた様子のリアンとバニー。
珍しく、リアンが目を丸くして言う。
「帰って来たんだよ!あそこから!!」
確かに。
帰ってきたらしく。
ちょっとひどい格好だ。
あのジャングルのような場所に行ってきたのだから、仕方ないといえば仕方ないが。
祐馬が通ったあとの掃除のことを考えると。
少しげんなり(どうせお前はしないだろう)
「あ、そう?で、どうだった・・」
「で、ソウは!?」
リアンに有無を言わせず。
どうやら、ひどく慌てているようだ。
いつもの鷹揚さが、今の祐馬にはない。
「ここにはいない。実家に帰ってるみたいだが」
祐馬に、バニーが応える。
「実家・・・?」
祐馬の瞳に、動揺が走った。
「どうしたのさ。祐馬くんらしくないねぇ。ソウならすぐ帰って」
「・・・何も、ないんだ・・・」
「え?」
祐馬は。額を押さえながら。
その場に、へたり込む。
「あいつのもの、みんな・・なくなってたんだ・・・」
声が、震えている。
ようやく、覚悟ができたのに。
ようやく、貴方を。
好きになれると思ったのに。
否。
ようやく。
この思いに。
気付けたのに。
貴方は。
もう。
「ソウは・・・俺を・・・」
「おいていったんだな・・・」
リアンとバニーが顔を見合わせる。
祐馬は小さく。
すいませんでした、と言うと。
その場を去っていった。
〜続〜
先が見えてきたといった矢先にこれかい。まったく先が見えてねぇよ。オイ。と、自分でセルフツッコミ★相変わらずどこまでも雰囲気ブチ壊しなあとがきですね。ウフ。今後の祐馬の動向が気になります(オイ)
遅くなりました。メッセージにお返事★知者猫様。たぶんアリスへのコメントだと思うのですが。恋ってえぇな〜☆と思って読んでいただけて嬉しいかぎりですv愛の国、ですから(力説)!!まぁ様。番外編みて、本編を見てくださったそうで。こんなに続いてる話しを読むのは大変だったと思います。めげずに読んでくださったうえ、ハマっていただけ大変嬉しいです★こ、こんな痛かったりばかばかしかったりするアリスですが、皆様、これからもよろしくお願いいたします!ペコリ。