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第32話 秘密の花園・2

書いていくうちに、そのキャラの内面を改めて知ることがよくあります。あらかじめこうしよう!と考えているわけじゃなくて(それもどうだ)流れのままにというか。まぁ、大筋はきめてかかるのですが。リアンも、まさかあんな内面になるとは思っていませんでしたが。何か、このシリーズでも、この子たちの新たな内面を再発見しそうな予感でいっぱいです。ではでは、遅くなりました。新シリーズ第2弾へゴウ★

 人生、いろいろ。

 つーかね。そういうことを思うってね、もう少し歳いってからでもいいと思うわけよ。

 こっちはさ、若い身空なわけよ?えっと、公式設定いくつだっけ?俺ら。

 15か16あたりじゃねぇ?

 そんなさ〜、わっかい俺らはさ。そ、あれですよ。

 処理能力?ってのに限界があるわけよ。

 わかる?

 限界。

 そりゃあさ、こんな世界じゃん?何でもありだろって。

 シンクロしたアリスに呼ばれて。

 何となくノリでこっちに残ったのは俺ですけどね?

 その時に、まぁ、それもまた、運命じゃん。とか軽く思ったわけよ。

 どーにかなるじゃん?ってーか。なるようにしかならないっつーか。


 でもさ。


 結局のとこ。


 覚悟がさ、違うんだって。



 俺は、この世界に残ったことを。

 少し、後悔し始めてるのかもしれない。



「で?名前は何て言うんだい?」


 麗らかなお日様の元。

 ジャングルの中で。


 正座で、よくわからない生き物を前にして半分放心状態です。ハイ。

「さ、佐久間アリスです・・・」

 とりあえず。

 質問にのみ答えるくらいしか。

 脳の処理能力がおっつきません。

「瀬戸、祐馬っす」

どうやら隣の悪友も右に同じくな様子だ。


「フー・・・」

 名前を聞き終わると、べにおは口から煙を吐き出す。

 むせ返るような、甘い花の香り。

 何だか、匂いに悪酔いしそうで。


「30点」


 どーん。


「・・・・え?」

 ゆうに10秒くらい置いて。アリスはようやくそれだけ発した。

「まったく、つまんない子たちだねぇ。リアンなんて私たちを見た瞬間にやぁ、綺麗なお姉様方だこと〜。来たかいがあったねぇ。何て言ってのけたんだよ?それくらいの順応力がないとねぇ」

 

 それは、あの方だから言える(できる)ことでございます。


 かの人を思い、アリスと祐馬は心の中で大きくハモッた。


「だいたい、貴方たち、ここに何をしに来たかわかっているの?」

 その綺麗な顔を嘲笑に歪め、おしろいが問う。

「「いや、まったく」」

「・・・そんなところでハモんなくていいんだよ」

 呆れたようにべにおが言う。

「や〜だ。これだから外来種は」

 小ばかにしたようなおしろいの笑い声が、耳をつく。


 あぁ。

 さっきから。

 どうも気分が悪い。


「ここはこの世界の中心」

「私たちはこの世界の創造の源」

「私たちはすべての母」


「私たちはすべての愛の根源」


 ぐらぐら、する。


「ど、いうことっすか?」

 あぁ、ちっとも頭が働かない。

「私たちはね、両性具有なんだよ。この世界で唯一のね。すべての生命は私たちの作る種から生まれるんだよ」

 だから、男しかいないこの世界でも子供ができる。

「その代わり、代償に愛をもらうの。私たちは」

「子を授けるかどうかを決めるのも、その愛が本物かどうか判断するのも、私たちの仕事なんだよ」

 くすくすくす


 うふふふふふ

「私たちのおめがねに叶わなきゃ、この世界じゃ子供は生めないのさ」

「愛を語る資格すら、ないわよ」


 何だか。


 ちょう厄介な物と遭遇してしまった感バリバリなんですけど。


「さぁ、ぼうやたちの愛を見せてもらおうかね?」


 その言葉を合図に。

 辺りにぶわっと花粉が舞う。


「・・・!?うっわ・・・!!」


「わぁ・・・!!」


 嗅覚が麻痺するくらいの、甘ったるい香り。


 視覚を遮る、花粉の粒子のオーロラ。


 遠くで、べにおとおしろいの笑う声が響く。


 2人の意識は、そこで途切れた。



「・・・どう思います?べにおお姉様」

 おしろいは楽しそうにべにおを見上げる。

「そうさねぇ。何にしても久しぶりのお客だ。楽しませてもらおうじゃないの」


 くすくすくす


 うふふふふふ




 あぁ。

 何て世界だよ。本当。

 かぼちゃ、花人間ときて今度は花粉による襲撃か。

 まったく、どこまでも人の常識を覆しやがる。


 あいつもそうだ。


 あいつも、俺の常識を打ち破ってくれる。



 ソウ。


 お前は俺を愛していると言うけれど。


 俺は、どうやら。



 お前のことが、嫌いみたいなんだ。



 うふふふふ





 くす


 くすくす


              〜続〜

いやだわ・・・。この後、どう収集をつけろというの(聞くな)気になる所で終わりましたね!先にスポットが当たったのは祐馬くんでした〜〜!!アリスは・・・!!?という突っ込みには平に謝らせていただきます。何かね、ソウと祐馬の続きが気になる、という意見をいくつかいただいたので(言い訳)。意見と言えば。リアンさんが人気です(笑)あのしゃべり方がいいらしいです。ファンクラブに入ってくれている方もいますしね☆Yんちさん☆(笑)きちんと会員登録済み(笑)ではでは、今後のソウと祐馬の展開に御期待を〜☆

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